goo blog サービス終了のお知らせ 

なつみかんの木々を見上げて

野草大好きなつみかんです。
植物園や身近な場所の植物を紹介します。

秋はサツマイモ属!~サツマイモっぽい花

2021-09-05 06:19:26 | 植物

昨日は生命力豊かなサツマイモの水栽培(!)をご紹介しました。
ところで、皆さんはサツマイモの花をご存じですか?
私自身、一度も見たことがなく、そもそも花って咲くの?とまで思っていました。
その答えは半分正解、半分はずれでした。
というのも、サツマイモは熱帯アメリカ原産なので、日本では沖縄以外では花が咲かないそうなんです。
でも、その花をネットで見たとき「あれ?これ見たことある!」と思いました。
(参考:日本いも類研究会のホームページ
そう、9月に入って急に元気に咲き始めたマメアサガオの花とそっくり!
それもそのはず、マメアサガオもサツマイモ同様、ヒルガオ科サツマイモ属。
北米原産なので、サツマイモと違い日本でもバンバンつるで繁殖、沢山の花を見せてくれます。



花の色は白が標準なんだそうですが、家の近所ではピンク色の花も普通に見られます。
白でもピンクでも、葯の色が赤紫色なのが特徴。
鉄道のフェンスが大好き。
でも今年は一時期の猛暑とそのあとの豪雨で、葉が一部枯れてしまったようです。


茶畑の柵にも・・・


こちらがピンクバージョン。
ベニバナマメアサガオと呼ぶこともあるみたいです。


こちらも鉄道のフェンスが大好きであっという間に満開に・・・




今年はまだ見かけていませんが、よく似たホシアサガオというサツマイモ族、もといサツマイモ属もあります。
こちらは葯が純白なので、マメアサガオと簡単に区別できます。
花弁の色も、淡色から濃い赤紫のグラデーションになり、サツマイモと(写真で見たら)さらに似ていますね。

(2018/10 宇治川畔にて)

実際に葯の色を比較してみました(左:マメアサガオ、右:ホシアサガオ)
 

さて今度は同じサツマイモ属でも、濃い朱色の花が美しいマルバルコウ(マルバルコウソウとも)です。
今年も沢山咲き始めました。
3年前は10月に満開だったのに、ひと月近く早い気がします。
マルバルコウも北米原産で、気候が合うのでしょう、年々勢力を拡大しています。
まあ、日本からもクズが北米に侵出して猛威を奮っているそうなのでおあいこですね。


今年は、上の写真のように前は金網だったところが隙間のないフェンスになり、苦戦しています。
それでもわずかな隙間から顔を出し「元気だよ~」。

鉄道の高架脇は日当たりがいいのか、一面のマルバルコウ!
生憎雨だったのであまり花が開いていませんが、ビックリするほど繁殖しています。




マント植物、という言葉を教わりましたが、これはマントをはるかに通り越していますね。
それでも上の写真を見たら、ヤブガラシも好戦しているのが見てとれます。
今の時期は、ツル植物の群雄割拠ですね。

最後は、熱帯アメリカ原産のルコウソウですが、こちらは園芸植物です。
寒さに弱いので、普通は一年草だそうです。
マルバルコウは「ザ・サツマイモ属」の少し角張ったハート型の葉ですが、こちらは繊細な羽毛状の切れ込みがあります。


赤色が鮮やかなので、毎年この場所で見るのが楽しみです。


最後に、ルコウソウ(左)とマルバルコウ(右)の花のアップ。
どちらも、魚卵のような、砂糖粒のような、花粉が面白いです。
マルバルコウがあれほど奔放に野生化しているのに、ルコウソウが全く広がらないのは耐寒性の差だったのですね。
ますます温暖化が進んだら、そのうちルコウソウだらけになるかも・・・
 

サツマイモ属、まだまだありますが、長くなりすぎるので、残りは明日・・・

【撮影:2021/8~9上旬 宇治市】
 

コメント (14)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする