リッスン・トゥ・ハー

春子の日記はこちら

海老蔵の義理の姉になりました

2010-09-20 | リッスン・トゥ・ハー
「大変ねえ」

「そうでもないですよ、お手伝いさんがいるから家事しなくていいし」

「精神的に」

「いやいや、みんないい人ばかりだから」

「そっちの世界はやっぱりいろいろ独特の習慣があるんでしょ?」

「まあ、それはありますね」

「毎朝海老蔵を赤く塗ってるんでしょ?」

「塗りませんよ、海老じゃないんですから」

「塗らないの?じゃあ海老蔵の海老たる所以はどこなの」

「ただ名前がそうなってるだけですって、海老たる所以なんてありませんって」

「しかし、それだと海老が黙ってないでしょう」

「海老が?」

「群れをなして襲ってくるでしょう」

「きませんし、きたとしても広い屋敷に住んでますので海老の群れ無勢ではびくともしませんわ」

「あなたはまだ海老の本当の実力に気付いていない」

「は?」

「怒った海老をなめてはいけない」

「いや別になめてませんけど」

「海老は闇に乗じて屋敷に侵入するわ」

「なんと手慣れた感じ」

「海老だからって赤いものだけに注意してたらダメ」

「幼稚園児じゃないんですから、それだけに注意しませんよ」

「海老は侵入するときちゃんと黒装束を着てるから」

「忍者じゃないですか」

「いいえ、忍者じゃない海老」

「意外と冷静」

「海老は自分の姿を見たものを残さず抹殺するから気をつけて」

「たちの悪いやつですね」

「それが群れでくるから、悪いことは言わない、赤く塗りなさい」

「海老蔵さんをですか?」

「そう」

「わかりました」

「いや、赤く塗るとなると、海老蔵も黙っていない」

「海老蔵さんが?」

「そう彼はプライド高い男、赤く塗られるなんて耐えられないはず」

「そうでしょうね」

「対決ね」

「海老と海老蔵さんの」

「壮絶な戦いになるでしょうね」

「我々はそれを記録する必要がある」

「後世に残す必要がある」

「専門のクルーを伴って撮影しましょう」

「合点承知」


最新の画像もっと見る

コメントを投稿