府道を行くシリーズ、今回は京都府八幡市の木津川にかかる上津屋橋、通称流れ橋に行ってきました。
流れ橋は車が通れない橋のはず・・なのにどうして?
実はこの流れ橋、れっきとした府道281号線の一部です。
車が走れない国道や都道府県道も結構あると聞いていましたが、こんな身近にもあったとは・・・
流れ橋といえば、一昔前は時代劇に必ずと言っていいほど登場していた木の橋です。
全長356.5メートル、幅3.3メートルの日本最長級の木造の橋で、基本歩行者用(二輪、自転車は押して渡る)です。
その名の通り、川の水量が増えると橋げたが浮いて筏のように流されてしまいます。
でも大丈夫。
橋げたと橋脚が太いワイヤーでつながれているので、水が引いたらワイヤーを引っ張って元に戻すことができます。
とはいえ、最近の異常気象で年に何度も流されてしまい、予算が尽きたのか放置されることもありました。
一時は廃止という情報が流れましたが、今のところちゃんと復旧して渡れるようになっています。
朝からウォーキングの人たちが結構渡っていました。私も渡ります。
増水していないときは、下の写真のように左岸から半分以上は広い河川敷になっています。
上流方向。いつも歩く宇治川に比べたら格段に広々としています。
この木津川と、嵐山方面から流れてくる桂川、そしてわが宇治川が合流して淀川となり、大阪湾に注ぎ込みます。
その三川合流地点が同じ八幡市、このすぐ下流方面にあります。
ダイサギでしょうか。小さく見えますね。
さらに橋を進んで右岸近くになると、ようやく川の流れが見えてきます。
岸辺にはオオブタクサが沢山。スズメが沢山飛び交っていましたが、カメラを向けるとあっという間に去ります。
おや、よく見ると一羽、居残っていましたね。
スズメの大きさと比較しても、この植物の巨大さがよく分かります。
当然帰化植物、花粉症の原因になります。
そうこうしているうちに、水のある所に来ました。
今は水量が少ないですが、少し水が増えただけでも足がすくみます。
揺れることはないですが、手すりのあるつり橋よりよほど怖いです。
右岸サイドに到着です。
石の仏様がいらっしゃいました。
2年前にはちゃんと赤い涎掛けをして、屋根のあるおうちにおられたのにどうしたことでしょう。
野ざらしになっていました。
ちなみに、2019年3月の様子は・・・
右岸の先はサイクリングロードになっています。
(京奈和自転車道というのがあり、こちら京都府内では府道801号線になっているみたいです)
残念ながら、見られる花はさきほどのオオブタクサと、特定外来生物のアレチウリばかり。
アレチウリの花は結構可愛いんですけどね。
右岸たもとにあった看板。ますます足がすくむじゃないですか~
それにしても、左側の看板はクズに覆われて書いていることが見えないし・・・
もう一度渡って帰ります。皆さん、きっちり中央を歩いています。
もちろん私も・・・
川の流れを上流方向に眺めたところ。気持ちのいい光景です。
無事左岸たもとに到着です。
トップの写真の碑の裏側を見たら・・・
ですって。
きっとこの橋で何度もロケされたんでしょうね~
勧善懲悪の痛快時代劇、結構好きだったのに最近はほとんどなくなってしまいましたね・・・
以下、オマケです。ちょうど10年前の2011年9月、台風12号で流された流れ橋を偶然目にしました。
ガラケー写真なので見苦しいですが、衝撃映像なので、ぜひご覧ください。
橋脚は全く見えません。右岸方向はすでに橋が流れています。
自然の力の下には、ひとたまりもありませんね。
(つづく)
【撮影:2021/9/5 京都府八幡市】