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今日も元気で頑張るニャン

家族になった保護猫たちの日常を綴りながら、ノラ猫たちとの共存を模索するブログです。

ゆっくりゆっくりでいいからね

2022年05月01日 | リン(旧イエミケ),クウ,キー
クウの粗相を止めたい一心で
食器棚上の新しい根城に装備した天空トイレ
掃除は大変だけど
クウの粗相が治まったばかりか思わぬ効果がありました

食器棚上のトイレ付根城にて:リン(右)とキーとクウ(左箱)

興味津々の他猫が覗きに上るのを食い止め
リンとクウの安住をサポートすると
やがて他猫は興味を失い、2匹の生活が落ち着いた
今では、家族の中でも比較的自由なキーが時折合流するだけ

するとわかってきたこと
毎朝毎夕の食後に1時間ほど、クウは長いトイレタイムを過ごす
出たり入ったり、軟便だから簡単に出るもんじゃないらしい
いくつもいくつも出すときがある


保護者や他猫を見下ろしながらトイレタイム

出たり入ったり出たり入ったり
心置きなく気が晴れるまで、急ぐ必要もなければ警戒も不要
それでわかった
クウに必要なのはこの時間だったのだ

落ち着ける場所ができれば、人も猫も自信を取り戻す
リンは一足早く変わって来た
警戒し逃げてばかりだったリンが他猫たちと過ごす時間が増えて来た
いざとなったら根城に逃げ込めばいい
その安心感にリンは本来の、昔の自分を取り戻しつつあるようだ

トイレの合間にはクウ得意ポーズで"手入れ"

今度はクウの番
棚から下りてはリビングやキッチンを
面白いものないかなと猫らしく点検して回る
少しづつ少しづつ、本来のクウが戻ってきた

そうだクウ、その調子だ
もともと多頭になる前は、お前もこの家中を遊び回っていたんだから
1階も2階も、全部お前の運動場なんだから
野生児クウよ、この保護者はお前を手懐けようなんて思っちゃいない
触れなくたって寂しくはあるけど十分だ
願いはひとつ、お前が溌剌として楽しく暮らしていること
ただそれだけだ

箱の上からリンの頭、箱の穴からは・・クウの目

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リンの幸せを期して

2022年04月13日 | リン(旧イエミケ),クウ,キー
リンのことを書くのは本当に久しぶり
4年半前の出会いから、記録を辿って思い出してみた

かつての美猫さんもいつの間にか強面に

家裏で始めたソトチビとの共同生活と子育て
半年後にNとRを経験したが、結局わが家に迎えられた

さすがは親子、クウ(左)とはそっくりになりました

ノラ母さんの子育ての大変さを思い知った保護者は
子育ても終えて安らいだ家猫生活を満喫してほしいと願った
でも、そうはならない

下のニャーに向かって「シャーッ!」
この気の強さがアダになる?

ニャーに狙われちび太に追われ、チキンやポニーからも逃げ回る
誰よりも気丈で、ノラ母さん特有の我慢強さを持ち合わせ
逃げても避けても気後れすることは決してない

最近は警戒心がますます強くなったリン
自分(オジン)に甘えに来るときもびくびくもんだ

リンの安らぎはいつ実現する?
いつになったら、自分はリンとの約束を果たせるのだろう


オジンの傍なら少しはのんびり

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改善への道 ~いじめ調査編~

2022年02月18日 | リン(旧イエミケ),クウ,キー
リンとクウが再び狙われ始め、トイレにすら行けなくなった。
あの衝撃の記事から2週間が経ち、粗相は今も続いています。
"粗相"と簡単に書いてますが、特にクウのはストレスのせいか常習下痢弁。
その後始末を続けるのは労力的にも精神的にも限界ってものがある。
何とか根本的な解決をと模索しています。

粗相すると交互に箱を替えるクウ(底のシート交換は1日に6回くらい)

いじめについても、膨大な量の情報の一部をネットや立ち読みで調べてみた。
自分なりに要約すると、原因を個人に帰結する考察と社会に帰結する考察に分かれる。
前者では、自己の否定したい部分と同質のものをさらけ出す相手を攻撃する。
後者では、集団帰属意識を持つ人たちが集団帰属に無頓着な人を攻撃する。
自分が注目したのは次の意見でした。
「学校を中心として起こる子供のいじめは大人社会を反映したもの。子供たちは、パワハラセクハラ村八分に満ちた大人の社会を見習っているに過ぎない。なので先生や親がいくら相談に乗ったところで解決はしない。先ず大人たちが、襟を正して模範を示すしか真の解決への道はない。」

意を決して下りて来ても直ぐに周りを囲まれる
(手前ちび太、上ニャー、奥にクウ)

以上は人間の場合ですが、猫のいじめについても検索すると山ほど出てきます。
ただし人間と違い、感情的だったり主義主張の違いでいじめることはない。
猫のいじめは本能による上下確認目的で、睨み、威嚇、追い回し、飛び掛かりなど。
いじめられると隠遁、逃避、びくつきや粗相が見られる。
解決策は隔離、里親探し、生活空間を広げる(立体的にする)など。
尚、自然界ではこれが生存競争の第一歩で、弱い子は親にも見放されて淘汰される。

テーブル下で様子を伺うリン (隙を見てオジンの膝にダイビング)

いやはや、判官贔屓の当家保護者は、自然界の法則にも逆らおうといているらしい。
この2週間というもの、他の猫たちを制止するなどリン一家のサポートに徹した。
トイレに行けば横で見張り、食事の場所に気遣い、コタツが空けば中に誘導する。
リンは抱けるので空いたコタツに運び込むことも少なくない。
落ち着いた一家水入らずのひとときを演出することで、ストレスの緩和に努めた。
もちろんそれで十分ではない。四六時中リンたちを見守ることはできないので。

コタツの中で日光浴 (奥にリン、オジンの見張り付)

幸いにして、聞き分けのいいチキンは以前のような辛辣な深追いをしなくなった。
しかしキーとシロキを除くすべての視線が、常にリンとクウに集中している。
やはり根本的に解決するしかないのだが・・。
人間と違って本能に起因する猫のいじめを、根本解決なんてできるのだろうか。
でも改善ならできるかと、先ず行ったのが"トイレ再編大作戦"でした。

その内容と結果については後日別記事にて。(大家族の日常カテゴリーへ)

家猫暮らしを満喫していた4年前(保護当時)に戻れるか


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威嚇、粗相、そしてツインズ解散?

2022年02月02日 | リン(旧イエミケ),クウ,キー
何ヶ月か前に、ストーブの前に10匹ほどの猫団子というSNS投稿を見ました。
思い思いの表情で、でも寄り添って暖をとる猫ちゃんたちの和やかなこと。
振り返ってわが家の猫たちを見ると・・、思わずため息が出たもんでした。

先日、前後編に分けて書いた「いじめっ子、いじめられっ子」の記事。
わが家の猫社会の様子を見て、人間のいじめと比較してみた。
巧妙さや陰湿さで比較にならない人間のいじめだけど、共通点はあるように思う。
それは、気の弱い者がターゲットにされること。

気が弱いと言っても、いわゆる"気弱"ではなく「争い事を好まない」という意味。
リンのように気丈な猫でも争いを避けて逃げ回る。
いじめを仕掛ける者は単に"野蛮性"が強いに過ぎない。より執拗ならより野蛮だ。
ただ争いを本能とする猫と違って、人間の場合は"文化"のレベルが低いとも言える。
争いを好まないからといって喧嘩に弱いわけではなく、本気にならないだけだ。


リン一家の猫団子はわが家の癒しの景観だ

と、前置きはさて置いて、実はわが家の猫社会が大変なことになっています。
あのいじめの記事を書いた頃から、いじめがエスカレートしてきた。
首謀者はチキン。狙われるのは相変わらずリン一家で特にクウとリン。
ちびたんを従えて一家を構えつつあるチキンが、誰彼かまわず追い始めた。
僚友ポニーまで敵とみなし、尻尾を膨らまして執拗な本気追いを始めたのです。

猫のじゃれ合いと喧嘩の違いは尻尾を見ればわかります。
ツインズ(キーとクウ)がよく見せる壮絶なじゃれ合いでも、尻尾はそのまま。
ニャーは本気のときだけ尻尾を膨らませ、ちび太はかつて膨らませたことがない。
尻尾を膨らませるのは本気になった時であり、警戒心や"邪悪な心"の表れなのです。
だから相手も殺気を感じて本気で逃げる。そして、周囲が殺伐となる。

初めは誰彼なく追っていたチキンが、本気で逃げ回るクウとリンに集中し始めた。
その追い方はこれまでになく執拗。
テーブル下の椅子の上にまで登り、食器棚上の箱の中まで狙いまわす。
もとより他にも警戒する相手が山ほどいるクウとリン。
追い詰められて、棚上の箱から下りれなくなった。


クウ(左)とリンは棚上生活となりました

いざというときは保護者がサポートできる。
棚上を狙うチキンを追い払ったり、コタツの中に誘導して食事させたり。
しかし四六時中監視するわけにもいかない。
かくしてクウとリンは、棚上の箱の中でトイレまで済ますことになってしまったのです。

右の箱で粗相したときは2匹で左の箱に入る。
左の箱で粗相したときは2匹で右の箱に入る。
空いている箱を点検して、保護者が掃除したり洗濯したり、必要に応じて新調する。
そんなことがもう10日以上も続いています。


クウの位置からはテーブル下のトイレがすぐ傍だが・・

それだけじゃない。
殺伐とした追い回しが日常茶飯事となり、猫たちの気が立って落ち着かない。
クウとリン以外にも、廊下やリビングのテーブル下に粗相が散見されるようになった。
誰のものかわからないが、キーやちびたん、それにニャーまでが怪しい。
そしてキー。
クウリンと違ってニャーやちび太を気にしない。
悪童たちの狙いを避けるためにも、この2匹といることが多くなった。
もちろん狙われ易い食器棚の上にもいかなくなった。
同じ家にいても、以前のようにクウと一緒に過ごすことがなくなりました。


キーは旧根城(テーブル下)でひとりでいることが多くなった

これまで、保護者がどこまで猫たちの生活に介入すべきか悩んできた。
でもクウの大きな目がおどおどしているのを見ると、このまま放置もできない。
今はチキンを叱ったり、脅しがひどいときは一時的に隔離もしています。
でも、確実を期すならリン一家の万年隔離だと思う。
(隔離による)不都合さと安心の確保・・・まるでノラが家猫になるときと同じテーマだ。
できればこれ以上の不都合さを味わせたくはない。


キーの位置からは棚上のクウが見える

幸いにしてチキンは保護者を親と慕い、保護者には従順だ。
果たして言って聞かせることができるかどうか。
今はチキンの変化に期待しているところです。


わが家で見られる唯一の猫団子~この景観を大事にしたい

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いじめっ子、いじめられっ子(前編)

2022年01月21日 | リン(旧イエミケ),クウ,キー
「いじめ」という社会問題。
学校のみならず団体やサークル、職場に保育園、ありとあらゆる場所が舞台になる。
昔はどうだったかと言うと、実は昔からあって今に始まったことではない。
ただ世間がいじめを疎み、避け、まともに見ようとしなくなった。
学校も教育委員会もどこの職場も、初めは必ずなかったことにしようとする。
そしていじめはより陰湿になり、当事者同士の問題として世間から取り残された。
SNSの普及で匿名性を得て、より心理的により広範囲に、そしてさらに陰湿になった。

*************************************
猫の社会にもいじめはあります。
わが家に9匹で暮らす猫社会。運動不足の彼らにとって、運動会は不可欠なイベントだ。
追いつ追われつの運動会のようで、追われてばかりの猫がいる。
判官贔屓の自分がさんざん書いてきたリン、キー、クウのリン一家。
最近はちびたんにまで睨まれるようになってこの3匹の行動範囲はとても小さく、
リビングかキッチンの隅や物陰で過ごすのが常。
その暮らしぶりは、家猫暮らしを満喫している他の猫たちとは雲泥の差だ。

リン一家のかつての根城(リビングのテーブル下)は、すっかり他猫に侵された

一方いじめる側、つまり追う立場の猫たちはどうかと言うと、
彼らに憎悪もなければ悪意もないことは明らか。ましてや身勝手な正義感などあるわけない。
チキンやポニーなど、若い子たちは追うにしても屈託がない。
それにリン一家を狙い撃ちしているわけでもない。
実際ニャーもよく追われるが、逃げはしても悲壮感はなく、文字通り運動会のお付き合いだ。

テリトリー意識の強いリーダー猫、ニャーは当初リンとクウを排除しようとしていた。
あれは、警戒心が特に強い2匹から殺気のようなものを感じたからではなかったか。
リンのストーカーとなったちび太。しかし人間のストーカーとはわけが違う。
やはり気丈なリンから殺気のようなものを感じていたのだと思います。
いずれも今は当初ほど深刻ではなくなった。
今では、他猫を避けるリン一家もそれなりに暮らしを楽しんでいるように見えるのです。

根城を変えても、相変わらず仲良しのツインズ(キーとクウ)

いじめる側が強い猫、いじめられる側が弱い猫、という見立ても違います。
精神力ではリンが、ニャーを抜いてダントツで強そうだ。
家の中で拠り所のない野生児クウだって、保護者を頼りにできるようになれば格段に強くなるに違いない。
いじめる側。いじめられる側。実はそんなに差がないことを、猫たちは知っている。
だから、いじめられること(追われること)をさほど気にしてないのです。

いえいえこの冬は、親子3匹水入らず
(この箱は1匹用です)

猫社会におけるいじめは、人間社会で言えば原始的なもの。
自分の気持ちを相手にしっかりと伝えることから始まります。
匿名だの陰でこそこそみたいな、人間のいじめとは大違いだ。
人間社会では、文明の発達とともに精神が退化してきたのかもしれません。

さて、ところでわが家には、リン一家のさらに上をいく猫がいるのです。
※後編(シロキカテゴリー)へと続く

「ん? 誰か呼んだ?」(シロキ)

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