5月20日より山小屋周辺で木の皮を剥ぐ作業を始めた。
コウゾは簡単に剥がれて繊維も強く金生町生活を初めてすぐ採集し素材として使っていて在庫もある。
今年は採集しない予定だったが花が目についた。
個性的な雌花だ。
花を生けたくなったしまず最初は手慣れた木からと皮を剥ぐことにした。
大木にはならないが枝がよく伸び繊維強靭で細い部分まで皮が簡単に採れる。
素材としての皮はいいが個性的な雌花の水揚げはいまいちだった。
次の日は大きく育ちすぎ食糧になる新芽が採れない状態のタラの木だ。
新しい素材に挑戦するときは小枝を折り皮の繊維の強弱を試すがタラの木はほとんど小枝は出ないし新芽が採れる状態にしたいので試さず切った。
祈る気持ちで皮を剥いだが繊維分が少なくぽろぽろと割れる。
私が使いたい素材ではなかった。
来年短くなった幹から出た新芽は食べたい。
うろうろと歩いていたらわりと大きなイヌビワが生えていた。
小枝を折り試すと皮剥がれもよく繊維も強靭だ。
2メートルほどの木だったが葉も茂りツルもたっぷりと絡んで剥ぐ状態にするまでに時間がかかったが皮を剥ぐのは簡単だった。
新素材を手に入れた。
(写真はクリックすると大きくなります)