ひとり語り 劇車銀河鐵道 いちかわあつき

 ひとり語りの口演や、絵本の読み語りなどの活動をしています。
 何処へでも出前口演致します。

イザベラ・バードへの旅。

2012-11-08 15:57:50 | Weblog
 先日マイ・ブームという話で、イザベラ・バードのことをお話したのですが、私は高梨健吉訳の「日本奥地紀行」が読みたくて図書館へ行きました。
 しかし図書館にはなくて、検索して他の図書館からの取り寄せとしてこの本をリクエストしたのでした。
 しかしどういう手違いか、手元に届いたのは私の欲する著作物ではなく、宮本常一著「イザベラ・バード『日本奥地紀行』を読む」という本がやって来たのでした。

 これはしかし、ある意味ラッキーでした。崇敬する民俗学者宮本常一の解説本なのですから、これ以上のガイドブックは他にありません。
 あっという間に読み終えて、そして今中島京子著「イトウの恋」を紐解いています。

 この作品は小説でして、ノンフィクションではありません。もちろんもとをただせばイザベラ・バードと日本人通訳伊藤の物語なのですが、それを題材にしたフィクションなのです。
 しかし、これが見事に描かれている。いや、まだ読了しないので途中経過としてお話しているのですが・・・・・・。

 そもそもが多和田葉子著「球形時間」という作品にイザベラ・バードが登場し、そこを起点として、この旅がはじまったのです。
 調べてみると、高梨役ではない「イザベラ・バードの日本紀行」という本が、講談社文庫からも出ているようですが、そしてその上下巻を今日本屋さんで見つけたのですが、残念! 他に買わなければならない物があって、予算上無理なのでした。

 明治の初めに日本を旅したイギリスの旅行家イザベラ・バードへの旅はまだまだつづきそうです。