焼絵の円空佛

2021-12-10 21:41:49 | 円空仏




思えば今から十数年前、富士登山ツアーに4人で参加したのは
今でも貴重な思い出です。
8合目の山小屋で仮眠、未明に頂上を目指したのですが息絶え絶え
喘ぎ喘ぎで頂上に到達、待ちに待った感動的な日の出と共に登頂者は自然と
「バンザイ!バンザイ!」
人生の中でも強く記憶に残る思い出です。
道中、しっかり杖を手に携えて一歩一歩進めながらの富士登山。
杖に焼き印を押してもらい、それを見るたびにあの富士登山が蘇ります。

今回ご紹介させていただきますのは円空佛の焼絵です。
杖の焼印と同じ原理で作品制作です。
焼絵の制作には熱源として電気機器の使用です。



今回の焼絵は両面宿儺像と善女竜王像です。
ご存知と思いますが両面宿儺像は円空代表作とされています。
実物は飛騨・千光寺に収蔵されており円空52~54歳ころの作と
推定されています。(貞享年間)

人生にはちょっとしたキッカケになる「縁」を経験された
お方もおありと思います。

岐阜県笠松町の歴史資料館で焼絵作品を見て
(どうやって作品にするんだろう?)
帰宅後、早速に調べて直ぐに道具を購入、自己流で制作したのが
今回の作品です。
(円空佛の表現法のひとつ)
通常の円空佛と異なり壁面に掲示できる利点があります。
今回はA-3サイズです。
表現方法は様々で、今回は円空佛としての焼絵です。

焼絵は一度手を入れた箇所は修正不可能で、これがとても
心に刺激をあたえます。

閑話休題、にんげんの寿命は長ければ約100年もある、
いや約100年しかない、その過ごし方はひとそれぞれ
自由な時代です。