とうとう雨が本降りになってきました。
そんなときのお助け場所が温室。急いで飛び込むと、もわっと暖かさに包まれます。
そして、眼鏡とカメラのレンズも、もわっと曇って・・・
湿度が高いので、いつも以上に曇りがとれません。待つことしばし・・・
曇りのとれた瞳・・・じゃなくてメガネのレンズに写ったのは、真っ赤なフリル!
え、まだちょっと曇ってるみたいって? 気にしない、気にしない。
オオホウカンボク(大宝冠木;マメ科ブラウネア属)です。
大きな宝冠という名前はこの豪華な花によく似あっています。南米はベネズエラ原産。
これまで何度もこの場所で見てきましたが、今回のように沢山咲いていたのは初めてです。
咲き初めや・・
トップと同じ半分咲いたところや・・
しっかり全体がくす玉のように咲いた満開の姿や・・
色々な姿が見られました。
この花は小さい花が数十も集まってくす玉のような丸い花を形作っているそうです。
咲いたら数日で枯れてくるそうですので、こんなタイミングで見られたのは運が良かったと思います。
お次、こちらも咲いていたらつい撮ってしまう、パボニア・インテルメディア(アオイ科)。
ブラジル原産だそうです。
鮮やかな赤い部分は副萼片。真ん中の赤紫の外側が萼、中央が花弁、その中から紫色の蕊が出てきます。
蕊の写真がなかったので、マイアルバムから引っ張り出してきました。
中央に飛び出しているのが花柱でそれを取り巻くのが雄蕊です。
1月に行ったときは全然なかったのに、今回はこちらも咲いていました!
フレシネティア・ムルチフロラです。む、難しい名前。
しかも、なんとタコノキ科!!
オレンジ色の部分は苞で、その中に見える緑の丸い部分が花だそうです。
この3つの花(肉垂花序)はもう少し時間が経つと外に飛び出してきて、ちょっとかわいくない感じになります。
全然見た目は違いますが、花の造りはミズバショウなどと同じですね。
そしてこちら、今回初めて出会った鮮やかなオレンジ色の花。
ユーホルビア・フルゲンスです。
名前から分かるように、トウダイグサ科で、ポインセチアの仲間だそうです。
説明を見ると、なんとオレンジ色の部分は花弁ではなく、「付属体」だそうです。
無機質な名前を聞くと、なんだかプラスチックで作った飾りのようにも見えてきました。
全体はこんな感じで、枝垂れた枝に沿ってオレンジの花がたくさん付きます。
明日は赤以外の温室の花が登場し、宇治市植物公園早早春特集最後を飾ります!
(つづく)
【撮影:2020年2月29日 宇治市植物公園】