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今日も元気で頑張るニャン

家族になった保護猫たちの日常を綴りながら、ノラ猫たちとの共存を模索するブログです。

やさしいNo.2・partⅡ

2021年01月27日 | ちび太
ガタイは大きくてもはにかみ屋の甘えん坊
気はやさしくて力持ち(?)
わが家のネコ社会で唯一気にする相手がいない存在
頂点に立つのかと思えば、そんな気はさらさらなし
保護者でも誰でもとにかく舐めてあげるのが大好き

いよいよ本格化してきたちび太のおっさん化(後ろはポニー)

最近は保護者(オジン)命になりつつある
どこに行くにも先回り
でも他猫がいると知らんふり
「オジンなんて知らないよ」
はにかみ屋の真骨頂

体重6.5kg、均整のとれた体型です

ニャーのようにじっと見つめたりはしないけど
やっぱり保護者を観察してる
ネコはみんな同じだよ
十猫十色
個性が違うだけなんだ

旧悪ガキ同盟は今も仲良し(棚の上にキーとクウ)

新悪ガキ同盟(チキン&ポニー)の傍若無人ぶりを叱れる唯一の存在
慕われながらも一目置かれる
ニャーには力で勝っても、やっぱりどこか遠慮する
ちび太は、わが家のやさしいNo2

いくら慕っても、ちょっとつれないニャー兄ちゃん(右)

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育ての親 (後編) ~ちび太の物語~

2020年12月04日 | ちび太
(前編より続く)

当時のちび太は子ニャン特有の怖れ知らず。
相手が誰でも「あそんで~」とばかりに寄っていく。
店では番猫テンちゃんの他に、ダイフクやモドキが常連だった。

子ニャンにやさしいダイフクには時折遊んでもらえたが、モドキは違った。
ある日、ちび太はモドキにやられて怪我をした。
にもかかわらずその後も懲りずに寄っていく。
そして何日か後、ちび太が再びモドキに追い詰められて絶体絶命のときだった。

モドキはテンちゃんのようにやさしくはなかったが、それでも寄っていくちび太
(スタッフルームの中と外で)

離れたところでそれを見ていたテンちゃん。
テンちゃんはスタッフルームの前にある大型ラックに繋がれていた。
「ワオォォォォーッ!」 テンちゃんが滅茶苦茶に暴れだす。
リードをぐいぐい引っ張り、ついに商品ごとラックを倒すとそのはずみでフックが外れた。
その途端、リードをつけたままのテンちゃんが猛然とモドキに追い迫った。

逃げるモドキ、追うテンちゃん。
モドキとしてもテンちゃんに追われるのは初めてじゃない。
かつては間に入ったスタッフが大怪我をした2匹です。
このときは3人がかりで制止して、何とか事なきを得た。
我に返ったテンちゃんの傍には、いつものように無邪気なちび太がいた。

テンちゃんの安眠を邪魔するちび太 (この後寝床に乱入)

厳しい冬の終わり、推定年齢6ヶ月を越えたちび太は大きく成長していた。
狩りの練習を始めたちび太。飛び掛かられたテンちゃんが転げ回ることもしばしばだ。
テンちゃんがちび太を持て余すようになり、お泊り用のケージも小さくなった。
何より、SCのフェンス沿いでひとり遊ぶちび太にチビの面影が写った。
チビの不幸を繰り返すことだけは許されない。
待ったなしの対策が必要だった。


ちび太の傍若無人ぶりにたじたじのテンちゃん

若いちび太にはテンちゃんのようなリード暮らしは無理だろう。
春の足音が聞こえた頃、手術を受けたちび太はそのまま店暮らしとテンちゃんに別れを告げた。
そしてわが家の一員となったちび太は、ニャー、みう、リン一家と親交を深めていったのです。

テンちゃんとちび太の、店時代の最後となったツーショット

ちび太には店時代から里親さん候補がよく現れたが、条件合わずで流れていた。
しかしわが家に来た頃になって、いよいよトライアルへ。
順調に思われたが先住さんにストレスが溜まって隔離の身に。
様子を見に伺ったときは狭いケージの中で悲しそうに鳴いていた。
そのまま飼うのだと言う。
すかさず話をつけてちび太をわが家に連れ戻した。
それ以来、ちび太は妙にはにかむようになった。
そして悲しげな、遠吠えのような鳴き方をするようになりました。

わが家に引っ越す直前のちび太 (店裏からSC従業員用の駐車場を見渡す)

時は流れてその年の晩秋。
店の看板猫を務めていたテンちゃんの調子がおかしくなった。
年末の診断結果は慢性腎不全。しかも末期。
調べてみると、慢性腎不全の末期と診断されての余命は平均200日しかない。
年明けからテンちゃんの本格療養を決め、わが家に引っ越すことにした。
そして、ちび太とテンちゃんは再会することになるのです。

わが家での初日 (この10ヶ月後にテンちゃんもやって来る)

当初の心配をよそに、わが家に来たテンちゃんはすぐにみんなに溶け込んだ。
と言うか周囲をまったく気にしない。やはり家猫生活には慣れたもの?
テンちゃんは年齢的にだいぶ上で、しかもあのゴジラ顔と怪獣声。
何とも言えない威厳と風格を漂わせて一目置かれる存在になった。
そしてちび太は・・。

テンちゃんの倍近い大きさになっていたちび太。
怖がるでもなく喜ぶでもなく、それでも気になるのか距離を置いて見守った。
2匹がお互いに覚えていたのかどうかはわかりません。
旧交を確認するというより、新たな付き合いの始まりのようでした。

テンちゃんとの再会は、よそよそしくも懐かしくも?

梅雨になった頃、テンちゃんは輸液もできないほど痩せ衰えていた。
一方ちび太は飛び降りた際に強打した頬が大きく膨れ、日が経つに連れて見るも無残な顔になった。
そのちび太の頬が破裂して大騒ぎした日の夜、ついに力尽きたテンちゃんがばったりと倒れた。
介抱する保護者の脇から楽になったちび太が覗き込む。
そのときのちび太の心配顔は、今でも忘れられません。
翌早朝にテンちゃんは息を引き取り、ちび太は恩師でもある育ての親を失った。
ちび太が気立てのいい立派な青年へと育ったのは、テンちゃんあってのことでした。

テンちゃんは、今も空からちび太を見守っているに違いない

以上がちび太の背負っている物語です。
たかが猫1匹。
でもその物語は、小説にだって劣りません。
人間だって猫だって、その性格は生まれたときから備わっているわけじゃない。
いろいろな経験を通して形成されていくのです。
背負っている物語を垣間見れば、人なり猫なりを理解する上できっと役に立つはずだ。

「ねこのきもち WEB MAGAZINE 」に猫の心理学という記事がある。(2020年12月1日)
猫に記憶があるかという行動学的な検証について書かれています。
その結果は、猫が過去を記憶することを示唆するものでした。
猫にも人間のような思い出があると推察しているのです。
猫と暮らす人なら、頷けますよね。
ちび太も、テンちゃんの思い出を抱きながら彼の猫生を送っていくのだと思います。

ちび太は波乱万丈の物語とテンちゃんの思い出を秘めています (今日のちび太)

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育ての親 (前編) ~ちび太の物語~

2020年12月03日 | ちび太
育ての親って、いい響きがありますね。
継父母じゃなくて家族以外の育ての親のことです。
施設のスタッフだったり、学校の先生だったり監督やコーチだったり・・。
自分の場合は会社の上司だったなと、今になって思います。

人間、誰でも物語を背負っている。
トシをとればそれだけ長くなる、唯一無二の物語。
過去の人たちをも含めれば、いったいどれだけの物語があるのだろう。
そのひとつひとつに、どんな小説にも劣らない感動と学びがあるはずだ。

物語を背負っているのは人間だけじゃない。
地球上のすべての動植物が背負っている。
例えば昨日道端で出会ったノラ。
出会いは単なる偶然でも、その偶然に至るまでの物語を背負っている。
猫は何も言わないけど、その物語はきっと驚きと感動に満ちたものに違いない。

今回の主人公はちび太です

さて、今日は休みだったのでネコたちのアルバムを整理しました。
もう5000枚以上にもなるデジタル写真です。
何かのはずみで消失したテンちゃんの写真を、時系列のバックアップから拾い出した。

ところが、途中からテンちゃんの殆どの写真にちび太がいる。
どちらのアルバムに納めた写真かわからなくなり、いちいちチェックしながら集めるはめに。
思わぬ時間を要しました。
そうなんです、テンちゃんはちび太の育ての親。
写真を見ながら、あの頃を懐かしく思い出しました。

当時はお店の風物詩となったテンちゃんとちび太の和やかな風景

ところで、テンちゃんとちび太は初めからすんなりいったわけじゃない。
生後2ヶ月足らずの幼いちび太が店に現れたのは3年前の10月。
親にはぐれたのか捨てられたのか。
当初は警戒心が強くちょこちょこ逃げ回って手を焼いた。
ところがちび太は、テンちゃんを慕って店に居ついた。
それはそれで心配でした。

と言うのも、テンちゃんは人には甘えん坊だが猫同士では滅法好戦的な番長気質。
唸り合いも抜きで相手にするすると近づいていきなり襲い掛かる。
猫としては卑怯な戦法だけど、おそらく家猫だったテンちゃんが何らかの理由で野に放たれ、ノラとして生き抜いていくための術として身に着けたに違いない。
そんなテンちゃんの脅威はリードで繋がれてさえ、相手を威圧するほどだった。
そして案の定、ちび太もテンちゃんに一蹴された。

テンちゃんに威嚇されて怯えるちび太

ところがちび太は諦めない。
どんなに威嚇されて怯んでも、しばらくするとまた後追いを始める。
そんな状態が2日ほど続いただろうか、テンちゃんがちび太を舐め始めた。
しかしすんなり受け入れたわけじゃない。
やさしく舐めたかと思うと威嚇する、テンちゃんの複雑な心境が滲み出ていた。

夜になると事務所にお泊りしていたテンちゃん。
一方ちび太は閉じ込めると暴れるので、事務所前のBYに身を隠して過ごしていた。
それでテンちゃんが愛用していた寝床を、ちび太用にと事務所前に置いた。
入口を狭く改造して他猫から身を守れるようにした・・つもりだった。
ちび太が寝床に入ったとき、テンちゃんは盗られたと思ったのか覗き込んで「グワァァァーッ!」
慌てて中を確認すると、半ば失神状態で固まったままのちび太がいた。

ちび太用に改造された自分の寝床をチェックするテンちゃん

いろいろ洗礼を受けながらも、ちび太はテンちゃんの懐に潜り込んでいった。
そしてやがて、お客さんから「親子みたい」と言われるまでになりました。
その頃にはちび太も、テンちゃんと一緒に事務所にお泊りしていた。
とは言っても、テンちゃんに絡みついて安眠を妨げないよう特設ケージの中。
一方のテンちゃんは、無邪気なちび太に何をされても怒らなくなったのです。


「こっちだぞ」後を追い続けるちび太に声をかける(?)テンちゃん

※思わず長くなってしまいました。
 後編へと続きます。

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いくつになっても・・

2020年10月27日 | ちび太
童顔のちび太は顔だけじゃなくてやることなすこと子供っぽい。
今年もベットが冬モードになって厚手の掛布団に変わると・・
やっぱり始めました、恒例のフミフミ。



でも、ちび太は人間で言えばもうアラサーでしかもわが家で一番でかい。
なのにまだまだ子供っ気が抜けないらしい。
と、これは・・・
       ・
       ・
       ・
いやはや、まさにおっさんフミフミ



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ニャーにいちゃんと甘えん坊

2020年10月15日 | ちび太
かつて10月と言えば"天高く馬肥ゆる秋"。
運動会やピクニックが花盛りの季節でした。
でも南関東では昨年あたりから様相が変わって、長雨と底冷えの月に変わった。
雨で保育園の行事日程が頻繁に変わるので、パートさんは勤務の調整が大変です。

本日の雨雲:こんな感じで房総半島にひっついて離れない
(「YAHOO天気・雨雲の動き」より)

一方わが家ではホカぺやコタツも出したので猫たちはぬくぬく。
まったくこの連中、家猫の恩恵をどこまで認識していることやら。
オジンと信頼関係が復活したニャーがリンやクウを追わなくなり、
チキンやポニーも大人びてきて、
わが家のニャン生活は落ち着きと平和に包まれています。

みんなで仲良く草食べ

そしてちび太。
ちび太がニャーやリンを追うのは、やっぱり舐めてあげたいからのようだ。
ニャーを慕うちび太は、ただ表現が下手なだけ。

早速コタツ布団で寝るニャー(右)とちび太

たまに相手が逃げないでいると、遠慮がちに舐めてあげる。
舐めるというより甘えてる? 舐めてるちび太の方が幸せそう。
ちび太は照れ屋でやさしいお兄さん。
身体の大きな甘えん坊。

リン(右)とはまだ緊張気味

ホント、猫ほど平和の似合う動物はいませんね。
過酷で悲惨な境遇下で警戒心露わのノラだって、
穏やかな環境に恵まれれば平和と癒しをふりまく存在になること請け合いです。
そんな世の中の実現を願いつつ。


6才のニャー(左)はおじさんだけど、ちび太にとっては永遠のお兄さんです

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