2009/06/11(木) TBS NEWS
日経平均、一時1万円の大台回復
TBSニュースで『日経平均、一時1万円の大台回復』と報じていましたので掲載します。(06/11放映)
http://nakate.nawata01.com/09TV_movies/TBS/0601/tbs_keiki_20090611.wmv
日経平均株価が、8か月ぶりに一時1万円の大台を回復しました。長い不況のトンネルを抜けたと言えるのでしょうか?
去年10月以来、実に8か月ぶりに一時1万円の大台を回復した日経平均株価。日本の財政を預かるこの人からも、安堵の声が聞かれました。
「ようやく最悪期を脱したと思っております」(与謝野馨財務相)
3か月前には7000円割れ寸前まで落ち込んだ株価は、なぜ値上がりに転じたのでしょうか。
「中国経済が底入れして、日本の中国向けの輸出が伸びている」(大和総研エコノミスト 熊谷亮丸氏)
60兆円近い経済対策を打ち出し、経済成長を続ける中国。日本からの輸出がここに来て、回復の兆しを見せ始めました。
さらに、自動車などの製造業も徐々に生産が回復し始め、株価を押し上げる要因となりました。こちらの自動車工場では、4月から残業が復活しました。
「こうした形で残業しながら日々生産できるというのは、笑顔が工場の至るところにあって、非常に明るい」(トヨタ自動車・堤工場 藤岡高広氏)
しかし、消費者は景気の低迷にあえいでいます。
「安いところを探して買うから、高い物は買わない」(消費者)
都内の百貨店では、呉服など高額商品の売れ行きが芳しくありません。
「例年より(セールを)前倒しでやってますが、思うような数字はあげられていない」(松屋銀座 今井正氏)
こちらの百貨店では、呉服より単価の安い浴衣で売り上げを伸ばそうと、要らなくなった浴衣をリメイクして、エコバッグとしてプレゼントするキャンペーンを始めますが、固くなった財布のひもをこじ開けられるかは不透明です。
「消費はまだまだ厳しい状況が続くと思います」(大和総研エコノミスト 熊谷亮丸氏)
国内総生産のおよそ6割を占める個人消費はなお冷えきったままで、本格的な景気の回復にはまだ時間がかかりそうです。