雑文の旅

猫爺の長編小説、短編小説、掌編小説、随筆、日記の投稿用ブログ

猫爺のエッセイ「幽体離脱」

2014-09-17 | エッセイ
 Webで勉強させて貰ったのだが、人は死ぬと幽体(魂・霊)が屍から抜けて仏壇の上60センチのところに北を枕に49日(だったかな?)間、人間の形で横たわっているのだそうである。仏壇を買って貰えない幽体は、どこに横たわるのだろうか?

 「北を枕に」というが、北極点で死んだら頭を下に、足を天に向けて逆さに立っているのだろうか?
 もし、南極点で死んだら、周囲360度が北であるから、横たわり、足先を支点にぐるぐる回り続けて49日間を過ごすのだろうか?

 心霊主義者のブログを読んでいると、エクトプラズム(半物質)という言葉をよく目にする。これはアンチマター(反物質)とは別物である。

 エクトプラズム(半物質)は、1893年に学者シャルル・ロベール・リシェが立てた根拠の無い仮説である。これを心霊主義者が、霊能者に霊が見えるのは、霊が物質化して視覚化する半物質に変わるからであると霊視の説明に流用したものである。

 アンチマター(反物質)は、自然学者が立てた「説」であり、地球上には存在しない物質である。

 一見、難しそうな横文字を並べて、われわれ、ど凡人をけむにまく自称心霊主義者や宗教家のHPの論文(?)、を、反面教師として勉強させて貰っている今日此頃である。