千艸の小部屋

四季折々の自然、生活の思いを、時には詩や創作を織り交ぜながら綴りたい。

早春

2012年03月02日 | 日記


     
今日まで
生きてきたの・・・

今まで
眼を瞑って
生きた訳じゃないの

何も
見えなかった訳じゃないの

心はいつも
何かをみつめていたわ

眼を覆いたくなるようなことも
あったけど・・・

心が捕らえてくれたわ
心が抑えてくれたわ

とにかく
生きてきたの・・・

心の持ち方で
人は生きられるわ

心は
人を信ずることもできるわ

だから
生きているの・・・

今日も
明日も
明後日も

ずっとずっと
自然に還らなければならない
その日まで・・・
                        (azumi)


 早春・・・
 雨が降りそうで暗くなってきた。
 だがザワザワと気配がする
 春のざわめき・・・
 お下げ髪にした女か、少女が、暗い空の彼方を見ている。
 少女ではない。
 女でもない。
 あなたはどなた?
 振り向いた顔は、にかっと笑い、足早に姿を消した。
 つまり私の、想像上の分身・・・


 最近、若手女性作家の作品を読んでいる。
 中軸となるものをしっかり置いて、テンポが速く、主人公は何を言いたいのだろう、などと考えさせてはくれない。途中では投げ出せない魅力があることにも気がついた。
 作品の魔力・・・吸い込まれて読んでいる自分に年齢など介在せず、主人公の傍らに自分がいるから不思議である。

 早春・・・

 寒かったので、サンルームで囲っていた植木鉢のことをすっかり忘れていた。枯れかかったものもある。花芽がでていたカランコイ・・・
 慌てて、水やりをした。

 昨年もこんなことがあった。
 だが、全ての鉢はちゃんと芽生えた。

 春なのだ。



 昨日、浦佐の病院に出かけた。
 まわりは除雪で高く積まれた雪の山。
 越後駒ヶ岳がずいぶん遠くに見える。
 あの山と除雪の山との間にKさんは住んでいた。
 瞬時に、
Kさんが不治の病でこの病院に入院したこと、お見舞いに行くべきかどうか、付き添っているのは恋人だったこと、一昨年コンサート会場で再会したこと、雑草が生え茂った工房、作品になれなかった茶碗の数々が乱雑に捨てられていた。
 Kさんの葬儀は12月1日だったこと。
 友人の車で、初めて訪れた工房。仲間と作り上げた工房。素朴でアジアンティストな装飾が施されて、そのたたずまいに魅了されたこと・・・歳月は、暮らしを変え、Kさんが恋人と生きてきたことを聞いたのも昨年の晩秋・・・
 看取った女性のことも、豪雪の中で忘れてしまっていた。

 お家ご飯。
 鶏胸肉塩麹ソテー。




 鶏胸肉386㌘。薄くそぎ、半日塩麹スプーン2杯に混ぜ合わせる。フライパンにオリーブオイル少々、中火でじっくり焼く。柔らかくて、とても美味しい。


 里芋の含め煮。




 暮れからいろんなことありで、里芋を食べきってしまわないと傷む。
 それで、含め煮に。一度塩茹でをし、ぬめりをよくとってから弱火で煮た。
 酒、味醂、醤油、あるいは塩麹でも試してみた。
 これは、塩麹なしの方。柔らかな薄口の旨味がとても美味。

 もやしと豚バラ肉の塩麹和え。




 もやしはサッと茹でる。豚バラ肉は食べやすいように切り茹でる。
 用意しておいたドレッシング(塩麹大さじ2 酢大さじ1 ごま油少々 ブラックペッパー少々、刻みネギ少々を混ぜる)をかける。色はよくなかったが、さっぱりとしてイケる。

 早春。
 明日は女の子のお節句だ。