ひとり語り 劇車銀河鐵道 いちかわあつき

 ひとり語りの口演や、絵本の読み語りなどの活動をしています。
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私のスター名鑑 ③ アラン・ドロン

2011-02-23 14:35:01 | Weblog
 私の手元に「MY ALAINDELON」―私のアラン・ドロン―(ホーチキ出版)という、昭和48年に発行されたアラン・ドロンの本があります。
 中学生のときに買った本です。

 この当時の私は本気で映画評論家になりたいと思っていて、映画雑誌「スクリーン」は毎月購読し、尊敬する映画評論家淀川長治さんのラジオ番組は毎週拝聴し、テレビで放映される洋画劇場や日本映画の番組は、ジャンルを問わずほとんどといっていいほど観ていました。

 アラン・ドロン主演の「太陽がいっぱい」も、映画館ではなくゴールデン洋画劇場での放映で観たのが、最初だったと思います。
 最初はファンだからとかというよりも、むしろ評論家になるためにはしっかり作品を観て、その俳優さんなり作品のことをいっぱい知っていなきゃと、本気で思っていたみたいで、いろいろと情報を集め、ドロンの初期の作品が深夜放送で放映されると知ると、こっそり夜中に起きて、イヤホンを付けて観たものでした。
 その映画というのはアラン・ドロン映画出演3作目にして主演となる「お嬢さんお手やわらかに!」(ドロンの日本初公開作品)。

 それからいろいろな作品を観ました。イタリア映画の巨匠ルキノ・ビスコンティー監督も「若者のすべて」という映画でドロンがロッコを演じたのがきっかけで知ったのだと思います。ビスコンティーの映画には「山猫」にも出ていますね。

 アラン・ドロンという人は甘いマスクの二枚目スターとしてデビューしますが、なかなかに屈折した不遇の少年期を過ごしており、苦労人でもあります。
 翳りのあるいい男として日本でも大人気を博していくのすが、私も彼が演じる犯罪者ものは好きですね。
 名優ジャン・ギャバンと競演を果たす「シシリアン」の殺し屋など、目の奥に秘められた冷たさがいい。

 近年では「SMAPSMAP」のビストロスマップにゲスト出演するなどしているアラン・ドロン。今年の11月8日に76歳の誕生日を迎えます。

 女性関係も華やかだったドロンですが、今でもお盛んなんでしょうか? おじいさんになってもかっこいいですからね。あやかりたい!