西条、小松あたりには札所が多いのかお遍路さんの姿をよく見かけるし札所のお寺の指導標も目立つ。
忘れ物も無事手元に帰ったのでいつもは目的地に行く途中でよることも無かった札所に寄りながら帰った。
まずはハイウエイオアシスこまつの近くにある61番札所香園寺、鉄筋コンクリート建てのお寺でご本尊は2階の多数の椅子が設置されている場所に祀られていた。
63番札所吉祥寺は11号線沿いにあり落ち着いた雰囲気には乏しいが側溝に流れる水にほっとさせられた。
さすが水の豊富な西条市だ。
境内には地元作家の巡礼をイメージした石の作品が置かれていた。
お寺も時代とともに変わっていくのだろう。
64番札所前神寺は明治の廃仏稀釈により移転させられたお寺で屋根が銅版葺だがあふれる緑の中お寺の雰囲気たっぷりだ。
そこで一人で2度目の札所めぐりをしている女性と知り合った。
彼女は岡山より車を運転し2~3泊しながら札所をつないでいるそうだ。
お遍路さんの格好はしてないがナップザックの中にはお線香とローソクが入っていて私にもくれた。
まずローソクに火をつけお線香2本に火をつける。
ローソクは段々に作られているローソク立ての後ろから立てるとか細かい作法やお参りは本堂と大師堂の2箇所をお参りして完了だと教えてくれた。
私は神社仏閣は木々や植物が大事にされ大きな建物とともに非日常を感じられる場所として好きで行く。
彼女は八十八箇所のお寺で記帳してもらう達成感と暇ができたので回ていると言っていた。
先日森村誠一の”おくのほそ道新紀行”を読んだが江戸時代芭蕉が歩いた道を現代の交通機関を使い数回に分けて回っているが巡礼や奥の細道紀行などいまだに人気があるものの早く移動できることになっていろんな目的の旅になった。
彼女は高知泊だと言っていた。
交通機関の無いときは女性の一人旅はほとんど不可能だった。
いい世の中になったとは思うけれど又もっと早い新幹線ができたニーユースを聞きながら複雑な気持ちにもなっている。
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