江戸時代とはいえ、外国人船長さんの聡明さには、参りました。
聡明な人だからこそ、外国との交渉という使命を任されたのでしょうが…
『菜の花の沖』で、嘉兵衛さんが命を懸けて救ったゴローニン。
その彼が部下とともに、当時、野蛮で姑息と信じられている日本に囚われていた間、そこに生きている人々について記した手記と、彼らを救うために尽くしたリコルドの手記が綴られています。
ゴローニンらの祖国ロシアと、日本双方の賢明な人々が、囚人となった者たちの処遇を、そして二国間における問題を解決しようと努力している姿には、私と彼らとの器の大きさの違いを感じつつも、つい応援してしまいます。
また、日本の一般の人々や、ゴローニンらに接する下級役人たちの人柄の良さにはほっとするものがあります。
そして、日本の役所の慣習といいましょうか、様式にはこだわるものの、大局的な判断はなかなかできない、という原型は、このころには出来上がっていたようです…
聡明な人だからこそ、外国との交渉という使命を任されたのでしょうが…
『菜の花の沖』で、嘉兵衛さんが命を懸けて救ったゴローニン。
その彼が部下とともに、当時、野蛮で姑息と信じられている日本に囚われていた間、そこに生きている人々について記した手記と、彼らを救うために尽くしたリコルドの手記が綴られています。
ゴローニンらの祖国ロシアと、日本双方の賢明な人々が、囚人となった者たちの処遇を、そして二国間における問題を解決しようと努力している姿には、私と彼らとの器の大きさの違いを感じつつも、つい応援してしまいます。
また、日本の一般の人々や、ゴローニンらに接する下級役人たちの人柄の良さにはほっとするものがあります。
そして、日本の役所の慣習といいましょうか、様式にはこだわるものの、大局的な判断はなかなかできない、という原型は、このころには出来上がっていたようです…