仕事算で、その仕事をやるのにかかる時間や日数が分かっている場合は、最小公倍数で考えていく方が分かりやすいのに、いまだに全体を1とおいて解くやり方が一般的です。 これは、解説者が子供の頃にそう習ったから、仕方がないのでしょう。さて、まずは一つ、公式を覚えてしまいましょう。 ある仕事を、Aがひとりでするとa日かかり、Bがひとりでするとb日かかるとします。この仕事を、AとBのふたりですると、何日かかるのでしょうか?その答えは、です。 例題です。ある仕事をするのに、Aさん一人では20日かかり、Bさん一人では30日かかる。この仕事を二人で同時にすると何日かかるか?というわけで、正解は12日です。しかし、この公式は、3人以上では使えません。 それでは、ここからが本題です。 ある仕事をするのに、Aさん一人では20日かかり、Bさん一人では30日かかり、Cさん一人では24日かかる。この仕事を分担して3人で同時にすると何日かかるか、①~⑤の中から一つ選びなさい。①8日②10日③12日④14日⑤16日(三重県教員採用試験) 例えば、ある本の解説を見るとこうです。やっぱり仕事の量を1として、分数地獄になってますねえ。 私も子供の頃にこんな問題に出会って、最後に1を8分の1で割ってますが、「何で割るの?8分の1÷1はダメなの?」とか考えてしまい、先生や友達に聞いても、「そういうもんだからもう覚えなさい」とか言われて、だんだん算数や数学がイヤになっていった経験があります。 今の子供たちは、少しだけ工夫したやり方で習っています。ある仕事の量を1とするのではなく、「かかる日数の最小公倍数」とするのです。 20と30と24の最小公倍数は120ですから、ある仕事の量を120とします。 Aは、120の仕事を20日でやるので、1日で6の仕事をします。 Bは、120の仕事を30日でやるので1日で4、Cは120の仕事を24でやるので1日で5。 3人でやると、1日で15(6+4+5)。 よって、この仕事120は、毎日15ずつ片付くので、120÷15=8日で終わります。 正解は、肢①です。ここをポチッとお願いします。→
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