YES MUSIC YES SALES

お気に入りの音楽や活字。その中に秘められた想いと、世の中の事、セールスの事をリンクさせて紹介していきます。

たまには、、優雅に冗長に・・・

2011-02-18 | Classic
“海辺のカフカ”の上巻で、、高知四国山地の隠れ家へ移動する際、、大島さんと田村カフカがカーオーディオのCDで流れてくるのが、、フランツ・シューベルトの“ピアノ・ソナタ第17番ニ長調D850”です。 この章で大島さんのこの曲の見解を話す場面を読んでいると、、、村上氏がこの曲に対する思い入れをグッと感じますね。 
そんなこの曲ですが、、決してピアノソナタ22曲の中で大きく評価されている訳ではありませんね。シューベルトのピアノ・ソナタがあまり大きく取り上げられることも少ない中で、、17番はさほど・・・という感じです。 この曲は1825年の夏、、シューベルト28歳の時に北オーストリアの高地地方を旅した際に作曲されたようです。経済的にも生活が安定したシューベルトが創り上げた。。。不運を脱し、、少し心の余裕があったのか・・・そんな心模様が反映されてか。。無の心に無の頭で。。浮かぶ旋律を穏やかに自由に鍵盤の上に落として創り上げたようにも感じます。。

重厚な第1楽章 ゆったりと流れる美しい第2楽章 躍動的な第3楽章 ぎこちない旋律の第4楽章・・・

小説の中で、、大島さんが「とくにニ長調のソナタを完璧に演奏するのは、世界で一番むずかしい作業のひとつだと・・・四つの楽章をならべ、統一性ということを念頭に置いて聴いてみると、、満足の行く演奏をしたピアニストはいない。。。」と、、、何故かと「僕」に聴く?「曲そのものが不完全だからだ・・・」と、、シューマンはこの曲を『天国的に冗長』だと評価したとか・・・・
しかしそんな不完全なモノに多くのピアニストが挑むのかという質問に、、大島さんが「ある種の不完全であるが故に人間の心を強く引きつける―少なくともある種の人間の心を強く引きつける・・・・」「質の良い稠密な不完全さは人の意識を刺激し、注意力を喚起してくれる・・・」
そして。。。大島さんはこう結論づける「シューベルトというのは、僕に言わせれば、ものごとのありかたに挑んで敗れるための音楽なんだ。それがロマンティシズムの本質であり、ジューベルトの音楽はそういう意味においてロマンティシズムの精華なんだ」

また村上氏は“意味がなければスイングはない”の中でも、、この曲を詳しく書いています。。 「冗長さ」「まとまりのなさ」「はた迷惑さ」は氏の心に馴染むと、ベートーヴェンやモーツアルトにはない、、「自由なばらけ」のようなものがあると・・そこにある世界に個人的に、足を踏み入れていくことができる。音を素手ですくい上げて、そこから自分なりの音楽的情景を、気の向くままに描いている。そのような融通無碍な世界が、そこにはあるのだと・・・・シューベルトの音楽は目線が低い。むずかしいこと抜きで、我々を温かく迎え入れ、彼の音楽が醸し出す心地よいエーテルの中に、損得抜きで浸らせてくれる・・・・時代的に言えば、我々はあらゆる芸術の領域において、ますます「ソフトな混沌:求める傾向にあるようだと・・・


何だろう? 「俺が」「俺が」していないこの曲が、、スゥ~と心に中に入ってくるような。。朝の光を受けて太陽の光が心の中にスゥ~と染み入るように・・・・ 考えないことで生まれる輝石の産物。。しかし偶然できるものではなく蓄積があってのこと。。。若くして死したジューベルトの凝縮の人生の成せる業だったのでしょうね。。 私たちもいきなりの偶然はないですね。。コツコツ積み上げた努力はやはり何かのカタチで帰ってくるのではないでしょうか。。 無の心、、無の頭になれるための、、努力・経験・体験・・があって、、完成するものが「ポっ!」と浮かぶような気がしますね~
何も考えないで。。。次ぎへの頭の切り替えのとき。。この曲を流しながら。。心地よい弛緩に浸る。。いいですね。

そんな浸る音は、、サー・クリフォード・ガーゾンのピアノです。。村上氏もこのクリフォード・ガーソンのタッチに賞賛を送っていますね。長く着込んだ上等のツイードの上着ような心地よさ・・・と

明日は土曜日・・・小さな春を感じ、、ちょっぴり優雅な気分で冗長に、、ダラダラとシューベルトのピアノ。ソナタに浸る。。悪くないカモ・・・ね。



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君はこれから世界で一番タフな15歳になる

2011-02-17 | Haruki Murakami
地下鉄サリン事件にキーマンだった土屋正実被告の死刑が確定した。。。 この土屋被告の調書をとったのが、、大坪弘道検事。あの証拠捏造で逮捕された検事ですね。 その調書を見ると色々と不思議なことが、、 サリンを製造担当していた土屋被告は「松本や地下鉄で使ったサリンは自分たちの作ったサリンではない」と・・・。。サリンを作った(サリンと信じているものを作った) それをサリンだと信じたオウムの信者が地下鉄に乗り込み、、サリンの入った袋を傘で突いて地下鉄の中に撒いた。。しかし撒いた本人達はまったくサリンにやられていない・・・ 不思議。。もしかすると?? オウムの実行犯は撒いたサリン(らしいもの)はホンモノだったのか? しかし多くの方が亡くなり、中毒症状になった・・プロフェッショナルな集団がその事を知って、、別のカタチで『致死性の高い物質を撒いたとしたら・・・』そして多くの方が、、聖路加病院(元米軍極東中央病院)へ搬送される。。この事件が起きる3年前に野戦病院として使えるタワーが完成したこの病院に、、そしてこのタワーには電通とフジテレビが入居している。。 オウムの潜入していたある関係者がい書いたとされる怪文書には「松本サリン事件は、唯一『帝銀事件』に似ている・・・・・」と、、、 ウム~

1995年1月の阪神淡路大震災 3月の地下鉄サリン事件 そして1997年5月の神戸児童連続殺傷事件(酒鬼薔薇事件)が起き。。そんな背景の中、、(多分少なからず影響を及ぼしただろう)誕生した小説が 村上春樹氏の“海辺のカフカ”です。。(2002年発行) 登場する主人公の僕は15歳の誕生日の日に東京中野区の自宅から家出をすることから始まる。。 この本名がわからない少年は、、田村カフカと名乗る。。そしてカラスと呼ばれる少年の助言を受けながら、、行動を移していく。。 ここで考えられるのは、、「本当に自分(僕)」「カラスと呼ばれる少年」「田村カフカ」という3つの多重人格をもつであろう少年の話なのかな~ と、、物語は上下巻 49章からなり、、「僕」の話は奇数章。そして偶数章は「ナカタさん」という記憶を失い、文字も読めない・書けない初老の老人の話が進む。。 パラレル・ワールド的な進行は“世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド”同じで、、村上氏もこの小説の続編的イメージとして構造を考えたと話しているようです。。“海辺のカフカ”は、、2つの世界「僕」「ナカタさん」が存在し、、現実の中でだんだんシンクロしそうになりながら現実には遭遇しない感じと現実の中の非現実感の中で2人が融合してコトを起こすことと、、このあたりが「世界の~」の主人公の夢の中で繰り広げられる世界とのパラレル・ワールドとは異なる趣きが読者を引き付けますね~

この主人公が上巻の中で「ナカタさん」に乗り移って自分の父を殺す場面が出てきます。。。(ナカタさんが殺したのはジョニー・ウォーカーなので正確に田村カフカの父「田村浩一」かどうかは定かではないが) しかしこの本を読んでいて、、感じるのは、、「僕」は自分が家を出る前に父を殺してから家でをしているのでは? と感じるところですね。。 僕という本名の「僕」が父を殺したのか・・・それとも田村カフカが殺したのか・・・ 自分の中人格を操作できずに、、夢か真実か、、区別がつかないことが。。 黒猫に連れられてジョニー・ウォーカーの元で連れて行かれるナカタさん。。そしてこので観たおぞましき猫を殺して行う儀式のような場面。。。冷蔵庫の中に置かれた猫の首の数々。。 まさしく酒鬼薔薇の事件とダブルようなことが遠回しに描写されているように感じることも・・・・ 

カフカ少年がナカタさんを通じて殺した?とされる ジョニー・ウォーカーは誰か? 自分の父と同一人物・・自分が殺した父(別人格の田村少年)のことを夢の中でリプレーしているのか? それとも別な誰かなのか? その点が、読者の創造力で妄想を膨らませることになりますが、、そんな妄想をどんどん掻き立てる描写手法に拍車がかかったのが、、この2000年以降に書かれた、、作品からですね。。 やはり今まで考えられなかった大地震や事件を通して。。多くの読者に語りかけるボイス量が増えた? 見せられない真実を、、聞こえていない事実を・・・ 

サリン事件にしても、、酒鬼薔薇の事件も。。。 もしかしたらあの阪神淡路の地震だって・・・ 戦後の捻じ曲げられた事実を、、私たちは知らないで事実と解釈しているかもしれないし。。。マスコミを通じて伝わったことが事実か真実かウソが、、まやかしか・・・ 解らないですよね・・・ 1984年以降「深く損なわれた日本」 そんな状況を小説を通じて私たちに「伝えて」いるようにも。。。そして「Q」を投げかけているように・・・実は、、1984年以降、、日本は真実と虚実のパラレル・ワールドの中をDNAの螺旋のように彷徨っているよ~
ってね。。。 だから。。この作品の冒頭でカラスと呼ばれる少年から田村少年が言われた。。「君はこれから世界で一番タフな15歳になる」という言葉を受けて。。 この作品が書かれた2001年~2年からちょうど10年目の2011年こそ、、私たち日本人が世界で一番タフにならないといけない時代ではないでしょうか・・・・ 

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開門の年の戦いはどうなるのか?

2011-02-16 | Classic
昨日はワーグナーでした。。ということは、、本日はブラームスです。。 後期ロマン派といわれた中の巨頭である2人。。対立派として取り上げられますね~ あまりクラシックに見識のない私がどうこう書くことはできませんが、、 そんな違う側面から「音」の成り立ちや作曲家の創造力の源を知ることは、、曲の面白さをグ~んと増しますね。。もともとブラームスは戦闘的な感じではなく。。ワーグナー派にも敵意はもっていなかったと・・ワーグナーに好意を抱いていたというが、、世の中の趨勢で人間関係の対立に加わらずにいられない状況で、、そして担ぎあげられる結果になったようですね。。ワーグナー派は「音楽は感情で表現するべきである」とし、、ブラームス派側は「音楽の内容は響きつつ動く形式である」ということだそうで。。。ブラームスも(音楽を聴くものが音楽を理性と感性に基づいて受け取り、そうすることによっておのずとその感情が生まれるものでなければならない・そして、形式を持って作られることによって、それが完結した統一体として聴く者に訴えるものでなければならない)と考えていたようです。。。 ―樋口裕一氏の書籍より

そんなブラームスの最高傑作の1つ交響曲第1番 ハ短調 作品68 です。。 ちょうど今 第四楽章が聞こえています。。クララへの秘めた思いを曲に託し。。この第四楽章も印象的なホルンのメロディが切なく達成できない恋を奏でる。。。ブラームスの抑えても抑えきれないセツナな愛を、、クララへの思い甘美な陶酔・・唯一無二の愛を・・・ その愛をグっと抑えこんだ気持ちを曲の中にシタタメル・・・ 嗚呼、、儚い哉、、、、、
この交響曲は20年の歳月をかけて創られたといわれていますね。。 緊張感と鼓動の高鳴りのようなティンパニ・・・深いメロディ。 選大人として確立する自分への確かな足取りを刻み、、成長していくようですね。 そして心の迷いのような幻想的ね弦楽器の広がり。。バイオイン・ソロの美しい第二楽章、クラリネットが美しい第三楽章・・・ アルプスの山々のように清々しくその情景に感動し、、第四楽章で大平原へ流れる川の流れのように滔々と・・・幾多の試練を乗り越え、苦悩の果てにたどり着いた自分(ブラームス)の姿を映しているようですね。。。 
そんな素晴らしいこの曲を、、本日はカラヤン指揮 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団で聴いております。。 ベルリン・フィルとブラームスは深いつながりがあるし、、この第1楽章の怒涛疾風な表現をカラヤンは得意としていたようで、、演奏回数も大変多いようですね。本当に深い演奏です。。

さてさて、、「卯」の門が開く今年。。都知事選が行われますね~石原長期体制にいよいよ終焉が起きるのか! 予想通りワタミの美樹さんが登場しますね~ もう政治しかやるもんないもんね~ 4ch中心にテレビも出まくってるし、、 ということはナベツネがバック? 名前は強い名前だしね。。今年はちょうど新しい12年の始まりだから、、選挙に出るのはバッチリのタイミングだね~ 先手必勝!これで石原さんどう出るか・・・ 民主は?? 東さんも出鼻を挫じかれたね~ 少し注目です。。 美樹さんでもいいけど。。内面無い人だからね。。短気だし。。人とうまく巻き込んで自分が自分がではなく。。。協力体制が取れればいいかもしれないけど、、あんまり出すぎて。。脚引っ張られないように。。。 この政治家になることも「夢」で・・・・日付いれてたのかね~??? 過去にはあまり聞いたことなかったけど、、 


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自分の気持ちをどのように表現するか・・・

2011-02-15 | Classic
午前中は雪がしっかり残ってサックサックと子供の頃の楽しい雪道が思い出されました。。 あっという間に午後一で溶けちゃいましたね~しかし久しぶりに積もった。。こんな季節感もいいですね。。 慣れない雪道で転倒された方はお大事に・・・

さて、、午後は気持ちよく晴れて・・・雪がジワ~と溶けていくのを見ていると、、なんか重厚な重い曲が聴きたくなって ず~と聴いてます。。 Richard Wagner “Tristan Und Isolde”そうでございます。。ワーグナーの超大作 楽劇≪トリスタンとイゾルデ≫でございます。
やっとこの年になって、、この楽劇の面白さをしみじみ味わえるようになりました~ 久しぶりの渋谷のライオンへ行きたいね・・

音楽家という枠に囚われない、、当時のドイツに大きな影響を与えました。その存在感の大きさは凄まじいモノがありますね。。ヒトラーにまで愛され、いくつかの曲はナチスの宣伝に大々的に利用されたりしました。

そんなワーグナーの中でも傑作と言われた一つがこの楽劇ですね。 第1幕~第3幕まで。。 特に第1幕の前奏曲がこれからの物語の良い導入となり、、聴くモノの気持ちを高ぶらせます。。叶うはずのない、、トリスタンとイゾルデの恋の物語。。特に2幕のでのエロテックでもあり融合の音の重なり具合。。溶け合い統合される抒情感の凄さ。。その恍惚感と言い。。激しい情景が心を駆り立てます。。大音量で楽しむ陶酔感は極上のトリップタイムですね。。ヘタなクスリより、、最高にイッチャう・・・のでは??

見事な転換力、、そして台本の緻密さ。。。ワーグナーの魅力をたっぷりと堪能できます。凄まじいパワーを感します。

性愛があたかも一つの宗教のような崇高で聖なるものになっている。神が信じられなくなり、神秘体験がなくなり、宗教的なエクスタシーがなくなくなったとき、残されたのは性愛のエクスタシーでしかなくなったと・・・樋口裕一氏は説く。。

この作品に取りかかった時、、ワーグナーは善良な資産家ヴェーゼンドンク氏の提供する「隠れ家」に住むことを許される。そこにはヴェーゼンドンク氏の美しく若い妻マティルデがいた。。。そしてワーグナーなこの妻マティルテとフ不倫の関係へ。。。。。ワーグナーはこの作品を通じて、、マティルテとの間で燃え上がった愛の形を作品の中で結晶させていくことになります。。 神へ捧げる音楽の時代から、、人へ着目が移り。。自身の心情を音へ移す、、激しく・。感情的に。。。。 喜怒哀楽を音としてギュ~と詰め込む。。 

今回はカルロス・クライバー指揮 ドレスデン国立管弦楽団の演奏です。 なんだろうこの轟くような力は、、一度目の前でこの演奏を聴きたい~凄まじいさ。。ここまで人間は表現できるのだろか!と感じる魂が伝わります。。。

またこの作品はオペラ対訳ライブラリー ワーグナー トリスタンとイゾルデ(高辻知義氏 訳)を読みながら堪能すると、、小説を読みながら、、目と耳で最高の時間を愉しめます。。 オススメ~


自分の伝えたいことをどのように相手に伝えるか・・・一方通行にならず、、双方向で心が通うように・・・ どう表現するか、、そんな学びのためにオペラに耳を傾けるもの良い一つかと。。。先日も書きましたが、、ホンモノへどれだけ触れるか。。体験するか。。行動に移せる人は強いです。

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深々と降る雪を眺めて・・・

2011-02-14 | Japanese
降りました・・・ホワイト・ヴァレンタインディですね。。こんなのも風情があっていいかもね~ 明日の出勤は大変だけと。。。。

こんな深々と降る雪を見ていたら・・・北海道に住んでいたころ、、窓の外から眺めいた景色とオーヴァーラップしますね。 そんなちょっぴりノスタルジーな気持ちになっていたら、聴きたくなりました。。 Novela です。。名盤中名盤“Sanctuary(聖域)”です。1983年の発売ですね。。 日本人を聴いて初めて衝撃を受けたバンドです。。当時良く聴きました~ なんじゃ~この演奏は!!!!って。。 ほとんどビートルズやストーンズしか聴いていなかった私ですが、、たまたま聴いた“ディバイン・コメディー”で顎外れました・・こんな日本人がいたのか~ 平山さんの書く耽美的な雰囲気と幻想感。。。表現者としてのアンジー(五十嵐さん)のヴォーカル。。永川さんのキーボード笹井さん(ベース)と西田さん(ドラム)の変幻リズム隊。。。 当時高校生には刺激が強かった・・・・こんなリズムがあるのか! プログレのプの字も知らなかった私・・・・が、こんな音聴いて~「エッ~」て感じでしたね~ どっぷりのめり込みました。。 当時はLPレコードで、、何度も何度も、、どうやって演奏してるのか?? ドラムどんなふうに叩いてるんだろう~と・・・ 懐かしい思い出ですね。

このAlbumの前にメンバーが脱退し、、新メンバーになり、、平山さんの目指す理想の形が最高の状態で演奏されているのではないかと感じます。。 この世界感は秀逸にですね。。シンフォニックで多面的で、、音が飛び出してくる感じですね~ 1曲1曲がカラフルで多彩です。

このアルバムでラストの収められている“黎明”の美しさ・・・・ 
             ・・・・・・美しいまぶしさの中に見る 新しいこの世界を――

この雪が明日を美しい夜明け前に真っ白にリセットしているようで、、、 混沌の中で先行きの不透明な時代ですが、、新しい幕は今まさに開こうという状況に、、その黎明期へ突入できるのか、、衰退し滅びるのか、、大きな分岐の時ですね。。 お客様を思い、誠実に 美しい商いを行うこと・・・ 焦らず着実に。。。 新しい時代を創ることができるか・・・ 

黎明(いい曲です~ほんと。。。)

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本物を知ること

2011-02-13 | Jazz
昨日の天気とうって変り。。。東京は良き晴れの日曜日となりました。。。如何とももの悲しい、、晴れの空を見上げていたら聴きたくなった・・・ Billie Holiday “Lady In Satin”(1958年録音)です。。 ご存じ、、ビリー・ホリディです。壮絶なる人生がにじみ出る悲哀の歌声を奏でる名作です。。歌が上手いととかそんなレヴェルではなく。。心にこれほど突き刺さるAlbumがあるか・・と言わしめるような珠玉の作品集です。

多くの方が病みつきで何度も聞くわけではないけど、、1年に数度。。聴きたくなっちゃう・・・そんなAlbum評が多いですね。。 私たち日本人には、、奴隷制度の中の黒人の方々の苦悩は計り知れないものがあります。。まったく感覚では感じることのできない、、創造を超える悲劇・苦悩の体験・・・ そんな重苦しさが、、しかし一縷の光を見るかのごとく 畳み掛けるこのヴォーカル。。 なんだろう?この感覚という。。心がホロホロとなりますよね。。グザ~と突き刺さる感覚もあるのだけど、、うまく表現できないケド。。この浮遊感。。唯一無二ですね。
この晩年の枯れた、しかし光彩はなつオーラ。。。自らレイ・エリスをアレンジャーとして迎え、録音をします。何かを超越したようなこの声を活かし引き立たせ。。輝きを増す、、素敵なアレンジ。ビリー・ホリディも素敵なオーケストラのもとで大好きな曲を存分に歌ってみたかったのでしょうか・・・ そんな想いが叶い、、満足した雰囲気も伝わってきますね~ 素敵です。

上手い人はたくさんいます。。しかし本物は「すごい」ですね。 うまいレヴェルを超越した「すごい」 私たちが求めていくのは「すごい」レヴェルですね~ そのためにもホンモノにたくさん触れることが大事です。 その分野のスゴイをどんどん体験し吸収することが必要ではないかと感じます。 その量が自分の大きな成長につながるのではないでしょうか・・・・

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お客様をLOVE(愛)して、、懐に入る(IN)こと

2011-02-12 | Jazz
昨日は雪で、、東京は積もるほどにはなりませんでした。。ありがたいことです。。しかし身も心も凍えるような1日でした。。しかし今年はラニーニャの影響? 荒れてるね~雪の多い地域の皆様と宮崎&鹿児島の噴火被害の方は本当に大変なことで、、 やっぱり自然の摂理に反したことをやりすぎてるのか? 自然から見ると人間は小さい存在だと改めて感じます。。。。

そんな寒い1日でしたので、、今日はHOTな演奏でテンションもアッピー(UP&HAPPY)に、、、The Charles Lloyd Quart “Love-In”でございます。。 この作品ジャケ買いしました。。最初ヴェルヴェットのAlbumかと思っちゃいました・・そしたらあのチャールス・ロイドではありませんか~ ドラムはジャック・ディジョネットなので即買いでしたね~ そうですよね~録音がちょうど1967年ですから、、このちょっとサイケ調なジャケも納得ですが、、Fillmoreでの録音なんですが、、音いいんですね~すごく全体のバランスが良いのと、、クリア感がたまらなく良いですね。。ドラムの音もはっきり良く聞こえます。。どのシンバル叩いてるのかまで、、良く聴き分けできます。。全体を通してLloyd の先見性とアバンギャルド感満載で、、ゾクゾクしますね。。

Lloydのtenor sax の音色が最高です。。音の使い分け荒いけど繊細で微妙さ加減のカッコよさ。。フルートも尺八みたいな音も出してますよね。。 もちろん、、Keith Jarrett のpiano とLloyd の組み合わせは妙宴ですし、、それを支える、、DeJohnette のdrums と Ron McClureのbass が曲の表現を幅広いモノに感じます。。
Liveの構成もいいですね。。 急-緩-急で見せ場を創り引き込むスタイルでどっぷりその場に嵌ってしまいそうです。。素敵です。。

The Beatles の“Here There And Everywhere”を採り入れて、、またウッドベースとこの曲が合いますね~ 今日のような家で楽しむ日には最高の時間を過ごせるAlbumです。

どれだけお客様を愛することができるか、、多くの営業の方で売ったらおしまい。。みたいな方も多いですが・・・その後おつながり愛し続けることができるどうかがスゴ~ク重要ですね。。この愛し続けてる会社こそが21世紀残る会社です。。 そして愛するために相手の懐に愛り込むことができるか・・・INすることですね。 もっと相手に関心をもって愛すること・・そして懐にINすることができるためにどう考え行動するか・・ よ~く考えてみよう!!


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Nakagawa sunrise

2011-02-11 | 60's
世の中は建国記念日で休日。。。関東は雪雪。。で久しぶりちゃんと雪がふって北海道時代にトラックのりながら、、いよいよ冬がやってくるな~と感じた11月くらいの季節感を思い出ました。 夕方は案外激しい降りデシタね。。。。。明日は積もらないとイイけど。

そんな風景を懐かしく感じながら、、CD棚から The Kinks なぞが聴ききたいな~と“Something Else”を出してきました。。1967年9月発売のこれまた名盤ですね。。 時は The Beatles のサージェントでロックの革命が巻き起こっている中で・・・レイ・デイヴィスのその視点で独特に見つめるロンドンの風情が、、シニカルにニヤりと。。苦笑いできる雰囲気を醸し出していて、、ビートルズとまた違う庶民派?的な感じがたまらないですね。 タイトルの(別の何か)も、、いいですね。。時代に翻弄されず、、常に距離を置いて・・視点を定め冷静に観察する。。そして音に詰める。。作業がすごく無駄なないようにも感じます。。 このAlbumでプロデューサーシェル・タルミーとも袂を別つことになりますが、、レイの才能が開花し、、自分の中で築盛された「別の何か」に気づいたのでは・・・このAlbum以降は大きな視点やコンセプト系の大作が増えてきますね~ 

名作ぞろいですが、、やはりその中に一つは“Waterloo Sunset”ですね。。 美しいメロディと情景がロンドンっ子には最高の1曲のようです。ロンドンへ行ったことがないので、、、イメージでしかありませんが、、暮れなずむウォータールー駅からデムズ川の風景の美しさであり、、レイが昔の思い出で病気で入院していた頃、看護婦さんが見せてくれた陽が沈むデムズ川を見せてくれた、、その美しさが忘れられずに。。この曲が生まれたことになったと、、、

人をれぞれ、、曲でその状況に入り込むってありますよね。。思い出したり、、センチになったり。。そんな情景を思い出させる、、感じさせる、、イメージを膨らませる・・・ 音楽ってやっぱりすごいですね。。 営業でも、、お客様の妄想をどれだけ一緒に高めさせるか・・大きなポイントですね。 素敵な曲を奏でるように・・・

私が住んでいる目の前には中川が流れています。。。。 朝、、日の出とともに輝く中川が大好きで、、よく日の出前に起きて外を眺めています。。キラキラ光りに照らされる川の輝きをも見ていると「癒され」ます・・・何か元気が出てきます。。 滔々と流れる水の息吹が力をくれます。。 レイのように素敵な曲は浮かびませんが、、この曲を聴きながら。。前向きに頑張れる・・そんな感じになりますね。

Waterloo Sunset



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brand new で heavies・・・・で行きましょう~

2011-02-10 | 90's
90年代の私の衝撃の一つがこのバンドです。。。 The Brand New Heavies その3rd Album “Brother Sister”でございます。 「これカッコイイから聴きなさい」と当時、、品川さんが言われ、、、毎日毎日聴きました。。自分に欲しいノリがこの中にギュッと詰まっていました。このリズム隊のキレ。。横ユレ。。何か古いようで。。brand new なタイム感。。スネアの音とベース音とライン。。絡み合うこの感じに、、ただただスゲ~スゲ~で。。。。。

アシッド・ジャスなどと当時言われていましたが、、、ファンクとソウルとジャズ的で・・そしてミッドナイト的な、、情緒と風情・・少し怪しい巣窟で朝まで踊る、、渋谷から六本木通りを六本木方面へ歩いていくと、、、トンネル入る前にある当時は怪しく輝いていたお店。。入りたくても入れない・・嗚呼、、セツナイ。。と何度も行ったり来たりした夜を懐かしく思い出します。。。 この頃は、、このノリを自分の中に入れたくて、、、苦戦していたのもちょっぴり苦いメモリーですね。。。

思考を変えてブランニューで行きましょう~ 時代は様々な変化をもたらします。。ヘヴィーに行かないと置いてかれちゃう。。。。仕事も遊びもノリノリ、、横ノリで、、、、 楽しまないといいけないね~ 戦略が楽しくて楽しくて、、誰かに話したくなっちゃう!!って感じにならないと。。。眉間に皺よせてませんか? 楽じゃないけど・・愉しまNIGHT!(古っ) 背筋伸ばして。。見方変えて。。どんどんいろんなところに顔出して、、、 HAVE FUNで。。。。。。。。。

Dream On Dreamer (HD)



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限りなくクロに近い灰色?!

2011-02-09 | Jazz
.....回り放しのプレーヤーにレフト・アローンのレコードを載せようとした。ビリー・ホリディが幽霊のように写っているレコードジャケットから盤を出している時・・・・・ 
村上 龍 氏の『限りなく透明に近いブルー』の一節でも登場する・・・ Mal Waldron “Left Alone” 日本では大変に有名な楽曲の一つですね。。 午前中雪が舞い散る東京の灰色を空に、、なにかもの悲しさを感じて、、遠く霞むスカイツリーが完成するのが何か淋しいような。。一人背高ノッポが、、レフト・アローン的だったりして、、 ちょっぴりセンチに今日はマル・ウォルトンです。 1957年からビリー・ホリディの伴走者となり、彼女が他界する1959年までその役を務める。59年2月にこのAlbumを録音しビリーへの哀悼を込める。。 ビリーが作詞しマルが作曲したこの曲がスタンダート・ナンバーとなる。他の曲もビリーが好んだ曲をセレクトしました。。

タイトル曲は日本のジャズ喫茶でも超人気曲となり、、、ジャッキー・マクリーンのアルト・サックスの音色とマルのピアノの調べが止めどないモノ侘しさを喚起します。。ビリーが亡くなる直前かかれた作品だけに、、ビリーが歌った録音は残されていません。しかしジャッキーのアルトの音がビリーを思い起こさせ。。刹那な空気感は・・・限りなく透明な色の感じがしますね。

3曲目“You Don't Know What Love Is”ではドラムのアル・ドリアーズのブラシがまたいい雰囲気を出して、、ビリーの愛唱歌をしっとりと聴かせます。。

レフト・アローンの最後の曲が終った。布を裂くような音でレコードは、まだ回っている。 -限りなく透明に近いブルー

小説の世界で甘い幻想とほろ苦い現実のはざまで揺れるココロ模様が・・・素敵ですが、、現実の世界は限りなくクロに近い灰色ばかりで、、八百長問題では出るわ出るわのボロ・・・ 聖人なんていないんだから。。やってるよ。。人間無駄に金をもつと碌なコトにならないから。。。良くも悪くも欲だよ。。。。欲望も使い方が間違えばトンデモないことになるからね~ 政治の世界もそうですしね~ 誰かのためになんて綺麗ごとではみえない欲の世界・・・・・ そういえばどっかの居酒屋の創業者がこんどは東京都知事選だって・・・ いいかげんにしろ。。よく4チャンネル出てるからナベツネとなにか握ったか? これからの動向が楽しみだね・・ 表面のかっこよさと内面のクロに注意しないと。


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