日本のゆくえ

日本の経済と、日本人の精神はどこへ行くのか? 新自由主義社会に反乱を起こし、生き残るためのブログ

欧州の移民が、日本の派遣社員

2008-05-02 21:31:50 | Weblog
「ヨーロッパの移民にあたるのが、日本の人材派遣社員なのだ」と、先月の朝まで生テレビで述べられていた話ですが、あ~本当だと思いました。

僕の職場でも、前年まで派遣をどんどん受け入れ、そして今年はどんどん首を切っています。

ドイツでもフランスでも、移民がなくてはやっていけませんが、必要なくなれば瞬時に首を切ってしまいます。かつての元請け下請けの関係とはまったく違う、差別的な階層意識もすでに出来ています。「あいつらどうせあの程度のこともできないから、派遣なんだ」そんな意識です(苦笑)

日本の場合、移民政策は拒絶反応があるので、それを同じ日本人に対して行っているのでしょう。

就業分布について高校時代のクラスの割合で考えてみると、平均的な45人学級のうち、大企業社員が3人、自営業者が5人、公務員が2人、中小零細企業社員が15人、派遣社員が10人、パート・フリーターが8人、ニート・失業者が2人といったところでしょうか。

こう考えてみると、同級生の半分以上が、苦しい経済状況だと想像つきますが、思い返せば、そんなに落ちこぼれた人はいなかったと思います。格差社会とは、ふつーの友達だった人たちが、ふつーに酷い目に遭っているということなのでしょう。

雨宮処凛さんじゃないですが、「戦後初めて若者が路上に放り出される時代」が来て、それがより大きな弧を描いて、庶民の間に広がろうとしているような気がします。

会社のリストラか倒産→派遣社員→日雇い派遣→アパートを追い出される→路上生活

ふつーの人が本当にこんな感じになってきているところが、何とも恐ろしい世の中だと思われます。