なつみかんの木々を見上げて

野草大好きなつみかんです。
植物園や身近な場所の植物を紹介します。

山科川に一面のヤナギバルイラソウ

2021-09-19 06:33:06 | 植物

いつもお散歩する山科川の下流、宇治川との合流点近くで信じられない光景を見ました。
まずは堤防上の歩道から見たところ。
青紫の花がびっしり咲いています。


付近の草を見ると、先日の大雨で増水したときになぎ倒されたままになっていました。
でもこの青紫の花は、しゃきっと立って咲いています。


川のすぐそばの歩道に下りてみました。
こんな感じ。
かなり上流の方から途切れなく咲いています。


さてなんの花でしょう。
そうです。前に道草日記でもご紹介した、ヤナギバルイラソウ(キツネノマゴ科ルイラソウ属)でした。
この名前に聞き覚えがなくても、「ルエリア」という名前で知っている人も多いのでは。


ブラジルやメキシコなど、南米・中米原産の多年草。
日本には園芸植物として流通しています。
そして、どの園芸サイトを見ても「大変育てやすい花」と書いてあります。

育てやすい=ほったらかしでも育つということ。
この様子をみて、宇治川のノゲイトウの大繁殖を思い出しました。


キツネノマゴ科ですが、キツネノマゴというより、どちらかというと巨大なスズムシバナ、もしくはイセハナビ。
なるほど、和名は「ムラサキイセハナビ」。
温室にもこんな感じの花が結構あります。



ヤナギバルイラソウは、葉がヤナギのように細いから。
蕾もまだ沢山付いています。


どこまで行っても途切れません。ほかの花が何もなくて、単調極まりないです。


人はコスモスやネモフィラなど沢山植えてお花畑を楽しみますが、こちらは「勝手お花畑」。
なんとも手間いらずなのですが、それはそれで怖いものが・・・
ここまで熱帯の花が増えたのは温暖化のせい!?


どうも種を勢いよく弾き飛ばしてどんどん繁殖するようです。
土を選ばず、肥料も不要。水分が大好きとなると、この場所はベストですね。

ちょっと沢山雨が降ったら増水するので、そんなときに種が流れて定着したのでしょう。
コンクリートの隙間にしっかりと根を張っています。


元々の自生地でもこんな風に勢力を拡大していたのかもしれませんね。


さて、もう一種類この場所で沢山見られた花がこちらです。
ご存知、タマスダレ(ヒガンバナ科タマスダレ属)。
こちらも南米原産で、明治時代に園芸植物としてやってきましたが、今や半野生化。
今年は特にあちこちで見かけます。




ゆで卵配色の花がとても綺麗です。
わが家にもあるのですが、なぜか成長が悪く、未だ3cmくらいしか伸びていません。
あまりに日当たりが悪く、水はけも悪いので地植えにしたら、タマスダレすら育たないようです。


同じころの去年の写真がないか探しましたが、11月初めにしか行ってませんでした。
思い出しましたが、この細い葉を見てなんの植物が分からず、写真を撮っていました。
ヤナギバルイラソウ、去年も多分咲いていたのですね・・・
(右の写真の手前はオオオナモミ、奥に広がっているのがヤナギバルイラソウ)

 

前にカリガネソウの群生の投稿をしましたが、同じ群生でもこちらはちょっと微妙な感じです。
今のところなんの規制もかかっていないようですが・・・

【撮影:2021/9/12  山科川】

コメント (12)
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