雑文の旅

猫爺の長編小説、短編小説、掌編小説、随筆、日記の投稿用ブログ

年寄りの口癖

2012-10-20 | 日記
 今日は秋晴れ、朝から洗濯やら部屋の片付けやら寝具を干したりチョコマカと動きっぱなしで、ようやく落ち着いたところ。 しばらくブログの更新をしていないので、ここらでイッパツぶちかますべぇかとPCの前にドッカと座り込むが、気の利いたテーマが浮かばない。 

 どこで読んだのか、聞いたのか忘れたが、「年寄りは死ぬ話が好きだ」と。 そういえば、このブログのモチーフもどうやら「死」のようだ。 言い訳するのではないが、年寄りにとって死はもっとも近しい現象である。 

 妻が生前(元気な時)に、よくしかめっ面で言っていた。 「お婆ちゃんは何かと言えばお迎え、お迎えと言う」 気が悪いとぼやいていたが、その妻もまた死ぬ数年前から「お迎え」を口にするようになっていた。 

 歯科クリニックで、お年寄りが次回の予約をとっていた。 「次回は3ヶ月先ですが、予約を取っておきますね」と、窓口事務担当の女性は爺さんに言う。 「はい、お願いします。 生きていたら来ます」 「〇〇さんはまだ若いよ、そんなん言う歳じゃありません」と苦笑しながら世辞気味にあしらう窓口の女性。 横で聞いて居て、「ははあん、爺さんはこれを言ってほしかったのだな」と理解。 妻が「お迎え」と口にするのを無視していたのを反省することしきり。

 お年寄りを「汚い、嫌い、気が悪い(3K)」と邪見にしないで、やさしく接してほしい。 間もなく「お迎え」が来るのだから…。(T_T)/~~~