コンビニ再編が加速 ファミマがココストア買収
- 2015/3/13 18:00 (2015/9/8 17:36更新)
ファミリーマートは8日、東海地方が地盤の中堅コンビニエンスストアチェーン、ココストア(名古屋市)を130億円で買収すると発表した。ファミマとしては、2009年にエーエム・ピーエム・ジャパンを約120億円で傘下に収めて以来のコンビニ買収だ。コンビニ業界では、大手との競争で経営が苦しくなっている中堅チェーンに、ファミマとローソンが買収や提携を持ちかけるといった形で再編が進んでいる。最大手のセブン―イレブン・ジャパンを追撃するには、規模拡大が必要との考えからだ。
ファミリーマートの店舗
■ファミマ陣営、セブン―イレブン級に
ココストアは東北、関東、中部、九州エリアで「ココストア」と、「エブリワン」を約650店展開している。チェーン全店ベースの売上高は14年度で920億円程度とみられる。
買収するココストアの店舗について、不採算店の閉鎖を進めながら12月末から順次「ファミリーマート」に転換していく。
ココストアの店舗(名古屋市東区)
ファミマはサークルKサンクスを傘下に持つユニーグループ・ホールディングス(GHD)とも統合交渉を進めており、統合会社の発足は16年9月を予定している。
今回の買収に加え、ユニーGHDとの統合が実現すればファミマ陣営の合計店舗数は1万8300店超となる。単純計算では最大手のセブン―イレブン・ジャパン(約1万8000店)と同規模の店舗網となる。
■ローソンは「ポプラ」や「スリーエフ」と
コンビニエンスストア大手のローソンと神奈川県地盤のコンビニチェーン、スリーエフは8月31日、資本業務提携に向けて交渉に入ると正式発表した。
ローソンは今回の提携で、弁当やプライベートブランド(PB=自主企画)の地域限定商品を共同開発することに期待している。
ローソン、スリーエフと提携 地域密着戦略へカジ(8月31日)
ローソン(左)とスリーエフの看板
ローソンは2014年12月、発行済み株式の5%を取得して中国地方が地盤のポプラと資本・業務提携した。商品開発や仕入れで連携し、お菓子などローソンの専用商品をポプラに供給し始めている。
■大手3社、「10兆円市場」の8割おさえる
日本経済新聞社がまとめた「コンビニ調査」で2014年度にコンビニエンスストアの国内市場が初めて10兆円を超えた。
セブン―イレブン・ジャパンなど上位3社が1千店を超す出店と独自の商品・サービスで市場拡大をけん引。シェアも3社で約8割を占めた。4位以下は大半が減収となるなど収益力の差が鮮明となった。
大手3社は既存店への投資やプライベートブランド(PB=自主企画)商品など独自の商品・サービスを原動力に成長を続ける。セブンは日本コカ・コーラや花王などと共同開発した専用商品で集客力を高める。ローソンもドラッグストア一体型店舗、ファミマは飲食可能な店内スペースの設置を増やしている。
コンビニ市場規模10兆円突破 14年度本社調べ(7月22日)
■中堅以下は苦戦
日本フランチャイズチェーン協会によると、コンビニエンスストアのチェーン数は1990年度の55から、2013年度には26まで減少した。
業界首位のセブン―イレブン・ジャパン(東京都内の店舗)
■競争力向上へ…資金力とスピード不可欠
粗利率が高い商品はコンビニが主体となって商品開発ができる弁当、おにぎり、総菜類など。最近ではプライベートブランド(PB=自主企画)商品や淹(い)れたてコーヒーだ。
セブンイレブンのカウンターに並ぶコーヒーマシン(東京都千代田区の店舗)
店頭で淹れるコーヒーが好調と見るや、あっという間にあちこちの店に機械が並ぶのがコンビニ業界。開発と投資のスピードでは、資金力に勝る大手の優位は動かず、収益面でも大きな差がついてしまう。再編劇の裏には、こんな事情がある。
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日経新聞の記事、2014年のデーターで現在の提携状況でまとめ直すと
ローソンのシェア19.3%、ファミリーマートのシェア19.7%
コンビニ業界の勢力図では、ついにローソンが3位。
しかし、その事実は、2016年2月まで確定しないので公表しないのかもしれない。
陣取り合戦をして、勢力を増やそうが現在の状況は、赤字会社を抱え込んで利益の悪化を
増幅させていっている。
しわ寄せは、現在の加盟店。既存店投資、システム投資は年々減る傾向。
陣取り合戦の意味は、ないと思います。