Stress hormones could undermine breast cancer therapy
June 22, 2015
http://www.sciencedaily.com/releases/2015/06/150622071853.htm
ERα(エストロゲン受容体α)陽性の乳癌は、ERα陰性でCK5陽性の少数の細胞集団の存在が特徴である
CK5+細胞は治療への抵抗性を持ち、癌を開始する能力を増大させる/癌幹細胞である
CK5+がプロゲスチン/progestinにより誘導されるという報告はあるが、
3-ケトステロイド/3-ketosteroidsもその能力を持つかは不明である
我々は今回、糖質コルチコイド/glucocorticoidsと鉱質コルチコイド/mineralocorticoidsが効果的にCK5+集団を増加させることを報告する
3-ketosteroidsにより誘導されるCK5+は、ERαとプロゲステロン受容体を欠き、幹細胞マーカーであるCD44を発現する/CK5+ER-PR-CD44+
この細胞はsoft agarにおいてクローン形成能clonogenicityが増大し、広く薬剤抵抗性を示す
この3-ketosteroidsによるCK5+細胞のupregulationには転写抑制因子BCL6の誘導が必要だが、
逆にプロラクチンは3-ketosteroidによるCK5+細胞の誘導を抑制した
プロラクチン─┤3-ketosteroids─(BCL6)→CK5+
※プロラクチン: 乳汁の産生と分泌を促進するホルモン。ドーパミンにより分泌が抑制され、甲状腺刺激ホルモン放出ホルモン(TRH)などにより促進される
これらの観察はCK5とBCL6の発現が診断ツールとして使えることを示唆し、
ERα+乳癌のサブ集団に対するBCL6と3-ketosteroid receptorsの阻害剤を正当化する/支持する
http://dx.doi.org/10.1038/onc.2015.193
Steroid induction of therapy-resistant cytokeratin-5-positive cells in estrogen receptor-positive breast cancer through a BCL6-dependent mechanism.
糖質コルチコイド
デキサメタゾンdexamethasone
鉱質コルチコイド
アルドステロンaldosterone
ストレス→糖質コルチコイド/鉱質コルチコイド↑→ER-CK5+CD44+↑→治療抵抗性↑
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http://www.sciencedaily.com/releases/2015/11/151104133259.htm
CK5 marks cisplatin-resistant ovarian cancer
CK5/サイトケラチン5は、シスプラチン抵抗性の卵巣癌のマーカー
CK5は構造タンパク質で、上皮細胞の細胞骨格の形成に関与する
CK5を高レベルに含む細胞骨格の細胞は「幹細胞様」細胞である可能性が高く、様々な種類の成熟組織細胞を作ることができる
コロラド大学がんセンターのCarol A. Sartoriusのラボの以前の研究で、CK5はER+乳癌の予後の悪さを示すマーカーであることが明らかになっている
今回の研究はこの発見を卵巣癌に広げるものである
http://dx.doi.org/10.1097/IGC.0000000000000553
Cytokeratin 5–Positive Cells Represent a Therapy Resistant subpopulation in Epithelial Ovarian Cancer.
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http://www.sciencedaily.com/releases/2013/04/130403071435.htm
シスプラチン抵抗性の癌細胞はPAPR阻害剤に感受性がある
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http://www.sciencedaily.com/releases/2014/09/140924145012.htm
ゲルソリンgelsolinは卵巣癌をシスプラチン抵抗性にする
June 22, 2015
http://www.sciencedaily.com/releases/2015/06/150622071853.htm
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3-ケトステロイド/3-ketosteroidsもその能力を持つかは不明である
我々は今回、糖質コルチコイド/glucocorticoidsと鉱質コルチコイド/mineralocorticoidsが効果的にCK5+集団を増加させることを報告する
3-ketosteroidsにより誘導されるCK5+は、ERαとプロゲステロン受容体を欠き、幹細胞マーカーであるCD44を発現する/CK5+ER-PR-CD44+
この細胞はsoft agarにおいてクローン形成能clonogenicityが増大し、広く薬剤抵抗性を示す
この3-ketosteroidsによるCK5+細胞のupregulationには転写抑制因子BCL6の誘導が必要だが、
逆にプロラクチンは3-ketosteroidによるCK5+細胞の誘導を抑制した
プロラクチン─┤3-ketosteroids─(BCL6)→CK5+
※プロラクチン: 乳汁の産生と分泌を促進するホルモン。ドーパミンにより分泌が抑制され、甲状腺刺激ホルモン放出ホルモン(TRH)などにより促進される
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糖質コルチコイド
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今回の研究はこの発見を卵巣癌に広げるものである
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