能・狂言 面作品展の見て

2021-11-02 13:47:56 | 日記



2年弱続いたコロナ禍も患者数が減少し、やっと出かける機会が
やってきたような感じです。

「一面会 能・狂言 面作品展」に案内いただき拝見いたしました。
約20名の方々の作品が陳列されていますが、みなさまお上手で
普段目にする機会の少ない作品を解説を受けながら鑑賞しました。

正直なところ講師の先生と生徒さんのレベルにほとんど差が
ないように見えます。
小生には面打ちの鑑賞のための基礎知識がなく、まるで別世界です。

こうした作品展は以前にも申し上げていますが、作品を仲立ちとして
お互いに旧交を温める機会になっていると思います。
特に、長らく自粛生活が続きイライラ感をどなたもお持ちの
ようですので、こうした機会は開放感を味わうチャンスのようです。
会場で知人にお会いしてもマスク越しですので表情は確認しにくいですが、
コーヒーを口にする瞬間だけお互いに以前に戻ります。

能・狂言の面打ちは書道の臨書の中でも形臨の如く厳格な再現を
求められますので自己表現は出来ない厳しい世界です。
しかも1面制作するのに数か月から半年という時間が必要です。
忍耐力の涵養には最適な趣味かもしれません。

写真は講師・中村義人氏の登鬚、そして不破均氏の黒鬚です。