「もうね、10匹超えた時点で限界だったんですよ」
「そうでしょうね」
「部屋のひろさには限りがあるんだから、犬犬犬で人間のいるところもない」
「それらに分け隔てなく餌をやらなければならないしね」
「そう、餌は大切です。捨て犬を引き取るのはいいんですけど、餌を与えないといけない」
「生き物ですから大変ですね」
「大変です、糞や尿もするわけですからね、その始末もこちらでするわけです」
「21匹いたら、それはもうお祭りでしょうね」
「お祭りですよ、毎日がわっしょいわっしょい」
「楽しい?」
「楽しいじゃないですよ、餌祭、糞祭、尿祭、誰がやるのそんなのいったい」
「そうかあ、でもどうしようもないですものね」
「そう、間に合わない糞や尿のせいで、ご近所さん激怒」
「深刻ですね」
「さあ、どうしようか、もともと殺傷処分されるのが忍びないんで引き取ってたんですけど」
「殺傷処分でも仕方ないんじゃないですか」
「それはポリシーに反するわけ、それをしてしまうとこの団体の意味がないわけ」
「難しいところですねえ、現実の問題とポリシーの問題と、その折り合いをうまく付けないと」
「そう、だから考えました」
「いい案がありましたか」
「聞いてください、犬に選挙権を与えるんです」
「突飛だなあ」
「選挙権を与えてしまうと、犬たくさんいますからね日本中に」
「そうですねえ、一家に一匹ぐらいの勢いですねえ」
「次の選挙には犬も出てきます」
「日本中の犬の支持があれば、怖いものなしですから、あるいは出てくるかもしれませんね」
「犬の政治家が増える、そして犬は独立するのです」
「ペットからの解放」
「犬は北海道の余っている土地に移り住みます」
「壮大な計画」
「富良野わんわん王国と名付けます」
「ムツゴロウ?」
「そこで自活するわけです」
「将来的にはいい案かも知れません」
「でしょう」
「しかし時間がかかります」
「うん」
「それまでにもたくさんの犬がここにやってきます」
「うん」
「受け入れられなくなり殺傷処分になります」
「それは仕方ない」
「割り切っている」
「できる範囲でやりましょうよ」
「この現代人!」
「そうでしょうね」
「部屋のひろさには限りがあるんだから、犬犬犬で人間のいるところもない」
「それらに分け隔てなく餌をやらなければならないしね」
「そう、餌は大切です。捨て犬を引き取るのはいいんですけど、餌を与えないといけない」
「生き物ですから大変ですね」
「大変です、糞や尿もするわけですからね、その始末もこちらでするわけです」
「21匹いたら、それはもうお祭りでしょうね」
「お祭りですよ、毎日がわっしょいわっしょい」
「楽しい?」
「楽しいじゃないですよ、餌祭、糞祭、尿祭、誰がやるのそんなのいったい」
「そうかあ、でもどうしようもないですものね」
「そう、間に合わない糞や尿のせいで、ご近所さん激怒」
「深刻ですね」
「さあ、どうしようか、もともと殺傷処分されるのが忍びないんで引き取ってたんですけど」
「殺傷処分でも仕方ないんじゃないですか」
「それはポリシーに反するわけ、それをしてしまうとこの団体の意味がないわけ」
「難しいところですねえ、現実の問題とポリシーの問題と、その折り合いをうまく付けないと」
「そう、だから考えました」
「いい案がありましたか」
「聞いてください、犬に選挙権を与えるんです」
「突飛だなあ」
「選挙権を与えてしまうと、犬たくさんいますからね日本中に」
「そうですねえ、一家に一匹ぐらいの勢いですねえ」
「次の選挙には犬も出てきます」
「日本中の犬の支持があれば、怖いものなしですから、あるいは出てくるかもしれませんね」
「犬の政治家が増える、そして犬は独立するのです」
「ペットからの解放」
「犬は北海道の余っている土地に移り住みます」
「壮大な計画」
「富良野わんわん王国と名付けます」
「ムツゴロウ?」
「そこで自活するわけです」
「将来的にはいい案かも知れません」
「でしょう」
「しかし時間がかかります」
「うん」
「それまでにもたくさんの犬がここにやってきます」
「うん」
「受け入れられなくなり殺傷処分になります」
「それは仕方ない」
「割り切っている」
「できる範囲でやりましょうよ」
「この現代人!」