瞑想と精神世界

瞑想や精神世界を中心とする覚書

嘘の人生

2007年10月10日 | 瞑想日記
「あなたとは、眩いばかりの自由な意識です。この輝く自由な意識が、自分を単なる肉体、思考、感情、あるいは状況と同一視することで曇らされるとき、あなたは嘘の人生を生きています。そして、嘘のあるところにはいつも苦しがあるのです。」

これは8日に引用した『ポケットの中のダイヤモンド』の文のすぐあとに続く文だ。

「嘘」の最たるものは、肉体の死と共に消えて行く「私」が、あたかも永遠に続くかのように振る舞って生きていることだろう。今の私にはそう感じられる。肉体も「私」もいずれ消えるという事実を無視するかのように、日常の利害関心に明け暮れることが、人生に対する大きな「嘘」なのだ。自らの死をごまかさず見据えるとき、生を見る眼が変り、生き方が変る。本当に大切ことは何か、に対する答えが変る。

私は、日常の利害関心への囚われも多い。その分、死すべきいのちを見据える眼が不徹底なのだが。

最近、サティや瞑想への意欲が復活しているが、そのひとつの理由は「進歩」を感じるからだ。しかし、「進歩」もまた、エゴにとっての満足であり、エゴが幸せを感じる「物語」のひとつだ。大切なのは、そういう自分を非難するのではなく、そういう事実に気づいていること。

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2 コメント

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「進歩」の強迫観念 (まりあ)
2007-10-15 05:53:01
Noboruさん。いつもブログを読ませていただいています。Noboruさんの言葉は一つ一つに共感でき、砂に水がしみこむように、自分の心の中にしみこんでいきます。

わたしたちは「進歩」の強迫観念にとらわれているのかもしれない、最近ちょうどそんなことを考えていました。自分の場合、その強迫観念に苦しめられていることもありますが、同時にそれが自分が日々生きることを支えてくれているようでもあります。自分は最近瞑想修行を開始した者ですが、これもエゴとセットになった「進歩」の観念に支えられてやっているように思います。これを捨てることで、瞑想だけではなく自分の生きる気力が萎えてしまうような恐れも感じます。(矛盾するようですが)ひたすら瞑想を続け、サティを入れ続けることでこれも乗り越えられるのかもしれませんが・・・。

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すべてを見据えて (Noboru)
2007-10-15 23:48:27
まりあさん、こんにちは。日々書き綴ることに、何かしら共感して下さる人がいることは、うれしいことです。今は、そのような共感なり共鳴なりを、素直に「そうなのかもしれない」と喜ぶことができます。それは、私自身が自分のすこし深い部分に共鳴するようになっているからかも知れません。

「進歩」にあこがれ、喜ぶこころは確かに「私」にしばりつづけられている凡夫にとって、つねについてまわるものですね。私もそうです。一方で、そういう自分のこころさえも、いっさい自己批判せず、じっくりと見据えることが一瞬一瞬たいせつなことなのだと、自分でも確認するこのごろです。
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