機械翻訳2

興味のある科学/医学ニュースを適当に翻訳していきます。

2014年10月8日

2014-10-13 22:14:42 | 免疫

皮膚が食物アレルギーのリスクに寄与する可能性
Skin exposure may contribute to early risk for food allergies



マウントサイナイによるマウスでの研究によれば、多くの子供はピーナッツを最初に食べる前にピーナッツアレルギーになる可能性があるという。

その原因の一つは、ピーナッツが皮膚に触れることかもしれない。



アレルギーの発症プロセスの初期において、食物アレルゲンへの皮膚の曝露は「感作(sensitization)」に寄与する。この場合の感作とは、皮膚がたびたびの曝露(exposure)によって抗原(例えばピーナッツ)に反応するようになることを意味する。

アレルギーが生涯にわたって続く傾向があることを考慮すると、ピーナッツアレルギーがどのようにして始まるかという問題は重要である。その反応のいくつかはとても激しく、有病率は集団の1~2パーセントと高い。

過去の研究では、母乳やハウスダストでピーナッツタンパク質に接触する時に初めて子供はアレルギーになる可能性があることが示された。しかし今回の研究により、その「罪人」のリストに「皮膚への曝露」が加わる。

マウントサイナイのアイカン医学部で小児科学の准教授であるセシリアBerin博士は次のように言う。

「マウスの皮膚で活性化される免疫経路を阻害すると、ピーナッツアレルギーの発症は阻止された。我々の次のステップはヒトでこれを確認することだろう。」

学術誌参照:
1.皮膚への曝露は、ピーナッツ・アレルゲンに対するTh2依存的な感作を促進する。

JCI、2014;

http://www.sciencedaily.com/releases/2014/10/141008203750.htm

<コメント>
少し前に「茶のしずく石鹸事件」があり、当時のアレルギー・免疫誌で経皮感作について特集していたのを思い出しました。

それによれば、「2008年にイギリスのLack Gは食物アレルギーに関する新しい概念を提唱した。経口摂取は免疫寛容を促進し、経皮的接触はアレルゲンの感作を惹起促進するという概念である。この二重抗原曝露仮説(Dual allergen exposure hypothesis)は、これまで消化管での感作が主体であると考えられてきた食物アレルギーの概念を一新した」とあります。


2014年10月11日

2014-10-13 11:36:27 | 腸内細菌

糞便移植用のカプセル剤は、経口投与でも侵襲性の方法と同程度に効果的である
Oral capsule as effective as invasive procedures for delivery of fecal transplant



クロストリジウム‐ディフィシレ(C. difficile)の持続的な感染に対して、今回発表された有望で非侵襲的な方法は、結腸スコープ(colonoscopy)や経鼻胃管(nasogastric tube)による治療と同程度効果的であるようだ。

マサチューセッツ総合病院(MGH)の研究者は、アメリカ感染症学会(Infectious Diseases Society of America; IDSA)の学会週間(ID Week)カンファレンスでのプレゼンテーションと時期を同じくして、オンラインのJAMAで糞便の微生物叢移植(fecal microbiota transplant; FMT)について報告した。

彼らは耐酸性のカプセルを経口投与することによりC. difficileによって引き起こされる再発性の下痢の排除に成功し、それは侵襲性の方法と同程度に効果的であった。

「FMTは標準的な処置に反応を示さない活動的なC. difficile感染の治療と再発の阻止に効果的であることを、これまで多くの報告が示してきた」、MGHとボストン小児病院の小児科学感染症のフェローであるIlan Youngster医学博士(MD)医科学修士(MMS)は言う。

「以前使われた方法、つまり結腸スコープ、経鼻胃管、浣腸は、すべて患者に潜在的なリスクと不快感がある。カプセルの利用は手続きを非常に単純化して、多くの人がそれを使いやすくなる。」



今年早くに同じMGH研究チームは、冷凍した糞便を結腸スコープまたは経鼻胃管により腸に届けることは細菌叢の移植にとってどちらも等しく効果的だったことを示した。

冷凍された素材の使用は、ドナーから得られた冷凍サンプルを貯蔵して維持できる可能性を与える。そのサンプルはあらゆる健康問題に関して事前にスクリーニングされ、新しく感染症を伝染させるリスクや、患者ごとにドナーをリクルートしてスクリーニングする必要性を低下させる。



Youngsterは次のように付け加える。

「我々はこの治療をさらにアクセスしやすくなるように努力しているが、一般の人々に家族や友人からの糞便を用いた『自家製(home brew)』のFMTを試みる潜在的な危険性について知らせることは重要である。

多くの人々は細菌やウイルス、または寄生生物のキャリアである可能性がある。それらは便で排出されるが彼らには症状がない。いかなる形であれ、この方法は完全にスクリーニングしたドナーからの素材で、厳しい医学的な監督下でのみ実施されるべきである。」

記事供給源:
上記の記事は、マサチューセッツ総合病院によって提供される素材に基づく。

学術誌参照:
1.再発性のクロストリジウム‐ディフィシレ感染に対する、カプセル化された冷凍糞便による微生物叢の移植。

JAMA、2014年10月;

http://www.sciencedaily.com/releases/2014/10/141011172138.htm

<コメント>
糞便、つまりウンコの移植が、いよいよ現実的になってきたようです。


http://blog.goo.ne.jp/news-t/e/67aa4cfb527efe206dba7f9f6469c697

>糞便の微生物移植(健常な提供者からクロストリジウム・ディフィシル腸内感染で苦しむ患者に便細菌を供給すること)は、好ましい細菌を回復して、レシピエントの腸に作用する。

>糞便の移植は1950年代からレシピエントの90パーセント以上を治療することに成功していたが、それらがどのように腸機能を回復するかは明らかではなかった。

>「この研究で肝心な点は、失われた細菌を供給するのではなく、複数の微生物の移植によって失った機能が実行されるということである」、アナーバーのミシガン大学のヴィンセントB.ヤング医学博士は言う。