リッスン・トゥ・ハー

春子の日記はこちら

観光、バス転落の巻

2008-08-10 | リッスン・トゥ・ハー
天に昇る。私はその瞬間そう思った。実際には落ちていたのだ。まっ逆さまに、確実に少しとも昇ることなく、自然原理法則に実に真っ当に。にもかかわらず体はふんわりと浮かび、今にも飛び立ちそうになった。それだって、つまりは慣性の法則という奴か、突如としてバスは落下をはじめたので体がついていかなかっただけなのだ。悲鳴が薄く野太く聞こえた。それは感覚が鋭くなり、時間の流れがゆっくりと、ポップミュージックでも流れていそうな、それに合わせて踊る女たちが、舞台上にいるような、ゆるやかな映像にある、悲鳴はそれもまたゆるやかだった。必死さがないのだ、祝福するようなのん気さでいやああ、と小さく聞こえただけだった。クラクションなど、ブレーキ音など、その他音は聞こえない。バス自身も、例えば意思を持っていたとして、バス自身も落下する事自体はもう良いや、という感じで受け入れており、それならそれで楽しんじゃおうかな、という領域まで達しているのだつまりは。閃光。とともに燃える生命ども。

lust/rei harakami

2008-08-10 | 若者的図鑑
矢野顕子さんの紹介文によると、
「世界遺産に決定!」ということです。
大好きなんでしょう。その後にyanokamiでユニットを組んでいる事を見ると、矢野さんにとって理想の音々なのかもしれません。
素ん晴らしいyanokamiはまた次の機会に紹介するとして。

さて、この世界遺産です。

どこかの雑誌に書いてあった記事によれば、これらの曲を本当に安い、だれにでも手に入るなんなら中学生でもお小遣い貯めて買えるような機材で製作していたと言うハラカミさん。京都のどこかでこつこつ作っていたと言う。
特殊さは、今までなかった盲点をつきました。
盲点を突き刺してはや空の彼方に消えました。宇宙に到達して、宇宙服なしでフワフワ漂っています。その心は、簡単そうに見えてすごいことをやっています。
過去にさかのぼってみても、新しい部分がたくさんある。そのクリエイティブな部分こそ世界遺産といえるわけで、ハラカミさんは発明したとしてとりあえず2億ぐらいもらうべきなのです。

歌詞なしの音のみ、徹底してひたすらに音である意味、置く意味、そこにその音を置く意味を追求し、あるいは天然のひらめきでつむぎ上げた音楽。一曲のみ歌ありそれもまたいい。

後世に残すべき音楽。

・・・・じゃあつうことで世界遺産に決定!