リッスン・トゥ・ハー

春子の日記はこちら

咲きちゃん、ぼくの中華鍋は丁寧に振ってください

2011-03-12 | リッスン・トゥ・ハー
咲きちゃんをデートに誘うために必要なものはお金。これはまぎれもなく必要だから、10万は用意しておいて間違いない。というか乗ってこない。10万もないようじゃ、咲きちゃんは乗ってこないから気をつけて。お金が用意できたら、最低10万が用意できたなら次に必要なのは勇気。これは意外と知られていないけれども、咲きちゃんとデートするためには勇気が必要。お金だけでは動かない人だから。決して、娼婦じゃないから、その辺のプライドは高いから、いくらお金を積み上げようが、ただお金だけで動く人じゃない。かといって、勇気だけで動く人でもないからそこは注意してください。下手に持ち金なしでデートに誘って、海に沈んだ人も一人や二人じゃないからここは気をつけていて。あなたに死なれたくないよ。あたしはあなたにまだ死なれたくないからね。デートに誘う勇気、というか咲ちゃんを口説く勇気が必要。そんなの誰にでもあるよ、デートに誘うってことは口説きたいってことなんだから、言われなくても口説くよ、って思うかもしれないけれど、勇気のない、当たり障りのない口説き方じゃ咲きちゃんは絶対に口説けない。デートにもきてくれない。心底、咲きちゃんが好きなんでデートに誘っているんです、と言い続ける勇気。そんなのなかなかできないよ。実際にやってみるといい。すぐに耐えられなくなるから。言い続ける勇気ね。さらに、ええ、まだあるの。咲きちゃんは簡単な女じゃないから、10万用意して、勇気も持って、それでも足りないまだ足りない。咲きちゃんは欲望だらけの女。だから魅力的なの。それが咲きちゃんの魅力なのだから、仕方ない。すべて乗り越えて咲きちゃんとデートできたら、それは光栄なことです。人間として光栄なことですから、誇ってください。ぜひとも誇ってくれたらいいと思います。それは勲章になります。まぎれもなく咲きちゃんとデートした男として、もしくは女として崇め立てられることでしょう。そんなことは嫌ですか?いいですか?さて、もうひとつ。大丈夫、あとひとつだけ、こんな条件が無限にあるわけじゃない。たったみっつだけ。それだけ準備しておけば咲きちゃんは君のものになる。素敵じゃない。たった三つだけですよ。しっかり頭に入れておいてください。それほど難しいことではありませんから。三つ目。それは咲きちゃんが見えること。咲きちゃんをちゃんと認識できる人、ということになっています。そうです、咲きちゃんは普通にしていても見えない。それは咲きちゃんが死んでいるからではなくて、ただ、咲きちゃんの存在感がとても薄いから。咲きちゃんを咲きちゃんとして認識できる人が、この世にどれぐらい要るでしょうか。意外と少ないと確信しています。咲きちゃんだって女です、自分を咲きちゃんとして認識してもらいたい。絶対に譲りたくありません。わたしをわたしとして認識できなくて、デートなんてできるものですか、と口を酸っぱくして言ってる。当たり前のこと。よく考えると当然のこと。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿