読書感想日記

最近読んだ本の感想

「翼に息吹を」熊谷 達也 著 角川書店

2011-08-05 00:28:57 | 歴史物
 第二次大戦も終戦間近に迫った我が国の南方の空港。
 …そこは、特攻隊の出撃最前線基地である…
 五分咲きにすらならないほど若い命を捧げ、散らしていった少年たちの姿はもちろん、それ以上に、後方支援として技術面や精神面で彼らを支えた人々に光を当てている。
 人々は、彼らを軍神と崇め、精一杯支えて、旅立つ彼らを華々しく見送るが、それらの行為が、実は、彼らを追いつめているのではないか…

 戦闘機などメカニックについて、とても詳しく調査されているが、人物描写が絶妙な熊谷さんであればこそ、メカの説明は写真や図面をつける等して、登場する人々をもっと掘り下げてほしかった…と感じたのは、著者に求めすぎだろうか。

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