日本基督教団中津教会

中津教会での出来事を書いていきます。

12月主題 0歳-2歳 「クリスマス、うれしい」3歳-5歳 「クリスマスの喜び」

2014-12-02 10:47:46 | キリスト教保育
今月の聖句
「さあ、ベツレヘムへ行こう。
     主が知らせてくださったその出来事を見ようではないか」
                ルカによる福音書2章15節

 クリスマスとはキリスト礼拝を意味します。御子イエス・キリストの誕生をお祝いする日です。
クリスマスは、12月25日に定められています。これは北ヨーロッパの冬至の祭りとむすびついたと言われています。冬至というのは、夜が最も長い時で、この日を境に昼が長くなっていきます。北国の人々はこの日を待ち望んでいました。325年 トルコで行われた教会の会議で、12月25日がイエス様の誕生日と定められました。光が勢いを増す日が、イエス様の誕生日です。
 クリスマスになると、世界中の人々が暖かい気持ちになるのはどうしてでしょうか。
イエス様は人を愛し、大切にされる方です。病気の人 貧しい人 世間から見捨てられた人 つまはじきのされた人のところへ行かれ、愛されました。 イエス様の暖かい愛が、世界中の人々に感化を与えています。
 子ども達は礼拝や絵本などを通して、神様の愛と恵みの深さを確かめてきました。表現する子ども達の心には光がともされています。
 クリスマス発表会が、新しい夜明けの訪れを知らせる集いになると信じています。最後まで、子ども達に暖かい声援をお願いします。

エレミヤ書33章14節-16節「公平と正義の若枝」

2014-12-02 10:43:48 | 説教

「わたしはダビデのために正義の若枝を生え出でさせる」  エレミヤ書33:15




エレミヤ書30-33章は補囚からの帰還と復興の約束が語られています。この部分は慰めの書と呼ばれています。
 バビロンの攻撃を受けたイスラエルは崩壊寸前でありました。もう再生は不可能であると思える時に神は語るのであります。33:15 その日、その時、わたしはダビデのために正義の若枝を生え出でさせる。彼は公平と正義をもってこの国を治める。
 木の切り株から新しい若枝が出てくるように、絶望的で復興は不可能と思えるところに
神は救い主を送り、新しいみ業を始められるということです。
「若枝」と訳されますツェマハは旧約聖書全体で12回使われています。そのうちの5回はダビデの子孫からお生まれなさるキリストを表しています。広く古代中東世界では子孫が若枝のイメージで表されております。そしてこの若枝は動詞の「芽生える」という言葉からきています。
 若枝は主イエスを示します。主イエスは、不条理と罪に満ちたこの世界にお生まれになられました。
 陸前高田市は、三月十一日の大地震とそのあとの大津波によって壊滅的な被害を受けました。そこに、高田松原という約七万本もの松林があったのですが、津波にのみ込まれてしまいました。一本だけが、大津波の圧倒的な猛威に耐え、残りました。
この残った一本の松が「希望の松」と言われています。地元の人は不屈の精神を感じ、この松を復興のシンボルと見なしています。
 ユダヤのヘロデ王は、幼子イエスひとりを殺すために、ベツレヘムとその周辺に住む2歳以下の男の子をひとり残らず殺すように命令を出しました。このことは、預言者エレミヤをとおしていわれていたことが実現するためであった、とマタイによる福音書はじつに淡々と物語ります。このことにどのような意味があるのでしょうか。
 聖書はわたしたちにその不条理と思える根底に、今はまだ明らかにはなっていないが、喜びの未来が隠されていること、それは開かれた希望です。
 キリストはそのような悲しみに満ちた世界に誕生されたのです。
 イザヤ書 53:2 乾いた地に埋もれた根から生え出た若枝のように/この人は主の前に育った。見るべき面影はなく/輝かしい風格も、好ましい容姿もない。
  イエス・キリストは、飼い葉桶から十字架に至るまでのご生涯をとおして、不条理のなかにいっしょに立ち止まって、深い悲しみと痛みとを担ってくださいました。
 クリスマスの出来事は夜に起こっています。すなわち、人間が眠る夜であります。人は眠ることによって又再生していくのですが。不安で眠れない現実を迎える人と共にいて下さり、光と力を与えて下さると信じています。切り株から若枝が芽生えたことを忘れてはなりません。
 クリスマスの場面が夜であることに考えさせられます。
 光は、周りが暗くて光を望めないときにこそ、「にもかかわらず」輝きを増します。イエスの誕生も、夜が長い冬至にお祝いされます。夜がもっとも長いけれども!夜がもっとも深いにもかかわらず!これから光が長くなっていくのです。