潮風に乗って-北から南から

船や港に関係する地名を訪ねて、その土地の情報を発信します。

いざ場取り!マダラ漁解禁/むつ

2007年12月12日 | 

2007年12月11日(火) 東奥日報
いざ場取り!マダラ漁解禁/むつ

 むつ市脇野沢で十一日朝、今シーズンのマダラ漁が解禁となり、底建網を仕掛ける場所を競い合う伝統の「場取り」が行われた。

 漁解禁は十日の予定だったが、悪天候のため一日遅れとなった。場取りには、昨年より一隻少ない二十二隻が集まった。
 貝崎沖に集結し、一列に並んだ漁船は午前七時前、旗振りの合図で一斉にスタートした。船体を弾ませ、エンジン音をとどろかせながら我先にと漁場を目指し、穏やかな海に幾重にも白線を描いた。

 脇野沢村漁協の二〇〇六年度のマダラ水揚げは約十トン。前年より三トンほど回復したものの、ピーク時だった一九八九年の千三百トンには遠く及ばない。
 漁獲量が激減して久しいが、今冬からは水産庁が策定した五カ年の「マダラ陸奥湾産卵群資源回復計画」も始まる。
 今シーズンの漁は来年二月まで行われる。

※写真=マダラの漁場を目指し、白波を立てて一斉にスタートする漁船(11日午前6時55分、むつ市脇野沢沖)
http://www.toonippo.co.jp/news_too/nto2007/20071211130415.asp