悪女には元々、醜女(しこめ)という意味があるが、現代では「男を堕落させる美女」つまり傾城(けいせい)の意味で使われることが多い。ではなぜ美女が男を堕落させるのか。
美女の虜になった男は狭視眼になる。彼女らは時折思わせぶりな態度を示して気を引くから、仕事や学問を放り出して彼女のことばかりを考えるようになる。恋愛は成就するまでが一番楽しいと言うが振り回されれば楽しくない。中にはストーカーになってしまう人もいる。
悪女はしばしば物語の主人公にもなる。「椿姫」や「マノン・レスコー」など娼婦を主人公にした小説は少なくない。1969年に公開された「悪女のたわむれ」という映画は余り有名な作品ではないが妙に私の印象には残った。リー・テイラー・ヤングの扮する悪女に翻弄される青年を演じたライアン・オニールは翌年に公開された「ある愛の詩」で大ブレイクした。
悪妻という言葉もある。最も有名な悪妻はソクラテスの妻のクサンティッペだろう。ソクラテスは結婚について「良い妻を得れば幸せになれるし、悪い妻を得れば哲学者になれる」と語った。しかしクサンティッペは夫を駄目な人間にした訳ではないのだから悪妻とは言い難い。本物の悪妻とは七夕伝説の織女のような妻だろう。
機織りが得意な織女と牛飼いの牽牛が晴れて夫婦になった。ところが二人共働かなくなった。昼夜を問わずセックスに励むからだ。セックス三昧で働かない二人に怒った天帝は二人の仲を引き裂き、一年に一度しか会えないようにした。二人は年に一度の逢瀬を楽しみにして仕事に励むようになった。
これは七夕伝説に対する私の解釈だが、私がこの話をすると皆大笑いをするが納得する。子供向けのお伽話の中にはとんでもない話も含まれている。
新婚の夫婦であれば毎日セックスに励む人もいるだろう。当然、睡眠時間が足りなくなって仕事に支障を来す。肉体的魅力だけではなく夜伽の技まで兼ね備えた魅力的過ぎる妻こそ、夫を堕落させる悪妻だろう。セックスレス夫婦が多いからこそ日本人はよく働くのか、はたまた忙し過ぎるからセックスレスになるのかは分からないが、セックスレスと草食化が少子化の原因であることは間違いあるまい。もし本当に日本人が世界一セックスに淡白であるならこのことに対する対策こそ必要だろう。性に対する蔑視や不潔視を温存したままで出産を奨励することは片手落ちではないだろうか。
美女の虜になった男は狭視眼になる。彼女らは時折思わせぶりな態度を示して気を引くから、仕事や学問を放り出して彼女のことばかりを考えるようになる。恋愛は成就するまでが一番楽しいと言うが振り回されれば楽しくない。中にはストーカーになってしまう人もいる。
悪女はしばしば物語の主人公にもなる。「椿姫」や「マノン・レスコー」など娼婦を主人公にした小説は少なくない。1969年に公開された「悪女のたわむれ」という映画は余り有名な作品ではないが妙に私の印象には残った。リー・テイラー・ヤングの扮する悪女に翻弄される青年を演じたライアン・オニールは翌年に公開された「ある愛の詩」で大ブレイクした。
悪妻という言葉もある。最も有名な悪妻はソクラテスの妻のクサンティッペだろう。ソクラテスは結婚について「良い妻を得れば幸せになれるし、悪い妻を得れば哲学者になれる」と語った。しかしクサンティッペは夫を駄目な人間にした訳ではないのだから悪妻とは言い難い。本物の悪妻とは七夕伝説の織女のような妻だろう。
機織りが得意な織女と牛飼いの牽牛が晴れて夫婦になった。ところが二人共働かなくなった。昼夜を問わずセックスに励むからだ。セックス三昧で働かない二人に怒った天帝は二人の仲を引き裂き、一年に一度しか会えないようにした。二人は年に一度の逢瀬を楽しみにして仕事に励むようになった。
これは七夕伝説に対する私の解釈だが、私がこの話をすると皆大笑いをするが納得する。子供向けのお伽話の中にはとんでもない話も含まれている。
新婚の夫婦であれば毎日セックスに励む人もいるだろう。当然、睡眠時間が足りなくなって仕事に支障を来す。肉体的魅力だけではなく夜伽の技まで兼ね備えた魅力的過ぎる妻こそ、夫を堕落させる悪妻だろう。セックスレス夫婦が多いからこそ日本人はよく働くのか、はたまた忙し過ぎるからセックスレスになるのかは分からないが、セックスレスと草食化が少子化の原因であることは間違いあるまい。もし本当に日本人が世界一セックスに淡白であるならこのことに対する対策こそ必要だろう。性に対する蔑視や不潔視を温存したままで出産を奨励することは片手落ちではないだろうか。