雑文の旅

猫爺の長編小説、短編小説、掌編小説、随筆、日記の投稿用ブログ

ドライバーと蛍雪時代

2013-04-12 | 日記



 特殊ドライバーセットを買った。 六角星形や、三角、Y型のさきっぽ据替タイプ。 何に使うのかといえば、この度は内蔵ハードディスクを破棄するためにディスクを取り出すためである。 クレジットで買い物をしているので、データの残るディスクを破壊するため。 その他、100円ショップで買ったグッズを、少し改造したいのだが、三角ドライバーを持っていなかったので、開けるのに苦労していた。 もっとも、開けられないようにしているのだろうが。 

 星形ドライバーと言っても、太さが色々あって目的のものを選ぶのに手こずる。 それでも、ドライバーを開封した時はきれいに並んでいて「この位かな?」と辺りを付けて選び出せたのだが、ケースをひっくり返してバラバラにしてしまい猫爺の悪い目では元に戻せない。 「箱根八里の半次郎」ではないが、「ヤダネー」って感じ。(古いか)


 昔々その昔、「蛍雪時代」という受験対策情報誌があった。(今でもあるのかな?)ここに文学作品の投稿欄があって、小説の部の選者は確か「小堀杏奴(こぼりあんぬ)」女史であったと記憶している。 女史は、かの文豪「森鴎外」の娘さんである。 その女史の文章に「こぶしの花は、春の田圃を耕す頃に花を開くので、東北地方では田打ち桜と呼ばれている」みたいな解説があって、これが女史自身の小説だったのか、投稿作品の批評の一文だったのか思い出せないでいる。 ただ、こぶしの花を見ると、その一文を思い出す。 猫爺の住む辺りでは、こぶしがたくさん植えられている。 ことしも白い花びらが散ってしまったが、こんどはハナミズキの花が咲く番だ。 そして「蛍雪時代」は、亡き妻との出会いの場であった。