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今日も元気で頑張るニャン

家族になった保護猫たちの日常を綴りながら、ノラ猫たちとの共存を模索するブログです。

泣けます 「あるすてねこさんのおはなし」

2021年08月16日 | ノラたちの幸せを願って
大阪の獣医師、橋本恵莉子さんが最近出版した絵本です。
ただただ切なく、泣けてきます。



この絵本が要約されて動画(YouTubu)になりました。
これは物語ではありません。
身近なところでで毎日頻繁に起こっている現実です。
泣いてばかりはいられない。


捨てられた猫がそれでも保護者を信じようとするのも、
何とかして自分の家に帰ろうとするのも、
みんな本当の話です。

猫にだって感情があるし幸せになりたいと願っている。
そして、一緒に暮らしている保護者さんだけが頼りなんです。

愛猫を捨てる人の多くは、
愛猫に脱走されて諦めちゃう人の多くは、
「外でもノラになってたくましく生きていくだろう」
と思っているのではないか。
でも、家暮らしの猫は厳しい外の環境下では生きていけないのです。

だから、この本(動画)を一人でも多くの猫と暮らす人に紹介して下さい。
未来を担う子供たちにも、読ませてあげて下さい。
もうこれ以上、この絵本のような事が起こらないように。


参考過去記事「愛猫の脱走に気落ちする保護者さんへ」(コピペで検索へ)


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素晴らしい人たち

2021年05月30日 | ノラたちの幸せを願って
今回は猫じゃなくて人の話です。
前記事で触れた、物言えぬ犬猫たちへの虐待という卑劣な人間の蛮行。
まさにかの大戦中ナチスの迫害に怯えたユダヤの人々の再現だ。
アンネ・フランクさんの書いた日記が、ノラたちの生活を代弁しているのです。
さらに論題とすべきなれど、今回は逆に敬意に価する人たちの行動を紹介します。
(参照ネットニュースは本記事最下段)

行方不明になったニャンコたち;ポン(2015-2016)

1.原発事故・立ち入り禁止区域に取り残された猫たち
未曽有の大災害となった東北大地震と福島原発事故。指示により避難した人たちはすぐに戻る予定で、その後自宅が何年も立ち入り禁止になるとは夢にも思っていなかった。残された犬猫たちは閉じ込められ繋がれたまま飢えに苦しみ最後を遂げる。運よく脱出できても過酷なノラ生活が待っていた。家族との幸せな暮らしが一瞬にして地獄へと変わったことを、後年現地に点々と横たわる白骨が物語っていたのです。(過去記事「被災して命を落としたワンニャンたちの、無念の涙を忘れない」)

そんな犬猫の救出に向かった人たちがいる。Aさんは事故からひと月も経たないうちに、被爆のリスクを恐れず救出活動を始めた。他にも遠方から通い続けた仲間たちがいた。被爆した犬猫の世話をする人たちがいた。Aさんたちの献身的な尊い努力によって再び幸せをつかんだワンニャンもいるのだということを、忘れてはならないと思います。

ソトチビ(2015-2018)

2.2階から飛び降り“即死”状態といわれた子猫
ボランティアのBさんは活動中、「2階から飛び降りて動かなくなった子猫がいる」との連絡を受けた。すぐに保護して病院に連れていくと、頸椎(けいつい)脱臼 との診断で本来なら即死状態だと。手術が難しくできる医者も少なく、しかも高額で成功の保証もないと安楽死を勧められた。しかし、子猫の生きようとする様を見てBさんは手術を決意する。

「この子はすごい痛みに耐えてるはずだ」先生の言葉が耳に残ってBさんは焦った。やっと手術をできる先生をみつけ100万の手術費はカンパと自費でまかなった。術後の見込みに悲観的な先生に屈しなかったBさんの気持ちに報いるように、子猫は奇跡的に持ちこたえて退院するまでになった。子猫はBさんの子になりピノと名付けられ、自力で歩くことを目指してリハビリを始めたのです。子猫の頑張り、先生の技術、そしてBさんの熱意、本当に頭が下がります。


ダイフク(2015-2018)

3.私がいなくなっても犬猫たちを守って
保護活動歴20年以上になるCさん。里親に出したワンニャンは2300匹に上るという。特に地元の保健所に収容された犬猫はすべて引き取って自宅に迎え、仲間と共に世話をしながら里親を探す。おかげでその地域では一昨年から殺処分ゼロを記録しているそうです。しかしCさんは、1年前に乳がんを告げられた。

性質の悪いがんで手術の後も治療を余儀なくされる。そして次第に、治療の痛みで思うように動けなくなったのです。そのときCさんの決断は、治療を中断し動けるうちに保護シェルターを建設して後継者を育てることでした。すべては保護した、そしてこれから保護する犬猫のため。今はクラウドファンディングで集めた資金を基に、病院で定期検査を受けながら保護センターの拠点探しを行っているそうです。まさに現場中心の、献身的な活動家だ。

シャッポ(2016-2016)

4.愛猫を救うため貴重な愛車を売却
愛読している石井万寿美先生の記事に、愛猫の難病(FIP)の治療のために希少価値のある愛車を売る決断をしたDさんの話がありました。先生は獣医なので病気の方に焦点を当てています。自分もルイの命を奪ったFIPと、最近出てきたその高額な未承認治療薬について調べているところでした。(過去記事「天国のルイへ ~FIPという病気の話~」)

この話は感動した別の人によってTwitterで拡散され、ニュースサイト「withnews」が報じると多くの人の感動を呼び励ましやカンパが集まります。そしてついに、神様のような人(Eさん)が現れるのです。 Eさんはやはり車と猫を愛する人で、Dさんの車を見ずして即決で購入し入金します。しかも車はDさんのために整備して保管しておくからいずれ買い戻しに来てください、そう言うのでした。

何とかその後の情報をと探していたのですが、今日の「女子SPA!」にありました。Dさんの愛猫シルクは治療を開始し既に退院できるまでに回復。さらに完全回復を目指して自宅で治療を続けるそうです。最近はFIP治療のためのクラウドファンディングが随分立ち上がっていますね。なかなか凡人に真似できることではなく、自分もますますルイに申し訳ない気持ちが募るのでした。

カブキ(2016-2018)

ちょっと長くなってしまいました。でも、心がほっこりしてきたのでは?
いずれも普通の人が容易にできることじゃないけど、人間も捨てたもんじゃないよと。実はこのような美談は他にも山ほどあって、冒頭に挙げた悪しき蛮行の比じゃないのです。それでも一握りの蛮行のインパクトが強いから、そっちの方が目についちゃう。たとえ1匹の猫でも、いわれのない被害に遭わない社会を目指したいからだと思います。


ミセミケ(2017-2019)・・・いつか再会を期して

※ 参照ニュースは下記の通りです。(クリックしてポップアップ)
1.Sippo「立ち入り禁止区域に取り残された猫」
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被災して命を落としたワンニャンたちの、無念の涙を忘れない

2021年03月10日 | ノラたちの幸せを願って
未曽有の大災害となった東日本大震災から10年になる。あの津波に呑み込まれ耐えきれずに手を放してしまい、それが肉親の最後の感触になったという、その証言の凄まじさに胸が詰まる。

あの大震災には原発事故が重なった。それが、ペットとして暮らしていた多くのワンニャンたちの悲劇も招いた。避難指示区域にはおよそ16,500匹のワンニャンが家族と暮らしていたという。しかし同行避難したのはその1割に過ぎない。家を開けたり置き餌をした人はまだいい。殆どの人は、直ぐに戻って来ると信じていた。

閉じ込められた部屋で、不安と飢えにもがき苦しんで死んでいった猫たち。繋がれたまま息絶えたワンちゃんの首は、首輪を引きちぎろうともがいた痕で真っ赤に滲んでいた。うまく脱出したとしても、人はいない食べ物もない地獄の日々が待ち受けている。野生になって生き抜くなんて、ほんの一握りの幸運をつかんだ子たちだけだ。

当ブログの常連だった天国の仲間たち:みう

東日本大震災だけではない。神戸や熊本の大震災、それに西日本大水害、関東でも一昨年は多摩川をはじめ多くの河川が氾濫した。その都度、犠牲になった動物たちがいる。家族だけではない、多くのノラたちが犠牲になったことは想像に難くない。

あの多摩川が氾濫したとき、浸水した近くのマンションのニュースは各局で繰り返し流れたが、もうひとつの悲劇に関しては報道すらされてない。多摩川の河川敷にはノラたちが暮らしていて、その世話をするホームレスのおじさんたちがいた。おじさんたちは捨て缶を集めて売ったお金でネコたちの食事代を工面した。そんな環境を当てにしてか、河川敷には捨て猫が後を絶たないという。

あの氾濫で、多くのノラたちと彼らを助けようとしたおじさんの一人が濁流に飲み込まれ行方不明になったままだ。幸運にも生還した3匹のノラは、残ったおじさんたちが面倒を見ている。その人たちと出会ったカメラマンの吉田さんが、彼らの生き様を一冊の本(写真集)にしています。(「おじさんと河原猫」)

テンちゃん

獣医師の渡邉さんも、東日本大震災のときは入院中や自分の家族のワンニャンを残して避難した。しかし原発事故のためすぐには戻れず、何とか戻ったときは5匹が命を落としていた。自責の念に駆られながら残った命の世話をする渡邉さんのもとに、ボランティアで福岡から応援に駆け付けた獣医師の船津さんがやって来た。この出会いが、福岡でのVMAT立ち上げに繋がるのです。

VMAT。災害派遣獣医療チーム。米国では30年も前に立ち上がったDMATの動物版だ。VMATは数々の訓練を行い、熊本大地震や多くの災害時に派遣されて活躍しています。そしてこの活動は、徐々に全国に広がりつつあるという。

チビ

現在日本には(財)ペット災害対策推進協会(旧名称:全国緊急災害時動物救援本部)というのがある。ただこの団体、環境省や動物愛護協会などとの関係など調べてもよくわからないことが多い。はっきり言って、人やお金の流れを明確にしない団体は概して怪しいのです。集めた多額の寄付金を(税金も投入?)本当に動物たちのために使用しているのか、しっかり監視する必要があります。

VMATには、このような団体には飲み込まれてほしくない。今のところ私的なボランティア団体として活動しているようだが、添付記事の結びにもあるように、国からの支援を受けもっと円滑に運営するためには、私たち衆目の認知と理解が必要だ。

 
ルイ

※VMAT=Veterinary Medical Assistance Team

※ これまで30を越える関連本、記事を読んできました。一部を以下に紹介します。
   (クリックしてポップアップ)






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「動物愛誤」と書く諸兄へ

2021年02月20日 | ノラたちの幸せを願って
餌やりとか地域猫のスレが立つと、必ず集まって来ますな。
もっとも、一人でいくつものIDを操っているようなので実態は不明だけど。
口汚く罵って、スレの崩壊が狙いですか。
文化や知性のレベルが低そうなのであまり話す気にはならないけど。
ただ、理知的かつ論理的なブログを書いている人もいる。
そんなブログはいつも読ませて頂いてます。

諸兄の主張は、猫保護団体やボラさんは動物愛護の意味を履き違えていると。
かわいいからノラ猫を護る。そのためには周囲の犠牲に目をつむる。
何というエゴ、何という他人迷惑。
だから「動物愛誤」、というわけだ。

別に反論も否定もしません。
そう思い込んでいる人に反論しても喧嘩売るだけだし。
ノラがかわいいのも、多少のフンくらいは気にならないのも事実だし。
そもそもそんなにフンするネコ見たことないし。
ただ、ノラを護ろうとするのは「かわいい」からじゃなくて、「かわいそう」だからです。
諸兄もよく言いますよね、
「こんな愛誤連中に世話されたんじゃ当のノラ猫がかわいそうだ、」とかね。

わが家裏の守り神となった、みう (2019.8.9没・享年5才推定)

さて、本題。
諸兄の最終的な目標は何ですか。
これはマジな質問です。諸兄の意見はいくら読んでも伝わってこない。
他人に絡むことに熱中し過ぎて、言いたいこと言い忘れてるとか。

猫保護団体やボラさんたちを罵ってスカッとすること?
地域猫活動やエサやりを止めさせること?
ノラ猫を駆除すること?(駆除=捕獲+殺処分)
ノラ猫を迫害(虐待)すること?
ノラ猫の被害から(自分や仲間が)解放されること?
ノラ猫そのものがいなくなること?

よもや人を貶めるだけが目的の次元の低い話じゃないだろうし、
虐待目的のいかれた変質者なんかとは違うし、
殺処分もしくは餌やりを止めて餓死させるのが妥当。
そういうことなのかな?

開発で住処を追われた熊や猪が街中に出てくれば害獣として駆除する。
そんな報道に声すらも上げないくせに、
何でノラ猫ばかり護ろうとするんだ。
そんないい加減な動物愛誤(エセ動物愛護)連中が許せない、というわけか。

そうだな、確かにこの問題は奥が深い。
生物の頂点に立つ人間のエゴをどこまで肯定するか否定するか。
いや、何が肯定で何が否定かすら答えが出ていない。
倫理の問題というのは、いつもそうだからね。

お店の守り神となった、テン (2019.6.16没・享年14才推定)

ただ、目の前のノラたちをどうするか、これには答えを出す必要がある。
諸兄が主張する殺処分や餓死が実現したとしても、ノラはこの社会から消えない。
何故? ノラが増えるのは自然増だけじゃないからだ。
他ならぬ人間自体が、次々とノラを産み出しているからです。

日本では猫捨てなんて身近な問題、日常茶飯事だ。
自然増に匹敵するほどの猫が毎日捨てられているのです。
最近はコロナ自粛でペット購買が数倍に増え、同時に手放す人も激増だという。
あるブログでは、血統書付きのようなノラ猫を見かけること多くなったと。
何をかいわんやだ。

さらに構造的に猫を遺棄する業界がある。
物のように猫を生産し、売れ残ったらどうする? 遺棄するに決まってる。
ノラ猫は人間社会の劣悪なモラルの産物なのだということです。
それに、これも人間の無知が招く多頭飼育の崩壊。
脱走(家出)による不本意なノラ化も、悪意がないからと放置できるわけじゃない。
聡明な諸兄が、これらの問題に触れようとしないことが不思議でならないのです。

これらの問題がなくなれば、ボラさんたちは本来のノラ保護にもっと手を回せる。
地域猫活動は、手一杯でこれ以上保護ができなくなったボラさんの苦肉の策だ。
身銭や労力を割いて地域猫活動なんて誰もしたくはない。
みんなノラがいなくなることを望んでいるのです。

諸兄よ、もっと目を見開いて本当の敵を見定めてほしい。
相手は人間社会の悪しき慣習という巨悪。相手として不足はあるまい。
そのエネルギッシュな発言力で、日本から猫捨てを撲滅しようじゃないか。
そして、ノラのいない社会を実現しようじゃないか。


天使となってノラたちを導く、チビ (2016.9.9没・享年1歳推定)

コメント (3)
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命の重み ~奄美大島と天売島~

2020年12月09日 | ノラたちの幸せを願って
どうやら、ノラたちの命の重みは北高南低のようです。
これは大手メディアが報じないので一般には殆ど知られていません。

南の方では、環境省と奄美5市町村の「ノネコ管理計画」が物議を醸しています。この計画は世界遺産登録を目指す奄美大島が、固有種のクロウサギの繁殖を脅かすノラたちを動物愛護法適用外の"ノネコ"(野生の猫)と位置づけ、全頭駆除しようというもの。

これに対して愛護団体やボラさんたちが立ち上がった。
・そもそもクロウサギは近年増えているという隠しデータが公表された
・マングース駆除の予算が余ったので他の標的が欲しかった?(憶測)
・罪のないノラたちが予算に群がる”専門家”や関係者の犠牲にされた
といった内容の非難が集中しているのです。

その後は実行側が反論したりデマが飛び交ったり、例の「動物愛誤」の連中が乱入したりでひっちゃかめっちゃかだ。でも、愛護対象動物を駆除しようというもともとの計画が無理筋ではないか。目標の3000匹が多いとか少ないとかの問題じゃない。命を尊ぶという時流に反しているのです。計画は10年に亘り今年は3年目。

※計画では捕獲後5日間の譲渡期間を設け候補者が出ない場合は殺処分とある。


懐かしいノラその1:ソトチビ

一方北海道にある海鳥の島、天売島(てうりとう)でも貴重な保護鳥類を脅かすノラたちの存在に困っていた。しかしこちらでは環境省と地元と保護団体が手を組んで「人と海鳥と猫が共生する天売島」連絡協議会 を発足し、問題解決に取り組んだ。奄美との違いは、命を大切にするという根本思想だ。

初めの20年間はTNRで頭数を減らし、条例を制定してノラを順化させるとともに人為的なノラ化を防ぎ、6年ほど前から保護開始。保護して譲渡先を探す。
今では殆どノラをみなくなったそうだ。海鳥ばかりか北の極寒から救われてノラたち自身もハッピーになったウィンウィン活動が展開されたのです。

同じ環境省が後押ししているのにこの違い。担当者の違いというだけで片付けていいのかどうか。そして奄美に抜け落ちているもうひとつの視点。このブログでもたびたび問題提起しているように、ノラが増える要因は自然繁殖だけではないのです。ノラは人間社会が排出する動物だ。野生動物と違って、駆除するだけでは決して減らない。命を粗末にする方程式を断ち切らないと、人も猫も幸せにはなれません。天売島は、そのことを教えてくれたのではないでしょうか。

※ともに関連記事はネット上にたくさんあります。是非確認してみて下さい。


懐かしいニャンコその2:シャッポ

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