名古屋北部青年ユニオン  2012/8/13~

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労使の深い溝 「沈まぬ太陽」はどこまで本当か

2015-08-10 | 労働ニュース
「闇資金捻出に使われたダンボール入りCF券」

「政界との癒着が育てた利権に群がるハイエナ」
87年6月17日付の「乗員新聞」の見出しである。パイロットたちの集まりである日本航空乗員組合の新聞だ。

CF券とは、カスタマーズフェアという名前の割引券。系列会社を通じて売りさばき、闇資金を捻出、政界対策などにあてた疑惑を追及している。


似たような記述は、山崎豊子の小説「沈まぬ太陽」にも出てくる。JALをモデルとした「国民航空」は、運輸省航空局の課長がつきあう銀座のホステスが住むためのマンションまで借りることになっている。

山崎は小説の中で「多数の関係者を取材したもので、登場人物、各機関・組織なども事実に基き、小説的に再構築した」との注釈を入れた。

山崎が小説を週刊新潮に連載したのは95~99年。単行本・文庫本は700万部を売り上げた。映画「沈まぬ太陽」は先月、封切りされ、大ヒットとなっている。


JAL経営陣は「見方が偏っている」と反発。小説連載中は、週刊新潮を機内に置かないようにした。映画化にあたっても、角川映画や配給会社の東宝に対し「関係者の名誉棄損のおそれがある」と少なくとも2度、警告文を送った。角川は「フィクションだ」とするが、原作の小説が「事実に基づき」とあるので、その立場は微妙である。

映画で渡辺謙が演じる主人公・恩地元は、元日本航空労働組合委員長・小倉寛太郎(02年死去)がモデル。山崎は小倉を千数百時間も取材したという。


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下流老人に? 中高年派遣社員「雨靴で出社したら契約打ち切り」〈週刊朝日〉

2015-08-10 | 労働ニュース
安保法案と並んで与野党が激突する労働者派遣法の改正案が、7月30日に参院で審議入りした。かつて「新しい時代の働き方」として持ち上げられた派遣労働者だが、その実態は悲哀に溢れている。

 何の前ぶれもなかった。東京都内の大手総合商社に派遣社員として勤務していた安永百合さん(42、仮名)は一昨年のある日、雇用契約を結んでいる派遣元の女性社員から「(派遣先の)入館証を返してください」と言われた。出勤前だった。オフィスには、前日持って帰るのを忘れた私用携帯が残っている。ロッカーには私物もある。それでも入館証は取り上げられ、安永さんはオフィスに入ることができなくなった。

 思い当たる節はあった。安永さんの契約内容は「財務処理」。だが、実際には庶務の仕事が多く、企業説明会の受付などもしていた。

 現行の派遣法では、財務処理、通訳など26分野の専門業務に限り、無期限の派遣労働が認められている。ただし、業務中に専門分野以外の仕事をすることは労働者派遣法違反になる。違法状態で働かされていた安永さんは、派遣元企業の法務部にその内容を申告していた。安永さんは言う。

「入館証を取り上げられたのは、申告をした日の翌日でした。携帯電話を取りに行けたのは何日も後になってから。あまりのショックで過呼吸になり、寝込んでしまった」

 安永さんは、出勤を禁じられたまま2カ月ほど過ごした後、解雇された。その間の給料は、通常の6割程度しか出なかったという。

「派遣社員は、雇用形態のことでも給料のことでも意見を言えばクビ。別の派遣会社に移ってヘルプデスクの仕事をした時は、台風の日に雨靴を履いて仕事をしていたら『服装違反だ』と言われて、契約を打ち切られました」

※週刊朝日 2015年8月14日号より抜粋

下流老人に? 中高年派遣社員「雨靴で出社したら契約打ち切り」〈週刊朝日〉
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不当解雇、金銭補償で解決 政府が検討着手

2015-08-10 | 労働ニュース
政府は裁判で認められた不当な解雇を金銭補償で解決する制度の検討に入る。解雇された労働者が職場に戻る代わりに年収の1~2年分の補償金を受け取れる枠組みを軸に検討を進める。労働者が泣き寝入りを迫られる現状を改めつつ、主要国と金銭解決のルールで足並みをそろえる狙いだ。2016年春の導入をめざすが、中小企業や労働組合の反発は強い。実現には曲折がありそうだ。

 厚生労働省は23日までに全国の解雇トラブルに関…


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