潮風に乗って-北から南から

船や港に関係する地名を訪ねて、その土地の情報を発信します。

風力発電が本格稼働/東通

2007年12月26日 | 

2007年12月26日(水)
風力発電が本格稼働/東通

 昨年十月、試運転中に風車が燃えたユーラスエナジーホールディングス(東京)の「ユーラスヒッツ北野沢クリフ風力発電所」(東通村)が、当初計画より約一年遅れで操業開始、今月二十日から東北電力に全量売電している。「北野沢クリフ」と同時に建設を進めていた「野辺地ウインドファーム」(野辺地町)も、来年一月中には本格稼働する見通し。同社グループとしては本県で四、五番目の風力発電所となる。

 「北野沢クリフ」はスペイン製の二千キロワット発電機を六基設置し、総出力は一万二千キロワット。同じ発電機を二十五基設置する「野辺地ウインドファーム」は総出力五万キロワットと国内有数の規模で、実際の風に対する負荷試験などの最終テストを経て操業開始する予定だ。
 昨年の風車火災の原因は、発電機に通電した際に変圧器から出た火花が周囲の壁に燃え移ったためと判明。対策として防火壁を採用したり、変圧器自体の再検査を行ってきた。

 ユーラスエナジーグループの下北半島エリアでの総出力は、「岩屋」「尻労」「小田野沢」(いずれも東通村)を含む五つの発電所合計で約十二万七千キロワット、総事業費は二百三十九億円に上る。
※写真=約1年遅れで20日から操業開始した「ユーラスヒッツ北野沢クリフ風力発電所」
http://www.toonippo.co.jp/news_too/nto2007/20071226155843.asp