企業の業績が悪いのは何らかの理由があるからだ。多くの場合、人か物か組織に問題がある。もし問題点が解決されれば業績も改善されるだろう。しかし正しい対策が講じられることは少なく誤った弥縫策が選ばれ勝ちだ。時間も手間も掛かる改善策を実施することよりも、収入の前倒しや支出の先送りによって決算を粉飾したほうが簡単かつ確実に業績を取り繕えるからだ。勿論これは正しい対策ではない。こんなことを幾ら繰り返していても経営力は高まらず粉飾力のテクニックだけが磨かれる。
こんな馬鹿な手法が通用した時代があった。高度経済成長期だ。当時は日本全体の経済が常に好転していたからその場凌ぎをしている内に周囲の状況が勝手に好転して問題は自動的に解決されていた。そんな時代に育った社会人はこんな手法が今でも通用すると思い込んでいるが、今時こんな手法に頼れば東芝や三菱自動車のように破綻しかねない。他力依存を自力と思い誤れば墓穴を掘ることになる。
医療は今尚こんな弥縫策に終始している。人には自然治癒力が備わっているからその場凌ぎをしている間に患者は勝手に治癒してしまう。これを医学の勝利と思い込んでいるいるからいつまで経ってもオカルトから抜け出せない。
決して単純ではないが物事には原因と結果がある。原因に正しく対処して初めて解決が可能になる。脚気を感染症と考えた森鴎外が懸命に努力したにも拘わらず陸軍の患者は増え続け、未知の栄養素の欠乏症と考えた陸軍では殆んど根絶された。
原因が特定されている病に対してであれば医療は正しく対処できる。だから感染症や各種欠乏症は激減した。例外はウィルス性の感染症であり、原因が特定されても生命体ではないウィルスを滅ぼす手立てが無いから患者の隔離と予防に頼らざるを得ない。最もありふれた病気でありながら風邪症候群の患者が一向に減らないのはこんな事情があるからだ。
原因が分からない病気や原因が分かっていても対処できない病気に対して現代の医療は対症療法で対応している。症状を軽減している内に自然治癒力が働いて勝手に治ってしまう。しかしこれは粉飾決算と同様にその場凌ぎに過ぎない。このために原因が放置されるばかりではなく、解熱剤のように却って病気を悪化させるということも起こり得る。
自然治癒力に頼っているから医療は老人病に対して無力だ。大半の老人病の原因は老化なのだからたとえ原因が分かっていても打つ手が無い。誠実な医師であれば老化だから治療できないということを認めて苦痛の緩和に徹するがそうでない医師は患者を薬漬けにする。これは医療費の無駄遣いであるばかりではなく患者を苦しめることにもなる。こんな大問題が放置されるべきではなかろう。
原因が分かっているばかりか対策まで分かっていながら対処できていない病気がある。多くの生活習慣病がそれだ。これらは生活上の悪習が原因だと分かっているからこそこう名付けられている。ではなぜ治療できないのか?医師が粉飾決算のために尽力しているからだ。検査数値だけを改善しても原因は解消されないのだから薬による数値操作など粉飾決算に過ぎない。薬を使って誤魔化すのではなく正しい生活習慣を指導することこそ医師が本来果たすべき責務だろう。このことが医師の仕事として正当に位置付けられていない現代医療は狂っている。
精神医療もまた同じ愚行を犯している。欝状態に陥った原因を放置したまま症状だけを変えようとすることは二重に誤っている。1つは原因を放置することであり、もう1つは人を狂わせるということだ。憂鬱になってもやむを得ない状況であれば憂鬱な気分になることこそ人として正常な反応だ。正常な反応を抑え込む薬とは人を狂わせる薬に他ならない。だからこそ抗精神病薬は精神病の原因になっている。
こんな馬鹿な手法が通用した時代があった。高度経済成長期だ。当時は日本全体の経済が常に好転していたからその場凌ぎをしている内に周囲の状況が勝手に好転して問題は自動的に解決されていた。そんな時代に育った社会人はこんな手法が今でも通用すると思い込んでいるが、今時こんな手法に頼れば東芝や三菱自動車のように破綻しかねない。他力依存を自力と思い誤れば墓穴を掘ることになる。
医療は今尚こんな弥縫策に終始している。人には自然治癒力が備わっているからその場凌ぎをしている間に患者は勝手に治癒してしまう。これを医学の勝利と思い込んでいるいるからいつまで経ってもオカルトから抜け出せない。
決して単純ではないが物事には原因と結果がある。原因に正しく対処して初めて解決が可能になる。脚気を感染症と考えた森鴎外が懸命に努力したにも拘わらず陸軍の患者は増え続け、未知の栄養素の欠乏症と考えた陸軍では殆んど根絶された。
原因が特定されている病に対してであれば医療は正しく対処できる。だから感染症や各種欠乏症は激減した。例外はウィルス性の感染症であり、原因が特定されても生命体ではないウィルスを滅ぼす手立てが無いから患者の隔離と予防に頼らざるを得ない。最もありふれた病気でありながら風邪症候群の患者が一向に減らないのはこんな事情があるからだ。
原因が分からない病気や原因が分かっていても対処できない病気に対して現代の医療は対症療法で対応している。症状を軽減している内に自然治癒力が働いて勝手に治ってしまう。しかしこれは粉飾決算と同様にその場凌ぎに過ぎない。このために原因が放置されるばかりではなく、解熱剤のように却って病気を悪化させるということも起こり得る。
自然治癒力に頼っているから医療は老人病に対して無力だ。大半の老人病の原因は老化なのだからたとえ原因が分かっていても打つ手が無い。誠実な医師であれば老化だから治療できないということを認めて苦痛の緩和に徹するがそうでない医師は患者を薬漬けにする。これは医療費の無駄遣いであるばかりではなく患者を苦しめることにもなる。こんな大問題が放置されるべきではなかろう。
原因が分かっているばかりか対策まで分かっていながら対処できていない病気がある。多くの生活習慣病がそれだ。これらは生活上の悪習が原因だと分かっているからこそこう名付けられている。ではなぜ治療できないのか?医師が粉飾決算のために尽力しているからだ。検査数値だけを改善しても原因は解消されないのだから薬による数値操作など粉飾決算に過ぎない。薬を使って誤魔化すのではなく正しい生活習慣を指導することこそ医師が本来果たすべき責務だろう。このことが医師の仕事として正当に位置付けられていない現代医療は狂っている。
精神医療もまた同じ愚行を犯している。欝状態に陥った原因を放置したまま症状だけを変えようとすることは二重に誤っている。1つは原因を放置することであり、もう1つは人を狂わせるということだ。憂鬱になってもやむを得ない状況であれば憂鬱な気分になることこそ人として正常な反応だ。正常な反応を抑え込む薬とは人を狂わせる薬に他ならない。だからこそ抗精神病薬は精神病の原因になっている。