なつみかんの木々を見上げて

野草大好きなつみかんです。
植物園や身近な場所の植物を紹介します。

秋はサツマイモ属!~アサガオっぽい花

2021-09-06 05:30:31 | 植物

サツマイモ属特集、後編はアサガオっぽい花です。
ヒルガオ科サツマイモ属。
どうせなら、ヒルガオ属、あるいはアサガオ属でも良かったように思いますが、サツマイモに負けましたね。
ちなみに、サツマイモ属には世界で500種類くらいの植物が含まれているそうです。

さて、最初はヒルガオです。
今回特集している「サツマイモ属」の中で唯一在来種です。
Wikipediaによると、奈良時代には美しいという意味を表す「容」を当てて「容花」(かおばな)と呼ばれていたとか。
その後、アサガオが中国から入ってきて、昼でも咲いているアサガオという意味で「ヒルガオ」と付いたそうです。
昔は少し色の薄い小さい花が多かったように思いますが、最近はアサガオに匹敵する美しい花をよく見かけます。



よく似た植物にコヒルガオがありますが、こちらは葉の基部が横に張り出していること、花柄に翼があることから区別できます。
以前はコヒルガオも近くで見かけたのですが、最近はヒルガオばかりです。
こちらは花のアップ画像。
5本の雄蕊と1本の雌蕊があるのはアサガオと同じ。


日当たりのいい場所が好きで、巻き付くものがなければ地面を這います。
宇治川畔の岩を積んである場所に繁殖したヒルガオです。


まるで高山植物然に咲いています(笑)


お次は去年くらいから増えてきた青紫の可愛い花、アメリカアサガオです。
その名の通り、熱帯アメリカ原産の帰化植物で、温暖化に伴い増えてきたのではないかと思います。


花も葉も園芸植物のアサガオにそっくりですが、花のサイズがずっと小さいです。




優し気に見えますが、アサガオやヒルガオと違って萼が尖って反り返り、毛が沢山生えています。
こういうのは偏見かもしれませんが、外来種は花が可愛くても毛や棘など荒々しいものが多い気がします。

(2019/8 宇治市)

アメリカアサガオと花はそっくりなのに、葉だけが三裂せず丸いのがその名もマルバアメリカアサガオ。
同じく熱帯アメリカ原産です。
今年は見ないな~と思っていたら、一昨日小雨降る中散歩していて発見!
犬も歩けば棒に当たる、なつみかんも歩けばマルバアメリカアサガオに当たる!



こんな感じで沢山咲いていました~
やっぱり鉄道沿いのフェンスです。


マルバルコウとのツーショット。マルバ仲間です。


同じく何度もご紹介しましたが、ノアサガオです。
こちら花のサイズが15㎝くらいあり、園芸種が逸出したものと思われます。
中心部が赤くなって、灯りが点ったみたいに美しいです。


クズの葉と拮抗しているノアサガオ。
今年はノアサガオの花が少ない印象ですが、ひょっとしてクズに負けてる!?


いえいえ、道草日記にも載せましたが、フェンスがだめなら電柱で!
おやおや、こちらにもクズがいますね。
さて、この勝負どちらが勝利するのでしょうか。
おそらく、草刈りにあって、どちらも一網打尽になるんでしょうね~


最後は、撮るタイミングを逃したアサガオです!
今でも小学一年生の夏休みの宿題にアサガオの観察ってあるのでしょうか。
なかなか模様が美しい品種ですね~




ところでサツマイモ属というと食べられそうな感じがしますが、アサガオの種を食べると激しい下痢を起こします。
それを利用して、漢方では下剤にも使われるそうですが、素人は決して食べないように!
・・・って、普通食べないか。

ということで、長々続けたサツマイモ属特集はこれでひとまず終了。
また実や種など観察できたら投稿しますね~

【撮影:別に記載したもの以外、2021/8~9上旬 宇治市】



コメント (15)
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