日本のゆくえ

日本の経済と、日本人の精神はどこへ行くのか? 新自由主義社会に反乱を起こし、生き残るためのブログ

麻生氏の政策では、景気回復できない

2008-10-02 11:01:21 | Weblog
既に、あちこちで取り上げられていますが、経済に強いと思われていた麻生太郎氏の評価を、保留していた僕の方が正しかったようです。

森永卓郎「構造改革をどう生きるか」より
http://www.nikkeibp.co.jp/sj/2/column/o/153/index2.html

 だが、総裁選での発言をよくよくチェックしてみると、具体的な政策の面で、やや違和感を覚えるようになった。

 というのも、わたしが聞く限り、麻生総理は国民の財布に直結する減税について語っていないのだ。せいぜい、公明党が言い出した定額減税くらいである。彼が口にするのは、研究開発投資減税、不動産取得減税、株式投資の減税など、要は大企業や金持ち側に対する減税ばかりである。

 麻生総理の頭には、庶民の生活をよくすることで消費を拡大しようという考えはないらしい。企業も確かに弱っているが、その大きな理由は、消費者に金がないためにモノが売れないからではないか。そこを考えないことには、いくら企業に減税をしても景気は一向に回復しないとわたしは思うのだ。

 一方、民主党が打ち上げた景気対策はどうか。基礎年金の全額国費負担、高速道路の無料化、ガソリン・軽油の暫定税率廃止、一人当たり2万6000円の子供手当支給、農家への戸別所得補償を含めて、財政規模は22兆円にのぼる。与党の景気対策とは桁違いに大きい。

 現在が未曾有の経済危機であることを考えれば、可能ならば民主党の景気対策のほうがいいに決まっている。


(引用終わり)


まあ、また金持ちのための景気浮遊をやろうというのですから、困ったものです。

麻生氏が、小泉内閣や安倍内閣の主要閣僚・主要ポストでありながら何も出来なかった理由は、結局はお金持ちのお坊ちゃんの感性なわけで、もともと構造改革派と気があっていたということなのでしょう。

前回の総選挙では、僕が選挙区で投票した国民新党の票は死票になってしまったので、「選挙区は民主党に、比例区は国民新党に」というのが、お国のためにもっとも良い選択なのかも知れません。

母子加算を削られた、母子家庭について

2008-10-01 09:14:04 | Weblog
昨日、みのもんたの番組で、月額2万5千円の母子加算を削られた母子家庭の取材を放送していましたが、その生活はまあ酷いってもんじゃないです。

取材を受けた母親は、スーパーの見切り品の野菜を買ったり、子供に食べさせられない日があったり、フリーマーケットで数十円の子供服を買ったり、仕舞いには「もう、どこを削ればいいのか分からない」と言っていました。

小泉政権時代には、2005年の15歳以上の母子加算の廃止をきっかけに、昨年にはとうとう15歳以下を含めた全面廃止の法改定があったのですが、小泉時代には、このような再分配を減らしていく法案や、外資が買収しやすいようにする会社法など、悪い法案ばかりが、年間500~600本というハイペースで決議されていったわけです。

自公連立の安定化は、もっぱら金持ちのための政治を行ってきたわけですが、このような暴走を止めた昨年の参院選の与野党逆転は、まったくもって快挙であったわけです。今年になってからの自民党議員の発言は、やや庶民よりになってきましたが、これは、ねじれ国会の良い面が出てきたと考えた方がいいと思われます。

また母子家庭について、古い日本人は「辛抱が足りない」とか、「手当を出して甘やかすから離婚が増える」とか言うのでしょうが、最近の女性は安定した家計が無くなろうが、一家心中になる未来が待ち受けていようが、現在の自尊心の方を尊重して離婚してしまうような気がします。昔のように、「子はかすがい」にすらなっていません。

結婚した弟や、妹をみていても、女性の方が精神的優位性が高く、男性がそれに対して寛容な場合に(昔は逆だったのでしょうが)、家庭が安定するのが最近の風潮のような気がします。

今年になって、子殺しの事件が相次いでいますが、国から何の援助もなく、夫婦で働かないと食っていけない時代に、子供を作って離婚してしまうと、生活不能になってしまうのは当たり前でしょう。

現在の母子家庭は、年収100万円代のパート収入と、安いアパートに住んで、飯もろくに食えない貧しさなど、東南アジア以下でしょう。

男の方は世間体やら、女に立てられることによって、赤の他人である人間を食わしていこうというモチベーションもできたのでしょうが、今は何が楽しくて結婚するのかよく分からないので、離婚して子供まで引き取ってくれるというのであれば、それに喜んで応じてしまうでしょう。

女性も男性も、相手が何を考えているか分からないと言いますが、自分らの親や、自分の顔を鏡を見れば分かるとおり、大して美人でも美男子でもない異性を、愛情のみで支えていかなければならないのが夫婦なのですから、常時自らを謙虚に省みなくてはなりません。(←綾小路きみまろか?)

モテないはずの日本人男性は、アジアや東ヨーロッパに行くとモテるようになるそうですが、ロシアの女性などにも人気がある理由は「アルコール中毒者も少ないし、暴力をふるわない、仕事も真面目に働くし、優しい人が多い」という理由からだそうです(笑)

今の日本人は、人格的には極端に悪くないはずなのですが、相手に対して要求が高くなると、ちょっとした性格性の差異すら、乗り越える力がないのでしょう。このような精神性の変化は、戦前の修身の復活でもしない限り、国が介入できる世界ではないです。

職場には中国人女性と結婚した人も、ちらほらいますが、僕のように、日本人女性が良いと思う保守的な人間は悲しくなるだけで、猫でも飼って暮らした方が、幸せに生きられるようです(笑)