雑文の旅

猫爺の長編小説、短編小説、掌編小説、随筆、日記の投稿用ブログ

宵えびす

2013-01-09 | 日記
今日は宵えびす。 神戸には通称柳原えびす「柳原蛭子神社(やなぎはらひるこじんじゃ)」がある。 場所はJR兵庫駅の南側(神戸っ子は、浜側という)にあるこじんまりとした神社で、筋向いに大黒神社がある。 神戸の善男善女は、長田神社(祭神・事代主の神)、湊川神社(祭神・楠木正成)、生田神社(祭神・稚日女尊)の初詣にはじまり、蛭子神社、そして厄除八幡神社(祭神・応神天皇)の初詣で正月が終わる。 私たちは、次の神様を拝んでいることになる。

   事代主の神 (ことしろぬしのかみ)恵比須様の候補の一柱
   楠木正成  (くすのき まさしげ)尊氏の軍に破れて自害した武将
   稚日女尊  (わかひるめのみこと)須佐之男命の度が過ぎる悪戯で死ぬ
   えびす天  (えびすてん)大国主命の一子
   応神天皇  (やはたのかみ)弓矢八幡

 稚日女尊が、どの様な悪戯で亡くなったのだろうか。 古事記に次のような表記がある。
 稚日女尊が部屋に籠り、機を織っているところに須佐之男命が稚日女尊を驚かそうと生き馬の皮を剥ぎ、それを部屋に投げ込んだ。 驚いた稚日女尊が機から転げ落ち、その弾みで持っていた梭(ひ)で股間を突いた。 それが原因で命を落とすことになる。 梭とは、機を織るときの横糸を巻きつけたコマのことである。 これに怒った須佐之男命の姉である天照大御神(あまてらすおおみかみ)が天岩戸(あまのいわと)に隠れてしまい、世の中が暗闇になる話へと続くのである。

 あれっ(?_?)、今夜が宵えびすだという話が、鼻っから脱線してしまった。