写真は飛騨・千光寺・寺宝館(昭和52年開館)
千光寺H.P.から
かの円空佛を始めてこの世に知らしめた方は土屋常義氏のようですが
氏の報文によれば
「円空は飛騨・千光寺を根拠として奥飛騨に数百躯の彫刻を残して
いる。
初め私が千光寺を訪ねた頃は、円空佛の宿儺(宿儺)堂に40躯ほどの
仏像があった。
鍵もなく麓の人たちは病人がでると自由に借りにきて、病気が治ると
黙って返しておくというので、観音さんはいつも数が定まっていない
という話であった。」(以下略)
ご存知のように飛騨・千光寺には円空の代表作ともいえる両面宿儺像が
収蔵されています。
円空佛が超・有名になってしまった現在では想像もできないことです。
愛知県、岐阜県には多数の円空佛収蔵館があり、著名な収蔵館では
拝観方法も厳格で撮影禁止は勿論、あまり近づいて拝見しますと注意を
受けることもあります。
これも文化財保護対策として来場者が多数のお寺の場合の防御策
なのでしょう。
一方、来館者が極めて希少のお寺さまなどでは拝観方法も大らかな
ところもあります。
「どうぞ自由に触れていただいて宜しいですよ」
以前、拝観させていただいたお寺さまでは円空佛に触れさせていただいた
ことが数回あります。
小さなお寺さんでしたが、一緒に読経させていただいた時の木魚の豊かな
音色はズシリと心に響いた記憶があります。
でも「触れてもいいですよ」は万が一、傷などをつけられたら大変です。
円空佛を大切に保護し保管するには当事者も神経を使われます。
拝観者にはマナーが求めれますがノーフラッシュで撮影をお許し
いただけると有難いかもしれません。