日本のゆくえ

日本の経済と、日本人の精神はどこへ行くのか? 新自由主義社会に反乱を起こし、生き残るためのブログ

「矢野絢也さんより話を聞く会」について

2008-08-25 07:22:26 | Weblog
皆さんご存じの通り、矢野絢也元公明党委員長が、創価学会から評論活動を止めるように強要されていることから、創価学会を相手取り、5500万円の賠償請求をしています。

それに関連して、民主党の菅直人代表代行や社民、国民新党など野党の有志議員が集まって「矢野絢也さんより話を聞く会」が発足したワケですが、政局は衆院選挙前に、とても面白いことになってきました。

現在マスコミだけではなく、我々庶民の間でも、なんとなく創価学会批判はタブーになっていますが、そのタブーにしている要因は、矢野氏が現在闘っているような、言論弾圧までしてしまう創価学会の気風からくるものと思われます。

創価学会が本当に大した宗教なら、支持者がもっと付いてもいいはずなのですが、一般的な日本人は、創価学会が嫌いでしょう。

創価学会は、牧口常三郎や、戸田城聖という歴代の会長が、反権力の立場に立って投獄され獄死しているのですが、現在の会長は、その反対の権力の立場に立って安泰しています。

でも考えてみれば、権力者としての現在の創価学会も、戦前の政府と同じようなことをしています。

イラク戦争を支持してみたり、言論弾圧をしてみたり、福祉をカットしてみたり、大不況を放置してみたり。人間立場を変えればたいがい同じことをしてしまうのですが、多くの日本人にとって、良いことは殆どありませんでした。

結局、彼らが我々日本人の大半が所属する浄土宗や、浄土真宗を「邪宗」と馬鹿にしてきたほどには、大した集団では無かったということになります。

さて、季節がら選挙に強いのは、自民党か民主党かという話しをしますと、各選挙区に2~3万人いる創価学会信者が自民党に投票するので、自民党が今まで過半数を維持してきたのですが、そのハンデを乗り越えて先の参議院選で与野党が逆転しているということは、民主党はかなり前から選挙結果を出しているということになります。

そもそも、1993年に野党連合による細川政権が誕生し、当時死に体であった自民党の救世主になったのは、自社さ政権を誕生させ、その後公明党を取り込んだ自自公連立によって、自民を政権与党に導いた亀井静香さんじゃないですか。

学会信者にとって亀井さんは、池田会長証人喚問を先駆的に要求した仏敵ナンバー1(笑)だったので郵政解散の時に何らためらいもなく、追い出しに賛成してしまったのでしょうが、その亀井さんを追い出して、今の政権が持つはずがないじゃないですか。

自民党は、全郵政を敵に回して、医師会も敵に回して、労組を敵に回して、結果、一番の支持母体が創価学会になっています。

あとは彼らが言うように公明党が、創価学会と政教分離されているかどうか、国民全員が矢野絢也さんからしっかり話を聞いて、国会に池田大作氏を呼んで、証人喚問にて確認させていただきましょうよ。

なんせ、創価学会は、我々を「邪宗」信者としているのですから、まともに考えれば、政教一致していた場合の公明党が広く日本人に支持されるはずがありません。政教一致というのは実は諸外国では一般的なのですが、翻って、カモフラージュとしての政教分離に守られていたのは、公明党の方だったのではないかと予想されます。

でなければ、現在与党が2/3の議決を持っている時に、憲法20条を改憲して、政教一致させてもいいという案をどうして公明が出さないのか不思議なわけでしょう。

そろそろ日本人も、「創価学会が嫌いだ」とハッキリ声を大にして言うべき時期に来ているのかも知れません。