景虎

DUFOUR 325

ホームポート帰港

2010-05-27 17:28:32 | Weblog
b-mobil不通につき暫くブログアップしてなかったけ書き溜めていた記事を一気にアップしました。
過去分の写真もつけました。

5月24日 AM7時30分 大分マリンピアむさし出港。
コンサルをお願いしている馬場さん気象情報は24日~26日迄、南西の風が12m~15mと強く出港見合わせるアドバイスがあったが今回はテスト航海、良い日ばかりを選んでいてはテスト航海にならない事と風が横~追ってとフリーなので思い切って出港する。

 30マイル先の佐多岬近くでは予想通り15m位に吹上がり縮帆するのにも大変であった。
24日夕方の馬場コンサルアドバイスは太平洋はうねりが高くワイルドジャイブの危険があるから四国の何処かの港に入った方が良いとの事で、四国の途中の港に緊急避難を検討するが、大きな港は土佐清水港位であったが入港予定時間が7時過ぎと暗くなる事と室戸迄の港湾案内誌持っていないのでそのまま室戸港迄行く事にする。

ところが黒潮の影響で実感より3~4ノット速く8ノット~10ノットで走り、室戸港にはAM4時前に着いてしまいそのまま勝浦迄 走る事に変更。
足摺岬手前から太平洋のうねりは凄く4m~6m位はあろうか? 近くを通る大型船も波間に消えてしまう。
このローリングでデジカメが落下して運悪くギャレー下のビルジに落ち壊れ沖縄の写真は水没。

25日の夕方の馬場コンサルアドバイスは26日午後から熊野灘、伊勢志摩辺りで風が北西に変り機走でも走れないから五ヶ所辺りでの帰港する様にとの事であったが、船は追い風と黒潮で順調に8ノット~9ノットで走っている。
伊勢志摩辺りなら入港した港は沢山あり、状況を見てセーリングする事に、、、

気象予測通り紀伊長島沖位から風が北西と横になりうねりも加わってローリングが激しく又、潮の岬からは本船航路に入った為か前から後ろから行き交う本船が多い。
レーダーで1.5マイル以内に船か島が現れたら警報が鳴るようにセットしたら絶えず警報音がなり、徹夜二日目であったが仮眠も出来ない。
(仮眠はハーネス&オイルスキン(合羽)を着てコクピットでキャビンにもたれてとる。)

友人の木村さんも気象情報送ってくれて無理しないようにとアドバイスをくれたが、本船航路を外したら、、、のアドバイスは私の発想に無かったので妙に納得、遠回りではあるが熊野灘岸寄りに変更すると本船は激減するがうねりが高く安心して眠れないのは同じであった。

大王崎沖からはやはり予測通り北西になり真上りで機走とメイン2ポイントリーフで辛うじて3ノットが精一杯、これが伊良子水道迄続く。
この行程の最大風速は14mで平均すると10m位で黒潮で稼いだスピードをかなり失う。

26日PM1時半に無事、ラグナマリーナに帰港する。

大分から蒲郡迄 358マイル(650Km)を2日と7時間で走りきる。
平均6,5ノット(12km/時速)であった。

今回、改めて馬場気象コンサルの予測の正確さに関心する。
操船しているとその時の走りに満足して次の事象が起きてから対処する事が多いが、事前に風向きの変化や強さが分かっていると、その時ベストでは駄目で場合によっては機帆走で7ノットにして強風対策をするとか、風の穏やかなうちに最適避難港情報をGPSにインプットするとか早く目に対処出来たので大変ではあったけど辛くは無い航海でした。

<良かった点>
1、冷却水ホース取替え、オイル漏れ、瀬戸内海のナビゲーション、2昼夜に渡るクルージ  ング対応力に少し自身が持てた。
2、勝浦の遠洋船員鈴木さん、南太平洋航海船ハラミタ、大分の風来末(浅井オーナー)   等、皆さんの体験談、アドバイスを聞けた事。

<反省点>
1、航海計画がズサンで必要な海図、港湾案内誌、潮流、海の駅電話番号、気象情報等の情  報が無く宮坂さん、木村さん、中村さん、馬場海洋コンサルのサポートが非常に助かり  ました。
2、必要な情報はインターネットで必要な時に考えていたが準備したB-mobilはローカルな  漁港では殆ど繋がらず、
  又繋がるのに非常に時間が掛かりやはり事前の準備が大切と痛感。
3、テスト航海の目的の一つであるウィンドベーンは殆どテスト出来ず。 
  理由は大きなうねりや強風時はウィンドベーンには頼れず、又 港湾では舵取りのハン  ドリング性能を著しく悪くしてしまう為小さな港では反って邪魔になる危険をはらんで  居る。
4、航海中の停泊場所の待ち合わせはリスクが高い! 
  ヨットは風まかせ少なくても2週間以上停泊している場所で無いと待ち合わせは無理を  実感
  (今回は沖縄で待ち合わせであったが結果的に友人に迷惑を掛け、自分も割高。)

※準備期間は6月一杯の1ヶ月、これまではハード的なものが重点であったが上記反省を踏 まえてソフト面の準備の大切さを感じています。 

※景虎の位置情報をブログ左下のブックマークに登録しました。
 太平洋の何処を走っているのか確認頂けます。
  
<今後の整備項目>
1、ビミニトップ取付けと水収集用帆布製作
2、ウィンドベーン操作習得
3、ウィンチ清掃
4、エンジンオイル&ギアオイル交換
5、1年間の航海計画と必要チャート、連絡先等の情報収集
6、食料計画と調達、積み込み、プロパン、カセットコンロ、冷凍庫
7、入出国手配準備
8、保険の手配
9、予備のパソコン手配と必要ソフトインストール
10、海外預金口座開設、資金計画

<今後のスケジュール>
6月12日(土)ラグナマリーナ総会 WV&航海予定挨拶
6月13日(日)家族、親戚 壮行会
6月18日(金)名市工 壮行会
6月24日(木)41会 壮行会
7月 3日(土)ラグナマリーナ出航
7月10日(土)夢の島マリーナ出航
8月末~9月中旬 バンクーバー入国 約1ヶ月滞在
9月末 サンフランシスコ向け出港

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14 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
おつかれさまでした (Mojito)
2010-05-27 17:55:33
足摺を回航する辺りから航跡拝見しておりました。どこの港に入るのか固唾を呑んで見守っていましたが、無寄港で蒲郡まで入られたのを見て、シングルハンドであることから寝ずの航海であったのだろうと、その強靭な体力に感服しておりました。“SPOT”沖縄レースのOCトラッカーに匹敵しますね。今後ともご安航をお祈りしています。
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お帰りなさい (海老人 2010)
2010-05-27 23:43:17
無事、ラグーナへ、お帰りなさい。
往路はトラブルが多く、ゆっくりでしたので、少し心配をしておりました。帰路は、強風の中、飛んで帰ってこられたようで、驚き・感心いたしました。
ヨットも人間もしっかりシェークダウン出来たようで、今後の航海が楽しみですね。。。
今後の活躍をお祈りします。
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SPOT (景虎)
2010-05-28 09:56:33
Mojitoさん コメント有難う御座います。
航海中はb-mobilが繋がらず自分の航跡を確認出来ませんでしたが帰宅後に確認して全ての航跡が繋がって無くて少しがっかりでした。
今一度、操作方法の確認をしているところです。

ところで6月12日の総会時のプレゼンが案内葉書にしっかり印刷されていてビックリしました。

軽く考えていたので今から少し気が重いです。
タイトルと少し違うWVの体験談が主になりますので宜しくお願いします。
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Unknown (景虎)
2010-05-28 10:05:33
海老人様 いつも応援有難う御座います。

時間があれば海老人様の為になりそうな体験談や注意事項等 聞かせて下さい。
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Unknown (まさき)
2010-05-30 12:20:23
ちょーさん、
ファングのモーリーさんのスポットもそうなのですが、電波発信間隔が狭すぎます。

モーリーさんからも、どうすれば直るのか教えてほしいとメールがきましたが、英語のページでわからないことがあったら、添付してくださいませ。お手伝いしますよ。

でも、今のままでもいいかもね。見ているほうは、オートパイロットで流されているのが一目瞭然にわかるので面白いよ。

では~。
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SPOT (景虎)
2010-05-31 09:18:51
まさきさん アドバイス有難う御座います。
ご指摘の件、Bobさんに問合せたら電波発信間隔は変えられないそうです。

私としては旧WVの様に直線で良いので毎日SPOT押した地点が繋がって見えた方が良いのですが、瀬戸内海クルージングではSPOT押した行程毎にぶつ切りになっています。

アドバイスお願いします。
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スポットの航跡について (まさき)
2010-05-31 12:08:36
ちょーさん、
スポットは、航跡を残すお遊びではなく、SOS用の装置なので、10分間隔、24時間しかセーブしません。ダイレクトに生死を掛けている場合の使用ですね。

航跡を残したい場合は、自分でスポット押して、のちにセーブ(ネット上のコピー)する形です。そうすると、二週間のセーブ。

それと、お手数ですが以下のスポットのブログサイトで、ブログを作るのをお勧めします。ダイレクトに航跡を見ることができて、航跡もセーブできて、写真も添付できて、コメントも載せられます。

しかも、Facebook や Twitterにもにリンクできるので、生情報を上記のユーザーにも送れます。(これは凄いよ)

今や、FacebookやTwitterを無視できない時代ですから。
と考えると、スポットは、かなり凄い(最先端)急成長を遂げてますね。

現在のこの影虎ホームページは、どこを使用しているかわかりませんが、私だったら、乗り換えます。

作ったら教えてください。方々にリンクします。

http://www.findmespot.com/en/index.php?cid=107

ちなみに、スポットのHPサイトで、日本を含むアジアサイト、カミングスーンと書いてありましたが、今の日本の電波法を打ち破って欲しいですね。

日本人でも、スポットを使っている人は、少ないですから、いろいろやってみてください。ちょーさんを手本に、みんなに広がれば、日本の海上安全も変わるでしょう。

ではね。飲み過ぎないように。



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Unknown (景虎)
2010-05-31 12:46:04
まさきさん 長文のアドバイス有難う御座います。緊急発進装置はイーパブ(EPIRB)、VHS(DSC機能付)もありSPOTは3台目となります。
中でもSPOTにしかない航跡記録は決してお遊びでは無く私が何処にいるか元気でいるか知らせる事が出来る重要な装置と考えています。

景虎のブログは進水から3年半のデータがあり現在乗り換える気は有りません。

Bobさんから教えて貰ったSpot Adventureに航跡を載せたいと思っていますが英文でよく分からないのでご指導お願いします。
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追記 (まさき)
2010-05-31 14:16:36
上記で言ったブログとは、Spot Adventureのことですよ。

従来のブログは、過去ログとして保存すればいいのでは?

統一しないと、洋上で、二つのブログを管理することになりますよ。ネット使い放題だったらいいけどね。

Spot Adventureにすれば、航跡を保存して、なおかつ、10分置きにの電波を飛ばすことができるでしょ。


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Unknown (Masaki)
2010-05-31 14:17:55
たまには、味噌カツたべたい。

ではね。
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