俗物哲学者の独白

学校に一生引きこもることを避けるためにサラリーマンになった自称俗物哲学者の随筆。

円高対策

2011-11-11 13:08:54 | Weblog
 私は様々なジャンルに関心を持つが経済学ほど訳の分らない代物は無い。言っていることがバラバラだからだ。「風が吹けば桶屋が儲かる」のような理屈での我田引水ばかりが目立つ。これほど学者ごとに意見が食い違う学問は他には無い。まるで宗教論争のようなものだ。もし経済学が有効なら日本の長期停滞は起こらなかった筈だ。
 そんな経済音痴の男の意見だから軽く聞き流して欲しい。
 単独での為替介入は殆んど無意味だ。日本の都合で介入してもその効果は高が知れている。何兆円も注ぎ込んでもその効果は僅か数日しか持たない。むしろ日本が円安にしようと仕掛けることで円高が日本の国益に背く、つまり諸外国の国益には適うと誰もが考えてしまう。これでは益々円高を招く。
 国際潮流が円高に向かうならそれに棹ささずに乗ってしまえば良い。外貨準備を吐き出して米国債も大量に売る。こうすれば超々円高になるだろう。その時点で海外から目一杯買い漁る。レアアースなどの資源も土地も企業も知的財産もプロスポーツチームも成金のように買い漁る。経済大国日本の面目躍如だ。
 円が暴走して世界経済を掻き回せば世界中が円高の恐ろしさを痛感して円高を阻止しようとするだろう。そうなれば円は勝手に安くなる。世界が望んだことだから円安で安定するだろう。
 これは素人の妄想だろうか。

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