日本のゆくえ

日本の経済と、日本人の精神はどこへ行くのか? 新自由主義社会に反乱を起こし、生き残るためのブログ

ヒトラーの経済政策

2009-07-10 16:31:58 | Weblog
ビル・トッテン氏のアシストコラムより
http://www.ashisuto.co.jp/corporate/totten/column/1190229_629.html

安定した物価、雇用と暮らしていける賃金、破綻しない年金や健康保険制度、犯罪のない安全な社会、これらはほとんどの人が望む社会像である。また、空気や水、森林や河川といった自然環境を企業の利益よりも優先する政府も欠かせない。

ここまで書いて日本の現状や与党政府の政策がここに書いたこととあまりにも違うために、これはユートピアで非現実的なのだろうか、という気持ちになる。しかしあまり知られていないが、これを実現した政府があった。第二次大戦前、ヒトラーの国家社会主義ドイツ労働者党だ。

ドイツは第一次世界大戦後、多額の賠償金を課せられ、そこに大恐慌がおきてインフレになり、失業者は700万人を超えた。1933年、国にはお金がなく、また国際金融機関から借りることもできない中でヒトラーが行ったのは、簡単にいうとドイツ人の労働価値を基に銀行制度を作り、負債のつかない国債を政府が発行することだった。つまり政府が利子のつかないお金を創出した。そして公共事業を行って仕事を創出し、政府のお金を給与として支払った。国民に購買力がつけば経済は回り始める。こうして失業軽減とともにドイツ経済は徐々に回復したのである。

また経済封鎖を受けていたためドイツはシンプルなバーター貿易をおこなった。作った製品を海外の食糧と直接交易することで銀行からお金を借りる必要がないため、債務も貿易赤字も発生しなかった。

これをもし他の国がまねして、政府が貨幣を創造し、国民のための良い社会を作るようになれば、お金を創造し利子を得ている金融資本家の存在を脅かすことになるだろう。だからヒトラーをけしかけて第二次世界大戦が起きたのかどうかはわからないが、私が言いたいのは、一部の富裕層ではなく大多数の国民を豊かにする経済は決してユートピアではなく実現可能ということだ。農業や食糧政策、労働者の福利厚生や待遇の改善、環境問題、廉価な住宅、医療や教育の無料化、破綻しない年金、ヒトラーはこれらを提供したからである。


(引用終わり)

無利子国債のやり方は、かつての大恐慌からいち早く脱出した高橋是清のやり方と同じですね。国民新党の政策もこれと、同等のものと考えていいと思います。http://www.kokumin.or.jp/seisaku/20090313.shtml

ユダヤ人虐殺は別にして、今の日本経済の対処法としても、まったく正しいことをヒトラーは行っていたのですが、日本も無利子国債(もしくは政府通貨)を使ってアウトバーン建設に匹敵する公共事業を行うしか、景気浮揚の道はありません。

計画されていた高速道路建設にまでイチャモンを付けるようでは、目も当てられないニッポンなのですが、ヒトラーがやった程度の福祉政策や、メガフロートを使ったハブ空港の建設、大深度リニア鉄道網の建設くらいは、とっととやって欲しいものです。

まあ、その前に世襲ボンボンの国会議員たちが、現在の日本の生き地獄を認識できているかどうかが一番のポイントなんですけどね。

100年に一度の大不況だというのに、今やらずに、いつやるんだって。

あ、そう言えば、この前の日記で書いちゃったけど、与謝野馨はまだ辞任してないんでしたっけ?

たぶん鳩山邦夫と勘違いしてた(爆)

な~んか株が儲からないと思っていたら、貧乏神はまだいたのだよなあ。