雑文の旅

猫爺の長編小説、短編小説、掌編小説、随筆、日記の投稿用ブログ

カラスと雀とひな祭り

2012-03-03 | 日記
 薄日が差しているので、洗濯をしようかと思うと、どんより曇ってきたり、時にカッと晴れて布団を干そうかと思うと、またどんより。 人を小馬鹿にしたような空模様である。

 先ほどから、一羽のカラスが窓近くで盛んに鳴いている。 カラスの声を文字で書くと「カァーカァー」だが、よく聞くと一羽一羽違っている。 だみ声で背中に入れ墨でも彫っているのではないかと思わせるヤツや、か弱い乙女かな?と思える可愛いのやら、親にはぐれた子ガラスかな?と思える甲高い声で気忙しく鳴くカラスなど、勝手に想像を膨らませて聞くと、なかなか面白い。 今、まだ鳴いているのは、思春期のイケメン男のようなカラス。 優しい声でナンパしているようだ。 あ、成功したのか、ふられたのか、どこか遠くに飛び去った。 

 先日、テレビで見たのだが、野生のスズメが2~3羽窓ガラスに体当たりしていた。 住人がそれに気付いて窓を開けると、チョコチョコと家の中に入ってきて、人の掌に乗せた餌を啄んでいた。 あの用心深い弱虫のスズメが…。 餌が乏しくなってきているらしく、餌のためにはこんなにも大胆になれるのかと、逞しさを感じた。 

 今日は3月3日、ひなまつりだとか。 我が家にも、大きなガラスケース入りの雛壇があった。 子供たちも大きくなったある日、引っ越しの際に思い切って捨ててしまった。 我が家の娘たちは、お人形など喜ばず、ガンダムのプラモデルや超合金で遊んでいたから、だれも捨てるのに反対する者はいなかった。 

 暦的にはそろそろ「啓蟄」。 冬眠から目覚めたカエルや虫が目を覚ます時期だ。 目を覚まして「あれ?まだか!」と、また寝床に戻りそうな今日この頃。

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