日本基督教団中津教会

中津教会での出来事を書いていきます。

「おもしろいよ、おもしろいね」

2013-08-27 17:46:49 | キリスト教保育
月主題「おもしろいよ おもしろいね」  

9月聖句
「自分自身を愛するように隣人を愛しなさい」
                      レビ記19:18



真夏の暑さもやわらいで、秋の風もグレース保育園に吹き始める季節となりました。運動会も控えています。神様の愛で育まれた子ども達の成長に感動しつつ、神様の溢れる愛に感謝を現し、共にこの季節を過ごしていきたいと思います。
 9月の主題聖句は、「自分自身を愛するように隣人を愛しなさい」という、レビ記19章18節の言葉です。
 溢れるばかりのイエス様の愛に促されて,隣人を愛する心が、一人一人に与えられますことをお祈りします。
 子どもたちにとって、「ともだち」は、とても大切な存在です。悲しい時困った時 うれしい時「ともだち」の存在は、子ども達の大きな力になっています。
 「自分自身を愛するように隣人を愛しなさい」という言葉は、やさしく言いかえると、「相手を心配して、不安にさせないこと」とも言えます。
 運動会の取り組みでも、しっかり見つめて応援することが、子ども達に安心を与えます。安心は意欲を与え、意欲は自信を与えていくことでしょう。
 保護者の皆さんや保育者とのふれあいも、子ども達のとって、安心の拠り所となることでしょう。
 「観る・聴く・スキンシップ」の関係が、子ども達の中に秘めた神様から与えられた大きな力を引き出して、見つける確実なきっかけとなっていきます。
 「自分を愛するように隣人を愛すること」を土台に、お友だちにエールを送りつつ、互いに高め合うことが出来たら素敵なことだと思います。
 「みて みて」「こっちにきて」という声を大切に受けとめましょう。未来に向けて花を咲かせていく子ども達の大切な瞬間をしっかりと、心のシャッターで刻んでいきましょう。そのために愛のふれあいというカメラを忘れないようにしましょうね。


ローマの信徒への手紙8:18-25 「忍耐」

2013-08-22 16:32:08 | 説教
被造物だけでなく、“霊”の初穂をいただいているわたしたちも、神の子とされること、つまり、体の贖われることを、心の中でうめきながら待ち望んでいます。
                      ローマの信徒への手紙8:23


 初穂とは、これから続く豊かな収穫の前味わいという意味です。罪に苦しみ、弱さに打ちひしがれている私達ですが、神の子とされていくのです。喉が渇いた時に、喉に落ちる最初の一滴の水のように、これから起こる癒し・救いの始まりの保証が、神によって与えられています。
 聖霊は、弱い私達を助けてくれるのです。
聖霊は、よくハトに譬えられます。人間は言葉で表現する喜びと悲しみがありますが、人が発声する一番深い心の奥底を表現するのは呻きであります。
 「ハトは鳴くことを知りません」と言われています。その声はうめくようです。
  聖霊は人間の呻きに共感して、弱い私たちのために、うめくように神様にとりなし、私たちを助けてくれます。
 地上におけるうめきは尽きないことでしょう。実は呻き声そのものが希望の現われなのです。丁度産みの苦しみにあえいでいるお母さんが、子どもが出てくるという希望をもって呻いているのと同じです。
 私達は苦しみと栄光を切り離して考えてしまいがちですが、それはつながりのあるものなのです。
困難はつきものですが、それらを追い風と利用して、より一層神への信仰と祈りへの力と向きを変えさせる心のもち方を学びましょう。
苦しみが希望と有機的に結びついて考えるのがキリスト者の希望の特色です。苦しみは苦しみ、希望は希望と分けて考えるのではなく、苦しみの中に希望があるのです。

 神が示される希望は、ただ、素晴らしい希望を絵に描いて見せるだけに終わりません。
 うめきの場所にまで、降りてきて、呻くものを救い、助け、支え、導いて下さいます。
 

マタイによる福音書5:9 「平和を実現する人々」

2013-08-16 16:32:19 | 説教
平和を実現する人々は、幸いである、その人たちは神の子と呼ばれる。
                    
                          マタイによる福音書5:9
 8月6日は広島に、8月9日には長崎に原子爆弾が落とされた日です。今から68年前の出来事でした。原子爆弾による被害は、高熱 破壊 放射能です。
 熱は6000度の太陽2個分だと、井上ひさしさんは言います。
 放射能は細胞のDNAを傷つけていきます。
 遺伝子(DNA)とは何でしょう?
 細胞分裂の命令を出すところです。DNAに傷がつくと、異常な細胞をつくります。
 この世界から核兵器がなくなることを願います
 そんな爆弾が、2度とお空を飛ばないようにと願っています。
 紛争が起こったパレスチナのでは、オリーブを「命の木」と呼びます。イスラエルのとって大切な木です。1945年の8月6日 パレスチナの渇いた大地にオリーブの実が落ちました。やがて芽を出し、成長して、大きな木となりました。人々は暑い日は木陰でお休みし、実がなると、その実を収穫しました。しかし、その木が戦争によって倒されてしまいます。
 オリーブの木は何も話ません。でも話すことが出来たら、どんなことを伝えたいと思っているのでしょうか。何を話したいのでしょうか。
 広島の人々が戦争によって倒された、オリーブの木を運び、パンフルートという笛を作る計画を立てました。届けられたオリーブの木は60歳くらい、イエス様が過ごされたナザレという場所にあったそうです。
 オリーブの木は何を広島の人々に語ったのでしょうか。
 きっとオリーブの木は、風にのって平和の大切さを語るでしょう。
 お料理の作り方を書いたものを、レシピと言います。すなわち、つくりかたを意味する言葉であります。
 イエス様の時代のローマ帝国は軍事力で平和を誇っていました。しかし、苦しんでいる人々は沢山いました。昔、アメリカはB29よりも大きな戦闘機を作り、B36という飛行機にピースメーカーと名付けました。平和をつくるものという意味です。しかし敵をやっけて平和は作られるのでしょうか。 
 今は平和でしょうか。飢えている人や悲しんでいる人がいたなら、憎み争う人がいるなら、それは平和とは言えません。
 平和の作り方を見つけたら、その人は、ノーベル平和賞をもらえますね。
 机や椅子や料理の作り方のようにはいかないかもしれません。
 平和は人と人の関係で実現されていくからです。
イエス様は平和を実現する神の子です。イエス様はあなたがたは神の子ですよと言われます。お父さん お母さんと一緒にいる子どもは安心です。心が平和な気持ちになります。 私達の心も神様の方を向けば、平和で穏やかな気持ちになります。そして愛を頂くことによって、私達も他人を恨んだりする気持ちはなくなります。
 神様の方に心向けることによって、平和を実現していく力が頂けるのです。
神様と交わることによって、そのつど、平和のレシピが示されていくのではないでしょうか。
みんなが仲よく、安心して、喜びと笑顔で過ごせる社会の訪れを心から求めていきましょう。
 イエス様がもたらせる平和に羽ばたいて、そこで、みなが新しくされていくことを願いたいと思います。
世界中に平和の歌声が響きわたりますように!

 もう一話
 外に出かける時に、お家に鍵をかけて出かけますね。どうしてかと言うと、泥棒にはいられないためにということが、一つ理由としてあげられます。鍵をかけなくても外出が出来て、プライバシーが守られる世の中が来ればいいですね。
 鍵をかけて身を守ることよりも、みんなが愛で満たされるようにと願うことも大切ですね。3匹のかわいい狼というお話しがあります。おおかみはれんが、コンクリート、鉄で家をつくるのですが、そのつど、大ブタにハンマー・ドリル・ダイナマイトで壊されるのです。
 でも最後にお花で家をつくりました。その香りでブタはやさしくなり、反省して、狼と仲よく暮らすことになります。
 怖いイメージの家で身を守ることよりも、愛する事が平和を実現するレシピとなります。