日本のゆくえ

日本の経済と、日本人の精神はどこへ行くのか? 新自由主義社会に反乱を起こし、生き残るためのブログ

広瀬隆と、たかじんの番組

2009-07-20 22:01:29 | Weblog
昨日のたかじんの「そこまで言って委員会」に広瀬隆さんが出ていらっしゃったようです。

動画1/4
http://www.youtube.com/watch?v=7FEDTqBEadM&feature=channel
動画2/4
http://www.youtube.com/watch?v=Il5BmZGMYPA&feature=channel
動画3/4
http://www.youtube.com/watch?v=r-jHDQGEf6E&feature=channel
動画4/4
http://www.youtube.com/watch?v=nj_ySlw4hlw&feature=channel

広瀬隆さんは、20年以上前に講演会でお会いして以来ですが、まあまあおじいちゃんになってしまいました(笑)

それ以来、広瀬さんの本は一通り読んで来ましたが、現在ベストセラーである『資本主義崩壊の首謀者たち』が話題で、ゲスト出演されたようです。確かに番組のテーマがピント外れで、広瀬さんがやってきたことは、ユダヤの陰謀論じゃないですね。番組のスタッフは、あまり本を読んでいないのでしょう。

広瀬さんが、18世紀から現在に至るまでの金融搾取のシステムと、中心人物の相関関係を暴いてきた中に、ユダヤ人が多かっただけで、アングロサクソンにも、日本の持丸長者にも悪い奴はたくさんいます。少々左巻きな所を除いては、あれだけの情報を独自に集めて、分析してきた労力は評価に値すると思います。

話は、ナポレオンが勝利した時にイギリスの国債が暴落するというデマを流して、ロスチャイルドが62%の国債を買い占めたあたりの話が、現在のリーマンブラザーズや、ゴールドマンサックスを代表とする金融資本主義の首謀者たちに引き継がれているわけです。

アメリカ型資本主義とは違って、ヨーロッパ型という選択肢もあるのに、真面目に働いている貧しい人間がさらに喰い物にされてしまうシステムは、広瀬さんじゃなくても僕も憎憎しく感じてしまいます。

森本敏なんていうのは、アメリカ型資本主義と貧困者大量生産の相関関係が、理解できないのでしょう。世界で一番安い農場や、工場などで、労働力を安く買い叩かれて、それが会社役員の報酬や、株式市場の配当などとしてコストが最大限に吸い上げられていくのが現在の金融資本主義なのですから。

オバマは好きだけど、彼は経済のことが分かっていないので、資本主義の首謀者たちにいいようにやられているという話も、全く同意できます。

そんな広瀬さんに向かって、「ケインズ政策については、どのように思いますか?」という宮崎哲弥さんの質問は素晴らしかったのですが、アホの勝谷が話の腰を折りやがりました(笑)

広瀬さんは、「そういうアカデミックなのは分かりません」と言っていましたが、これこそが話の核心といえば核心です。

金持ちに重税と規制をかけるのが広瀬さんの考え方ですが、金持ちからお金を借りるという方法もあるわけで(笑)、それこそが貧乏人にもお金を回すことができるもう一つの選択肢なわけですから。

まあ、ある程度金持ちに規制や税金をかけないと、いくら財政出動して金を突っ込んでもザルに水を注ぐようなものなんですけどね。両方やらなきゃ駄目です。

広瀬さんの言うように、現在仕事に溢れている人たちが農業や工場で働くことができるようになれば、それは素晴らしい労働力として国内で輝かせることができるはずです。

汗をかいて働く人間を馬鹿にするなということでしょう。