静かな佇まいの 油壺マリーナ
GPS取扱い説明中
城ヶ島沖を併走する潜水艦
緊急避難した勝浦漁港
友ヶ島水道での日の出。
新西宮マリーナで清掃片付けを終えてホット一息
4月19日、MysticX回航の為に油壺に向かう。2時頃に京急油壺に行くと新しく取り付けたGPS取扱い説明をしていた。講習者はなんと大木さん。
大木さんは以前東京勤務時代に夢の島で乗せて貰った事があるドレッドノート(シドニー40)のボースンだ。
オーナーの餅さんが回航メンバー含め5名の宿、出口荘を手配頂き夕食をご馳走になる。回航メンバーは回航責任者:朝倉さん、クルー:齋藤さん、オーナー先輩の橘内さんの4名。
20日9時に京急油壺マリーナ出港、穏やかなクルージングは大島を超える迄でやがて雨強風が吹き出し、神子元あたりでは瞬間最大風速41.5Kt 瞬間最大スピード16.8Ktを記録。このスピードは私の航海人生初体験であったが幸いにもダウンウィンドで恐怖感も無く楽であったがドジャーが無い為波しぶきで安物のトラウザーは袖口や首筋から滲みてくる海水で気持ちが悪い。ちなみに帆は荒天用のストームジブとトライスルだ。
伊勢湾沖で収まったかにみえた風は紀伊半島に差し掛かると北北西に変わり30Kt強の上りになる為パンチング、ヒールが激しいので勝浦に緊急避難入港する。此処は景虎で以前入港した事があるので心強い。全身びしょ濡れ、船内もビルジでグショグショなのでビジネスホテル泊して洗濯乾燥し後半の回航に備える。
21日6時,75マイル先の和歌山マリーナシティー目指し出港。風も無く天気予報は午後は南の風との事で気分よく潮岬を回るが9時過ぎから北北西の強風になりまたしてもパンチング、ヒールで全身びしょ濡れ此処は瀬戸内海、大阪湾に出入りする本船も多く何度もタッキングを余儀なくされる。この行程で2度の大波を喰らい自動膨張式のライジャケが膨らんでしまった。気がついたらナビに使っていたiPadも机上からビルジに落水し溺死していた。
明るいうちに入港出来る田辺港に緊急避難する事に変更、15時半頃、舫いを取る。親切にも漁港にいた漁師が「かんぽの湯」迄車で送ってくれゆっくり温泉&食事で体力、気力を回復する事が出来た。着替えもなくなってやむなくコインランドリーに行っていた橘内さんからベタ凪なので此れから出港しようと提案があり23時15分に急遽出港。
81マイル先の新西宮マリーナまで直行する事にする。本船往来が多いと聞いていた友ヶ島水道も問題なく抜け23日10時頃に無事、新西宮マリーナに舫いを取ることが出来た。生憎火曜はマリーナが休みで職員不在で不便も多かったが15時迄かかって船内清掃、セール他濡れた、機材の乾燥をする。
疲れたが良い経験が出来た。
朝倉艇長、齋藤さん、橘内さん お疲れ様でした!
<PS>
SPOTの電池切れでご心配をお掛けしました~。