ペット業界は直接ノラとは関係ないけれど、間接的にノラを生み出し、さらには猫たちをもっと悲惨な地獄に送り込んでいる業界です。
そのひとつが売れ残り猫と引き取り屋の存在。
当ブログでも度々取り上げてきました。主な過去記事は;
◆「それでもあなたは買いますか?」2020.8.1
◆「これでもペットショップから買いますか?」2024.7.7
※'20年の記事には、身動きひとつできない小さなケージに死ぬまで閉じ込められた猫の写真があります。
犬猫を引き取る取ること自体は合法であるため、実態の把握は難しいそうだ。
10匹以上の猫を飼育する施設は「第二種動物取扱業」として届け出、出入りの帳簿を作成する義務がある。
が、当家のように"単なる愛好家"の多頭飼いであればその限りでない。
その狭間に引き取り屋が暗躍する余地が生まれる。「闇」となるには理由があるのです。
さらに引き取り屋に関しては立件が難しいのか摘発報道が非常に少ない。
その理由についてこの問題を追及する太田匡彦記者はsippoの記事で、行政の不作為とその背後にある動物愛護法運用の難しさ(数値規制がない)を挙げている。
参考) 数少ない逮捕も検察によって不起訴になった例:
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まだテツが存命の頃、わが家に顔を出すようになったソトチビ
「引き取り屋」に関する報道はたまに目にするけど、その凄惨さのインパクトは絶大だ。
でも業界とかマクロの問題として読むと、我々一般人は身近な問題として感じにくい。
一方、今現在も劣悪な環境の中で苦しみ助けを求めているワンニャンがいるのです。
彼らにしてみればまさに緊急事態。
しかしペットショップをなくしてしまえと訴えても、果たして何年かかるやら。
それに業界には動物愛に満ちた従事者も多いし、購入する客をみな悪人呼ばわりするわけにもいかないだろう。
本来は業界自体に自浄能力があるべきなのだが、とても期待はできないし。

やがて連れてきたみうが家裏で暮らし始め、ソトチビは通いでみうに合流した
どうすればいいのか。
そんな思いで色々調べていたのですが、ある主旨の記事を見つけました。
ちょっと古いですが、いずれも「ねこちゃんホンポ」の記事(下記)です。
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この記事の提案によれば、なんと売れ残り猫は私たちが引き取れと。
あるいは責任もって里親を探せと!
業界を批判する面々に、よりによって業界の補完勢力になれと言うのです。
はじめは驚き、呆れました。 ・・でも、ちょっと待てよ・・
執筆者はすべてわかっていて、止むに止まれぬ思いで書いたのではないだろうか。
殺処分寸前の猫を保健所から引き出すのと同じように。
繰り返しますが一義的には業界の自浄作用の問題です。
でも、目の前の不幸な猫をこれ以上増やさないために、あなたはこの提案を肯定しますか?

みうを保護すると姿を消し、しばらくすると今度はリン親子を連れてきた
リン親子が家裏で暮らし始めるとソトチビも通いで子育てを手伝ったが
リンたちを保護すると再び姿を消して、そのまま行方不明となった
わが家ではソトチビを「白馬の騎士」と呼んでいます
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